ショーセイの新米ジム会長奮戦記
新田 渉世
(元東洋太平洋バンタム級王者)
女性練習生たちによる活況
大学生、OL、主婦と、『期間限定女性クラス』への参加者が少しずつ集まり、いよいよ新米会長の奮戦(女性編)が始まった。入会金なし、月会費は一般会員の半額、6/17〜7/19の約1ヶ月間、毎週火・木・土の15時、19時、21時―。1日何回でも参加出来るという好条件に加え、私は彼女達により満足してもらう為に、ちょっと大げさな表現かも知れないが、この『期間限定女性クラス』に全身全霊を注いだ。 クラス開講中は、用具もスペースも全て女性優先。「悪い、ちょっとサンドバッグ空けてくれる?」と、会長権限により、まるで試合前のメインエベンターのような優先権でジムを使用出来た。ひとりひとり親切丁寧に、会長自ら手取り足取りの指導。ホストのようなサービスは少しずつ彼女達に受け入れられていった・・・と思う。 一斉スタートするクラスなのだが、遅刻してくる初心者がいたり、バンテージの巻き方を覚えない人がいてスタートが遅れたり、開講後に途中入会してくる人がいたり―と、新米会長は影で涙する日が続いた。狭いジムは許容人数を超え、男性はジムの外でロープを跳ぶこともしばしばあった。「何かフィットネスクラブみたいになっちゃいましたよね」と皮肉を言う練習生にもめげず、信念を貫いた。 決して料金体制だけでなく、ボクシングそのものの魅力と、献身的なサービスが受け入れられたからであろう(そう信じたい)、何人かの女性達から「もう1ヶ月延長して」という要望が寄せられた。少々疲れ気味だった私は、この要望に消極的だった。しかし、その声が増えて大きくなるにつれ、もうひと踏ん張りせざるを得ないことになってしまった。少し間をおいた7/29〜8/30の1ヶ月間、「第二期女性クラス」を開講した。 第一期からの継続組に加え、更に多くの女性達が参加することになった。考えてみてほしい。一通りの技術を1ヶ月間学んだ第一期生と、全く初心者ばかりの第二期生の女性達を、同時に一斉指導して満足してもらうのは、一流のホストでも至難の業だっただろう。 一期、二期を通じて、一貫して献身的なサービスを貫いた結果?、女性クラスの打上げパーティには沢山のメンバーが参加し、朝までカラオケで盛り上がった。その後も機会ある毎にイベントが催され、今でもメンバーの間で交流が続いている。クラス終了後、何人かは一般会員として正式入会し、男性に混じって汗を流す光景も自然になってきた。ジムのホームページでも、クラスの様子を撮影した写真や参加者の感想などが公開され、新たな女性入会者を呼んだ。
どうにかこうにか、ジム開設1周年を迎えた'04年2月5日には、17名の女性会員がジムで汗を流すようになった。ジムのプロ選手が誕生してからは、友達を連れて後楽園ホールまで応援に行く女性会員も出てきた。初めに思い描いた状況が少しずつ実現してきた。「経営の安定は選手育成の為にも大切であり、この企画は会員数増加に必ず大きな効果をもたらすはずだ」という私の信念は、今のところ間違っていなかったように思える。―思いたい。
新田ジム 最新情報
・ 1/26(月)に、相手選手棄権のため試合が流れた西禄朋が、2/24(火)後楽園ホールで行われる日本S・ウェルター級タイトルマッチ=金山俊治(ヨネクラ)VS新屋敷幸春(沖縄WR)の前座4回戦で、砂川耕平(草加有沢)と対戦することが決定しました。
・ 一方、1/26(月)にKO勝利を収めた竹内俊介は、2/5(木)発売のデイリースポーツ新人紹介コラムで、大きな写真付で掲載されました。
・ 会長の新田渉世が、2/2(月)発売の「週刊現代」"あの人は今"のページで紹介されました。
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