国内ニュース 2004.6.24




 「殴り合いじゃない」王者徳山、揺るぎなし


 WBC世界S・フライ級戦、公開練習

 24日、東京・豊島区にある角海老宝石ジムでは、WBC世界S・フライ級戦(28日・横浜アリーナ)で9度目の防衛戦を迎えるチャンピオン、徳山昌守(金沢)が公開練習を行った。

 会見では、打ち合いを挑発する挑戦者・川嶋勝重(大橋)に対し「殴り合いをしたいのなら街でケンカでも。ウチらがやっているのはボクシング」と一蹴。あくまでも、いつもの“徳山ボクシング”をベースにすることを宣言した。川嶋サイドが発見したという「徳山の致命的欠点」についても「教えてください」と返す余裕ぶり。そして「今までの相手も僕の欠点を探してきたけれど、そこをつけなかった。つかせないのが僕のボクシング」と“リターンジャブ”を放ってみせた。

 スパーリングは、藤谷トレーナーとヘッドギアなしで2ラウンズを披露。流した程度のものだが、調子は悪くなさそうだ。ここ最近は専属トレーナーにつきウェイトトレにも余念がなく、前回の対戦(03年6月)より「2倍に」(徳山)パワーアップしたとのことで、自信に溢れていた。テーマを「負けないのではなく、勝つボクシング」としている。
 一方、練習を視察した大橋秀行会長は「(徳山は)1回から出てくる。そこが勝負」と展開を予想。欠点についても「なおせるものではない。空手の欠点に通じる。川嶋が勝つのは間違いない」と強気一辺倒、こちらも自信は満々の様子だった。
 この日で、28日のダブル世界戦に出場する4選手全員の公開練習が終了。明日は東京・御茶ノ水の駿河台日大病院で予備検診が行われる。


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