国内ニュース 2004.4.24




 タイソンが7月本業で復帰へ


   マイク・タイソンが7月ボクシングで復帰の線で始動することになった。タイソンはラスベガスとニューヨークで行われた3つのヘビー級タイトル戦をリングサイドで観戦。いずれもドン・キング氏の興行だったことから両者の復縁も噂される。トレーナーには前回のエティエンヌ戦と同じフレディ・ローチを迎え、5月10日からフェニックスでキャンプインする予定。相手にはキース・マクブライド(アイルランド)という選手がノミネートされている。K−1と契約を交わしたが、こちらに登場前に本業に復帰するつもり。

 日本で杉田竜平の挑戦を撃退したWBA・S・フェザー級王者ヨーサナン・3Kバッテリー(タイ)の次期防衛戦は1位ホルヘ・バリオス(亜)を相手に行われる。これはWBAの執行部長ヒルベルト・メンドサJr.が発表したもので、あとはファイトマネーの最終交渉だけという。

 シェーン・モズリーを下してS・ウェルター級(J・ミドル級)3本のベルトを統一したロナルド“ウィンキー”ライト(米)だが、元々保持していたIBF王座をはく奪されてしまった。これはIBFが義務づけるカシーム・オウマ(ウガンダ)との防衛戦に応じないためで、WBCも暫定王者ハビエル・カスティジェホ(スペイン)との一戦をライトに要請する見込み。またライトはルゥ・ディベラ・プロモーターから離れ、ドン・キング氏とサインを交わしたといわれる。空位となった王座はオウマと2位バーノン・フィリップス(米)の間で6月5日争われる。

 レイモン・ブリュスターに敗れたウラジミール・クリチコが試合後、通常の4倍ものブドウ糖が血液検査で発見され、物議を醸し出した。その後数値は2倍と訂正され、もちろんクリチコ自身も薬物使用を否定。しかし兄ビタリは「彼(ウラジミール)は病院に到着した時、自分で歩けないほどだった。食べ物か水に一服盛られた可能性もある」と発言。とりあえず最終検査結果を待つことになった。

 アテネ五輪ボクシング競技のアメリカ大陸予選が終了。アマ大国キューバが唯一、11階級に代表を送り込むことになった。

 フアン・マヌエル・マルケス対マニー・パッキアオ戦のリングで予定されていたS・ライト級ホープ、ミゲール・コット(プエルトリコ)対フアン・バレンスエラ(メキシコ)戦だが、バレンスエラがスパー中に左目を負傷。コットの相手はラブモア・ヌドゥ(南ア)に変更された。

 IBF世界ライト級王者ハビエル・ハウレギ(メキシコ)の初防衛戦が5月13日、カリフォルニア州サンディエゴで挙行される。相手は1位フリオ・ディアス(米)。モズリーに挑戦した兄アントニオを持つディアスは世界初挑戦。3月の挑戦者決定戦で勝利を収めていた。ハウレギは今、同僚オスカル・ラリオスと特訓中。

 メキシコシティのオリンピック選手合宿所で傷害事件が発生。19日未明、ホルヘ・モントーヤ(17歳)というS・ライト級ボクサーがアンドレス・ロメロ(20歳)というバンタム級選手の寝床を突然襲い、マブタ、脇腹など全身に傷を負わせた。動機は究明中だが、当局は殺人を目的とした行為と断定。逃亡したモントーヤを捜索している。なお、両選手ともアテネ五輪出場選手には入っていない。

 藤猛との試合が懐かしい元世界J・ウェルター級王者ニロリノ・ローチェ氏(亜=64歳)が重体に陥っている。ローチェ氏は移動中の飛行機の中で倒れ、現在ブエノスアイレス市内の病院に入院中。数年前、容体を悪化させたことがある同氏は以後回復に向かっていた。(三浦勝夫)


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