ショーセイの新米ジム会長奮戦記
新田 渉世
(元東洋太平洋バンタム級王者)
オープン記念パーティ、会場が……
年も明け、いよいよ2月5日のオープンが目前に迫ってきた。アクションプランの残る2項目、「会員確保」と「業界参入」の両方に寄与することを期待し、ジムオープンパーティを開催することにした。盛大なパーティを催し、マスコミに取り上げられたり、地域で少しでも多く話題に上れば、会員の増加を期待出来る。また多くの業界関係者を招待することで、その世界への参入がより容易になる。・・・といっても、ただ打算的に考えたわけではない。素直に親しい友人、知人、お世話になった方々をお招きすることこそが大きな目的だった。・・・本当だ。 まず考えなくてはならないことは、"会場選び"だった。大きな所なら、「ジム」こそが最適なパーティ会場となる。ジムのお披露目をしなくてはならないわけだし、スパーリング等のアトラクションも、パーティを大いに盛り上げるのではずしたくない。しかし招待客の人数をざっと見積もったところ、100人は下らなかった。「ウチじゃ狭いな・・・」ジムの半分はリングと洗面所が占めている。残り半分は24畳。100人来たら1畳に4人?立食パーティだとしても「ん〜、そりゃムリだ・・・」何か良い案はないだろうか。ジムのお披露目後、ホテルのパーティ会場へ移動?そんなの厄介だろうし、時間もかかる。第一、近くにそんなホテルはない。 ある日、向いのイタリアレストランでコーヒーをすすりながら、頭を抱えてジムを眺めていた。「そうだ!ここでパーティをすればいい・・・」見渡すとテーブル席で100人以上入るスペースは十分にある。ジムのお披露目の後、向かいのレストランへの移動であれば時間もかからないし、招待客もそれ程厄介ではないだろう。問題はチェーン経営のこのレストランを、パーティ用に貸切りで使用することが出来るかどうかだった。 早速、店長を呼んで交渉に入った。やはり一存では決められないということで、上層部に掛け合ってもらうことになった。店長個人には気に入ってもらったらしく、好意的に対応してもらったが、どこの世界でも"上層部"というのは頭の固い人間で構成されているのが常である。何とかOKをもらう為に、お店にとってのいくつかの利点を強調しておいた。「現・元世界チャンピオンも来る予定なので、マスコミに取り上げられればお店の宣伝にもなるでしょう!」「パーティの中で100人以上のお客さんに対し、お店のPRをする時間を設けます!」ほんのちょっとだけ大げさに言っておいた。 大した利点ではないかも知れないが、不況の折、数時間で100人以上の売り上げがあれば、少なくともマイナスではない。結果は・・・気に入ってくれた店長の計らいもあり、全面的に協力してもらえることになった。今ではこの店長、新田ジムの練習生として週に2〜3度、汗を流しにジムに通っている。
新田ジム 最新情報
8月23日(土)の茅ヶ崎市アマチュア大会では、3人中2人が勝利しました。負けたひとりは残念でしたが、ジムとしては初のアマ大会出場をまずまずの成績でスタートさせることが出来ました。 8月24日(日)はJBスポーツのスパーリング大会で、3人中1人のみが勝利。期待の中学生、広野拓也は惜しくもスプリットデシジョンで敗退してしまいました。 9月3日(水)には、5人の選手がプロテストを受験します。
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