10月4日に豪華五大戦興行! 西岡−ウィラポン 本田−ムニョス 戸高−ガメス 長嶋−リック、佐竹戦も
トリプル世界タイトル戦を含む5つの好カードをフューチャーした豪華興行が10月4日東京・両国国技館で行われることに決定し、主催の帝拳プロモーションが30日都内のホテルで記者会見を開き発表した。メイン格は西岡利晃が3たびウィラポンに挑むWBC世界バンタム級戦だが、他にも23戦全KOの王者ムニョスに本田秀伸が挑むWBA・S・バンタム級戦など下記のように興味深いカードが続々−−。
☆WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)C
西岡 利晃(帝拳)=同級1位= ☆WBA世界S・フライ級タイトルマッチ12回戦 アレクサンデル・ムニョス(べネズエラ)C 本田 秀伸(グリーンツダ)=同級10位= ☆WBA世界バンタム級暫定王座決定12回戦 戸高秀樹(緑)=同級5位= レオ・ガメス(ベネズエラ)=同級6位= ☆ライト級10回戦 長嶋 健吾(18古河)=WBC同級7位= リック吉村(石川) ☆S・ライト級10回戦 佐竹 政一(明石)=WBC同級7位= リチャード・レイナ(ベネズエラ)
日本でのトリプル世界戦開催はこれが2度目で、最初(1998年8月)も帝拳プロモーションが手がけている。西岡はようやく決まった宿敵ウィラポンとの対戦に「24ラウンド戦って互いに手の内は知り尽くしている。絶対に勝ちます」と強気の必勝宣言。また、KOキング・ムニョスへの挑戦となった本田は、「素晴らしいチャンピオンに勝って、世界に僕の名を轟かせる!」と意欲的だ。 WBAバンタム級戦は、現王者ジョニー・ブレダル(デンマーク)が「統一戦などビッグ・カード以外はやらない」と対戦を拒否したため、WBAが暫定王座決定トーナメントを指令。しかし出場が予定されたティム・オースチンが裁判を抱え辞退したことから、戸−ガメスの再戦となった。3年前に王座を奪われアゴを割られている戸は「ガメスの肋骨でも折ってやる気持ちで戦う」とリベンジを誓った。この試合の勝者はチャンピオン統一戦に出場するが、正規王者ブレダルが応じない場合はタイトル剥奪もあるという。 今回は本田明彦プロモーターが「私自身が見たいと思うカードを厳選した」と語っているように、初めから勝敗がハッキリと読めるカードはない。トリプル世界戦以外にも、世界再挑戦を期す長嶋が「畑山と引き分けた男」リックを相手にする”サバイバル戦”と、日本屈指の技巧派・佐竹が13勝12KO負け知らずのベネズエラのハード・ヒッター、レイナと対戦するなど、興味深いカードが加わった。当日のプログラムは、この5カードのみ(予備カードはあり)。ボクシング・ファンには楽しみの多い一日となりそうだ。 チケットは全席指定で、30,000円からもっとも安い指定B席5,000円までと通常の世界戦並み。8月11日より前売りを始める。問い合わせは帝拳ジム(電話03-3269-6667)まで。
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