2004年3月9日(火曜日)
以前、風間さんに紹介した「遺伝子治療」 「免疫治療」について、風間さ
んがやりたいという意思表示をした。
今、末期がんの治療としては、抗がん剤と放射線治療が、がん治療では最終的な治療とされている。
しかし、ボクの義弟で、大学病院の医学部に勤務する研究医に聞いた話では、その先の未知の領域にあたる治療では「遺伝子治療」「免疫治療」の2種類が現在、研究、試行、実験中だという。 義弟にネットのホームページで、遺伝子治療を研究している千葉大学の公式サイ ト、免疫治療を都内でやっている病院の中から東
京女子医大病院の公式サイトを調べてもらい、プリントしてもらった。
「絶対にこれが良いと勧めることはできませんが、今、がん治療で研究されてる未知の領域ではこの2種類が最先端です」 と義弟は説明してくれた。
風間さんは新たなチャレンジとして、この2つの治療を選択肢に入れた。
「このまま痛いままで死ぬのは、悔しいからなあ。どうせ死ぬんだったら、でき
るのなら、やってみようと思うんだ」
国立がんセンターの担当医に、この2つの治療について聞いたところ、「生命の保障 をできないから勧められない」 とネガティブな答えだったという。遺伝子治療
には、がん細胞を取り出して、その細胞を培養して、治療用に正常な遺伝子にして
導入する必要がある。
風間さんの場合、がん細胞が動脈に浸潤しているため、取り出す際に、出血多量
に陥る可能性があるというのが理由だという。
しかし、風間さんはそのリスクも考慮した上で、決意していた。
「林君、千葉大学に電話して、がん細胞を取り出す際のリスクや治療を受けられ
るための条件とか聞いてくれ」と頼まれた。
千葉大学に電話をして、概要を聞きたいと言うと、「ご本人かご家族の方ですか ?」 と問われたので、正直に「第3者です」 と返答した。電話で応対した女性は「ご本人、ご家族以外の方には、事務的な説
明し かできないんです。まず質問事項を記載した 書類をFAXで送りしますので、その質問を担当医に書いてもらって、こちらに 送ってください。それを元に、治療については担当医が
検討することになります」 こう説明され、風間さんにそのまま伝えた。
(続く)
※読者の皆様へのお願い
風間さんは今、ギリギリのところでがんと闘っています。その闘いはものすごく険しく、厳しいものです。皆様の応援メッセージ、激励メッセージをお待ちしています。皆様からのメールを風間さんにお見せして、エネルギーにしていただこうと思っています。よろしくお願いいたします(林)。
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