ショーセイの新米ジム会長奮戦記
新田 渉世
(元東洋太平洋バンタム級王者)
ジムもホームページは必須の時代
新田ジムのホームページは、内外からとても評判が良く、「誰が作っているんですか?」「お金かかってるでしょ?」と、いろいろな質問を受ける。'03年5月にスタートした"新田ボクシングジム公式サイト"が誕生したいきさつについて話そうと思う。 ジムをオープンして間もなく、ある試合を観戦する為に後楽園ホールに足を運んだ。「新田会長、私はNジムマネージャーのTといいます。」と、たまたま隣の席に座った若い男性から突然名刺を差し出された。「会長―」と、見ず知らずの人から聞き慣れない肩書きで呼ばれ、いささか当惑したが、気さくなTマネージャーとはすぐに打ち解けて、いろいろと世間話に花が咲いた。 そこで得た情報の中で、ジムの"会員集め"の手段として「ホームページが有効だ」というのが印象的だった。とりあえず食っていかなくてはならない"新米ジム会長"にとっては、ボクシングファンには大変申し訳ないが、どこの誰が強いとか、勝ったとか負けたとかいうことより、いかに会員を集めて安定収入を確保するかということの方が重大な関心事だった。 「ホントに時代が変わりましたよね。ウチもホームページを立ち上げてから、入会者が激増しました。電話の問い合わせも、ほとんどホームページを見てかけてくる人ばかりですよ。」―やっぱりそうか。前からそういう話は聞いていたが、Tマネージャーの話を聞いて更に確信が深まった。オープンと同時にジムのホームページが出来ればいいな、と考えてはいたが、ついつい後回しになってしまっていた。 「会長、差し出がましいようですが、ホームページを作るなら僕にやらせて下さい。自分で言うのも何ですが、僕はそういうの得意なんです。」ある日、練習生のH君が意気込んで申し出た。このH君、実は不思議な縁で新田ジムに入会してきた不思議な男だった。オープン前のある日、ジムに一本の電話が入った。「もしもし、Hと申します。僕は14年前から、いつも新田会長の試合を後楽園ホールで見ていました。」当時中学生だったというH君は、私と何度か話をしたこともあったらしい。「僕もボクサーになろうと、ジムに通っていましたが、あまり才能がなく挫折してしまいました。もし新田会長が教えて下さるのなら、もう一度だけチャレンジしてみようと思い切って電話をしてみました。」来年プロテスト受験の制限年齢である30歳になるH君は、ラストチャンスを新田ジムにかけてみようと考えたらしい。かなり無茶な挑戦だとは思ったが、熱意だけは感じられたので応援することにした。そのH君がまさかこんな形でジムに貢献してくれるとは想像していなかった。入会者のみならず、メディアからの問い合わせなど、ジムの宣伝効果は多方面へ波及している。14年前、たまたま彼には悪い印象を与えていなかったようだ。ああ、良かった・・・。
新田ジム 最新情報
12月17日(水)東京後楽園ホールで行われるゴールデンチャイルドボクシングVol.68に出場する新田ジムプロ選手2名の対戦相手が決まりました。
契約58kg 志賀 悠(新田)デビュー 4R 桐島一寿(レパード玉熊)1L 契約60kg ハンマー浜里(新田)デビュー 4R 島田武士(M・T)1L
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