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ON! 国内ニュース(11月30日) |
元五輪選手東悟さんがトレーナー就任 白井・具志堅ジムに強力新戦力 世界タイトル13度防衛の記録保持者・具志堅用高さんが会長を務める白井・具志堅スポーツジム(東京・杉並)の指導スタッフに新戦力が加わった。元アマチュアの五輪選手でプロでも活躍した東悟さん(40歳)。桁外れの強打を武器にフェザー級とライト級で計5度全日本チャンピオンとなり、1984年のロサンゼルス五輪にもフェザー級代表として参加している。プロでは9勝7KO3敗。不運にも無冠に終わったが、これはプロ転向が遅れるという気の毒な面があった。全盛時に転向していたらチャンピオンになっていたにちがいない。 本人は「教えるの方は杉谷(満チーフ・トレーナー)さんの教え方など参考にさせてもらっています」と謙虚に語っているが、ボクシングに対する愛着は強く、若手選手の多い白井・具志堅ジムの新戦力として力を発揮してもらいたいものだ。(写真は元スパーリング・パートナーの新屋敷幸春=右=を激励に現れた東さん) |
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ON! 国内ニュース(12月1日) |
ライカ初防衛! WIBA世界フェザー級タイトル戦 30日、東京・六本木ヴェルファーレで行われたWIBA(女子国際ボクシング協会)世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオンのライカ(=本名:来家恵美子=山木:右写真右)が前王者のシャロン・アニオス(豪)を2−0の判定で破り、王座の初防衛に成功した。 昨年12月の王座奪取戦ではアニオスに大苦闘を強いられたライカ。だが、前日の計量に再三失敗の末、ようやくリミットに達したアニオスの不調に乗じ、序盤はライカがアニオスの打ち終わりを捕えて制した。だが、そこはさすが前王者。5回から本来の動きを取り戻し始めたアニオスは、シャープで重いワンツーをクリーンヒットし、ライカをたじろがせる。 6回にバッティングで左目上をカットしたライカは、時折強烈な右を決めたものの、試合後半はアニオスの手数と技術にやや劣勢を強いられた。 採点は99−97、98−97と中村、山本両ジャッジはライカを支持。村山ジャッジは99−99のドローと下した。6回のバッティングの際、アニオスは減点1を課せられたため、これが勝敗を左右した形だ。 普段、竹原&畑山ジムでトレーニングに励むライカは「嶋田(雄大=ヨネクラ、日本ライト級王者)さんに左のガードを注意されて、練習した甲斐がありました。理想のKOはできなかったけど、ようやくシャロンと向き合えることができて、その点は満足。できれば世界王座を統一したい」。 また、セミで行われた日本フライ級タイトルマッチはチャンピオンの八島有美(F・ギャラクシー:右写真左)が挑戦者1位の猪崎かずみ(鴨居:同右)のアウトボックスに大劣勢。中盤、強引な攻撃で猪崎を追いかけた八島だが、最後まで自分のボクシングはさせてもらえず。だが、採点は99−98で中村ジャッジは猪崎を支持したものの、山本ジャッジは98−97で八島。小林ジャッジは97−97とし、八島の引き分け初防衛となった。 判定に関して会場からは少なからずブーイングも聞かれ、猪崎も「下がりながらのアウトボクシングが自分の持ち味。それをやっていくらダメージを与えてもポイントにしてくれないのならば、今後どうやって勝てばいいのか聞きたいです」と涙ながらに訴えた。 猪崎はこれまでにも度々判定に泣かされてきただけに、これは当然の抗議だろう。また、メインの審判構成についても、レフェリー、ジャッジが全て日本人というのは、採点以上に疑念を抱かざるを得ない。 |
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ON! ニュース(11月26日) |
ラリオスと戦った同士 仲里−福島がスパー対決 S・バンタム級のライバルがスパーで激突−−25日後楽園ホールで催された「沖縄祭」の特別アトラクションで、WBC世界同級4位の仲里繁(沖縄ワールドリング)と同15位の福島学(JBスポーツ)が2ラウンドのスパーリングを披露した。 仲里が東京のファンの前に登場するのは4月にラリオスに善戦の判定負けを喫して以来。来年春にはラリオスに再挑戦を目指しているが、この日スパーリング・パートナーに指名したのは、4月に帝拳ジムで実戦さながらのスパーをやったことがある福島だった。福島も来週の土曜日(6日)に同じリングで元世界フライ級王者のヨックタイと対戦を控えているが「試合前にいい練習になる」と申し出を受けた。さすがに4月の実戦スパー再現とはいかなかったが、2ラウンド目には仲里が重々しい左フックから右ストレートをたたきつければ、福島も速い連打で仲里をコーナーに詰める。見ごたえのあるスパーだった。 スパーを終えた後「仲里選手が自分のかたきを討ってくれて、自分もその後に続けたらいいな」と福島が言えば、仲里も「ラスト・チャンスと思って頑張る。来年4月(?)には必ずチャンピオンベルトを日本に持ってきます」と必勝宣言していた。(写真:スパー後インタビューに答える2人)
ホールに沖縄旋風 新屋敷、前哨戦KO勝ち 翁長らホープも勝つ 元世界王者の平仲信明さんがプロモーターとして後楽園ホールに乗り込んだこの日は、青コーナーから登場の8選手すべてが沖縄のジム所属選手。会場には沖縄民謡が流れ、ラウンドガールも郷土色たっぷりの衣装を着用し、「沖縄祭」という興行のタイトル通り。沖縄戦士8人の成績は6勝2敗だった。 メインの8回戦では、日本S・ウェルター級7位の新屋敷幸春(沖縄ワールドリング:右写真左)がタイのクァンカセム・シットサンタに計4度のダウンを与えて3回1分45秒KO勝ち。チャンピオンカーニバルで王者金山俊治に挑戦が決まっている新屋敷(33歳)には、動くサンドバッグのような相手だった。金山相手ではこうもいくまいが、新屋敷は「頑張ります」と短い言葉で初挑戦の意欲を語った。 他にこの日は沖縄のホープが続々出場。アマから転向のS・フェザー級石垣栄(平仲ボクシングスクール)はサウスポー瀧本智之(神拳阪神)の抵抗に少し手を焼きながらも6回判定勝ちでプロ4連勝(1KO)。同じくフライ級6回戦では、元高校全日本王者翁長吾央(沖縄ワールドリング)がタイのチャレオンサク・ソーウォラピンに左ストレートの強打を浴びせて1回1分50秒KO勝ち、S・フェザー級の中真光石(沖縄ワールドリング)はタイのプンチャイ・キッドパイリンに4回判定勝ち。S・フェザー級8回戦では、竜宮城(沖縄ワールドリング)が御船シュート(八王子中屋)に凄まじい強打を爆発させて4回2分25秒KO勝ちを飾った。 |
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ON! 国内ニュース(11月24日) |
岐阜のスター、宇野初回KO勝ち
岐阜のスター、KO再起−−24日午後岐阜市の岐阜商工会議所2Fホールで行われたバンタム級10回戦で、日本同級5位宇野スナオ(岐阜ヨコゼキ)は、タイS・フライ級6位セーンチャルン・オースワンナシン(タイ)に初回2分51秒KO勝ち。7月に長谷川穂積の東洋太平洋王座に挑んで失敗(判定負け)した後の復帰戦を飾った。宇野がロープに詰めて連打したところ、セ−ンチャルンはダウン。パンチと頭が一緒に当たったようにも見えたが、レフェリーはノックダウンととり、10カウントを数えた。これで宇野(24歳)は13勝9KO3敗2分。 セミの10回戦では、宇野の同僚で日本フライ級4位の森島祐介がパノムデット・オーユタナコン(タイ)に大差の判定勝ち。スコアは99−92(2人)、100−92だった。森島はこれで14勝3KO2敗4分。 |
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ON! 国内ニュース(11月23日) |
荒木、地元でKO防衛 ナカムラを9回に倒しV1 次は保住と? 23日大阪・堺市鴨谷体育館で行われた日本ミドル級タイトルマッチは、地元出身の王者荒木慶大(泉北:写真)が、1位ナカムラ・エイジ(大阪帝拳)の挑戦を9回1分8秒KOに撃退、7月に鈴木悟から奪ったタイトルの初防衛に成功した。 好調の荒木は立ち上がりこそややカタかったものの、終始優勢に試合を進め、3、8回にそれぞれ右を決めてダウンを奪った。そして迎えた9回、右カウンターを決めてこの試合3度目のダウン。ナカムラは辛くも立ち上がったが、そのままカウントアウトとなった。 快勝の荒木(30歳)はこれで13勝7KO1敗。次はチャンピオンカーニバルで保住直孝(ヨネクラ)と対戦するか、OPBF挑戦の話もあるという。一方初挑戦で敗れたナカムラ(30歳)は8勝2KO5敗5分。 |
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ON! 国内ニュース(11月21日) |
トラッシュが世界初挑戦 1月3日、横浜でWBC王者ポンサックレック戦 今度の正月はボクシング旋風が巻き起こる−−。WBCフライ級15位で、前日本同級王者のトラッシュ中沼(国際:右写真)が、1月3日パシフィコ横浜でWBC王者で8度防衛中の強豪ポンサックレック・クラティンデーンジム(タイ)に挑戦することが正式決定。21日、テレビ東京で発表&記者会見が行われた。 中沼は8月に東洋王者・小松則幸(エディタウンゼント)に挑戦。1−2の判定で敗れたものの、試合後「勝っていた」とファン・陣営・関係者の中で大いに論議を呼んだことは周知の通り。これにともない、両陣営が“再戦”を誓い、2月15日に大阪で相まみえることに一時決定した。だが、期間が空くことから調整試合を模索していたところ、さる11月14日、指名試合をクリアしたポンサックレック側との交渉が成立。「あれは中沼が勝っていた」(高橋美徳・国際ジム会長)と小松戦をキャンセルし、世界初挑戦に踏み切った。 会見に臨んだ中沼は「負けたとは思ってないけど実質2連敗(坂田健史=協栄戦、小松戦)なので、正直びっくりしました。ポンサックレックは強いけど、最初からガッツンガッツン行って必ず面白い試合を見せます」と“強い相手”を得てモチベーション最高潮。終始、笑顔を振りまいて喜びを隠さなかった。 当日は大阪でWBC・S・フライ級王者・徳山昌守のV8戦(vs.ディミトリー・キリロフ=ロシア)&小島英次の2度目の世界挑戦(vs.WBA・S・フライ級王者アレクサンデル・ムニョス=ベネズエラ)と金沢ジムコンビのダブル世界戦が行われるが、中沼戦も含めテレビ東京系列の全国ネット(午後6時30分〜9時=予定)で国内史上初「二元トリプル世界タイトルマッチ」として放映される。 |
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国内ニュース(11月21日) |
作家デビューの盛川さん 「ベア・ナックル」出版パーティ開く
元プロボクサーから作家デビューした盛川友基さん(36歳:写真)の出版を祝うパーティが20日夜東京・新宿のホテルで催された。 現役時代日本タイトルに5度挑んで無念の涙をのんだ盛川さんだったが、意外な(?)才能を発揮してこのたび小説「ベア・ナックル」(講談社・刊)を上梓。この作品は、闇のボクシングを扱ったエンターテインメント。自らの豊富な体験も盛り込んで、じっくりと書き込んでいる。ノンフィクションの世界では元ボクサーのライターもいるが、フィクションで、しかもタイトル戦を経験した元ボクサーとなると、ほとんどいないといっていい。さらには新人作家がデビュー作でいきなり出版パーティというのも極めて異例である。 この日のパーティは親しい渡嘉敷勝男さんが司会を担当、先輩作家の下田景樹、丸茂じゅん両氏はじめ協栄ジムグループの関係者、さらに現在古口ジム・コーチとして指導中の教え子らも含め百人を超す知人・仲間たちの祝福と大きな期待を受け、文壇のグリーンボーイは「ガンガン書いていきます」とチャレンジ宣言。頑張ってください。
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ON! 国内ニュース(11月21日) |
佐藤・坂田・バクティン 協栄ジムの看板トリオが試合PR 12月15日後楽園ホールの「ガッツ・ファイティング・トリプルマッチ」は、協栄ジムの看板トリオが揃って出場する豪華版だが、この試合に出場する3人が17日後楽園ホールの佐々木−加藤戦の前にリングに上がり、PRにこれ務めた。 まず、日本バンタム級王者サーシャ・バクティン(22歳:右写真)は、ジムの4回戦を相手に2ラウンドのスパーを披露。相変わらずシャープなジャブをタイミングよく決めて相手にほとんど触らせず、観客にタメ息をつかせた。スパーが終了すると大きな拍手。バクティンは日本語で「12月15日、タイトルマッチやります。応援よろしくお願いします」と挨拶。試合は6位木嶋安雄(角海老宝石)相手の2度目の防衛戦となる。 続いて元世界S・バンタム級王者の佐藤修(26歳:左写真右)、日本フライ級王者坂田健史(23歳:同左)が一緒にリングに上がり挨拶。ハワイ・キャンプから帰ったばかりの坂田は「2週間ハワイでしっかり走り込んできました。成果を出して必ず勝ちます」と言えば、佐藤は例によって「勝つために勇気を出して、全力で頑張ります」。佐藤陣営は9月にWBAフェザー級の新王座についたクリス・ジョン(インドネシア)側に挑戦の意思表示をしているという。順調にいけば、来年再び世界戦のリングに立ち2階級制覇を狙うことだろう。 佐藤は韓国フェザー級1位の朴大京と対戦の予定、また坂田は4位の伊藤克憲(角海老宝石)相手に中沼から奪還した王座の2度目の防衛戦となる。 |
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ON! 国内ニュース(11月20日) |
王者江口が1月前哨戦 地元横浜のリング 川嶋、有永も出場 日本S・ライト級チャンピオン江口慎吾(大橋:右写真)は、チャンピオンカーニバルで1位の木村登勇(横浜光)を相手に2度目の防衛戦を予定しているが、この試合が4月3日挙行となったため、「試合間隔が半年近くあいてしまう」と急きょ1月15日に横浜文化体育館で前哨戦を行うことになった。大橋秀行会長が19日明らかにしたもので、相手は未定だが、タイ選手になるという。 なお試合は大橋ジム主催の「フェニックスバトル14」として行われるが、この日は江口の同僚の川嶋勝重(WBA世界S・フライ級6位)、有永政幸(日本同級3位)も出場する。
上原がオニャテに3−0判定勝ち 19日夜大阪・大阪府立体育会館第二競技場で行われたフェザー級10回戦は、上原誠(ハラダ)がベテランのジェフリー・オニャテ(フィリピン)に大差の判定勝ちを飾った。3ジャッジのスコアは安田、宮崎がいずれも97−92、藤田が96−93だった。 |
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ON! 国内ニュース(11月20日) |
記録止まった! 丸山、タイ2位に判定勝ちも14連続KOならず 「筑豊のタイソン」、東京デビュー戦は倒せず−−19日後楽園ホールで行われた注目の10回戦で日本S・フライ級6位丸山大輔(筑豊)は、タイ・フライ級2位ペットクローンパイ・ソータンティップ(タイ)と対戦、大差の判定勝ちを飾ったものの、デビュー以来の連続KO記録は「13」でストップした。 丸山はスタートから攻勢に出たが、技巧派のタイ選手が守りにウェイトを置いて手が少なかったため、会心のプローをヒットできず。7回に左のボディーからの連打でスタンディング・カウントを聞かせたものの、KOには結びつけられなかった。終盤のタイ選手の反撃に鼻血を出す場面も。結局初めて10回の終了ゴングを聞いたが、スコアは浦谷、杉山の2ジャッジが98−92、熊崎ジャッジは99−93といずれも大差で丸山の勝ちを支持していた。試合前の腰痛、あるいは相手のうまさもあったが、本人は「浜田さんの記録に挑戦したかったのに、残念。でも楽になった気持ちも。初めて10回戦えたのはよかった」と記録ストップの心境を語っていた。記録が止まったのは意外だったが、タイ選手が途中で戦意喪失せず頑張ったこともあり、丸山に対する評価も悪くなかった。「後楽園ホールでの試合は楽しかった。またやりたいです」と丸山は言っていた。 セミでは丸山の弟分、和田峯幸生(日本L・フライ級5位)が登場し、タイのチョークソムバット・シンドンタイ(タイ)と対戦し2回に左フックをわき腹にめり込ませて、2分37秒アッサリKO勝ちした。こちらは13勝目(10KO2敗1分)で連続KOを「7」に伸ばしている。 |
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ON! 国内ニュース(11月19日) |
長井が韓国王者倒す 昨18日後楽園ホールで行われたS・バンタム級10回戦で、元日本ランカーの長井祐太(角海老宝石勝又)が、韓国王者・権一を8回2分24秒TKOに破る殊勲を挙げた。 序盤は権のうまさにペースを渡した長井だったが、要所で打ち込んでいた左ボディーブローが効いて権は次第にペースダウン。迎えた8回、長井は左フックをクリーンヒットして権をグラつかせると一気の連打でダウンを奪う。立ち上がったがダメージ深い韓国王者にラッシュしてしてストップ勝ちした。タイムは2分24秒。権は初黒星で5勝2KO1敗。殊勲の長井は11勝8KO1敗1分。 なおこの試合は角海老宝石勝又ジムが参加して「GOMARUブロードバンドファイト」の名で立ち上げた興行の第一弾。インターネットの有料番組で、軌道に乗れば定期的に行いたいという。 |
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ON! 国内ニュース(11月18日) |
13連続KOの丸山、明日ホール初登場 デビュー以来13連続KOと日本記録を更新中の「筑豊のタイソン」がいよいよ明日(19日)後楽園ホールのリングに初見参する。日本S・フライ級6位丸山大輔(筑豊・24歳)=写真左=が19日の試合(相手はタイ・フライ級4位のペットクローンパイ・ソーターンティップ)に備えて上京し、17日にはキクチジムで軽めの練習を行い、契約体重の53キロに落とした。 九州の怪物もボクシンングのメッカ後楽園ホールでの試合は初めてとあってプレッシャーは感じている様子。それでも「メジャーになりたい」と願うホープにとって、実力を認めさせるにはうってつけの機会だ。「自分はうまいボクシングなんてできない、ドンドン前に出て、倒せたらいいと思う。気持ちで負けずに頑張ります」と抱負を語っていた。 丸山の13連続KOは「デビュー以来」に限定すれば日本記録だが、通算の連続KO記録は浜田剛史の「15連続」が最多。丸山がセーンサックを倒せば14となり、この記録に接近する。「できれば挑戦したいが、世界チャンピオンになった人が作った記録だし、そう簡単ではないと思う。相手も強くなっていくでしょうし」と丸山のコメントは慎重だった。 なお19日のセミの10回戦には丸山のジムの同僚で、日本L・フライ級5位の和田峯幸生(12勝9KO2敗1分)=写真右=が出場するが、この選手も現在6連続KO勝ちをマークしている。筑豊コンビのKO揃い踏みとなるか−−? |
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ON! 国内ニュース(11月18日) |
チャンピオンカーニバル 共通ロゴ・マーク決定 日本プロボクシング協会のチャンピオンカーニバル運営委員会(長嶋清委員長)は、初めての試みとして来年度(第25回)カーニバル用に共通ロゴ・マークを公募していたが、15日に申し込みが締め切られ、応募の中から大阪市の七田正明さんの作品(右)を最優秀作品として選んだと18日発表した。このマークはカーニバルの全13階級のタイトル戦のポスターやプログラムなどで使用される。 作者の七田さんには、プレゼントとしてカーニバル全試合のリングサイド席に招待することになっている。また他に優秀作品に選ばれた5名には、カーニバル記念Tシャツがプレゼントされる。 |
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ON! 国内ニュース(11月17日) |
俺はまだ終わっていない! 前王者佐々木がKOで戦線復帰 「まだ佐々木基樹は終わっていない!」−−17日後楽園ホールの8回戦に登場した前日本S・ライト級王者佐々木基樹(協栄)は、元ランカーの加藤祐二(ヨネクラ)に4回1分57秒TKO勝ち。5月に江口慎吾に予想を裏切る敗北で王座を追われて以来初めての試合でファンに健在ぶりをアピールした。 変則ファイトに初回こそやや慎重だったが、相手の入りばなにカウンター気味に決める左フックでペースを掴むと、4回に右ストレートからの連打が爆発。最後の右を打ち込んだところで、加藤たまらずダウン。立ち上がり応戦する加藤をすかさず連打したところで伊達主審がストップをかけた。佐々木(28歳)はこれが20勝目(13KO5敗)、敗れた加藤(32歳)は9勝1KO9敗2分。 この日のセミの8回戦では、日本ウェルター級7位の加藤壮次郎(協栄)が藤原康志(レパード玉熊)にフルマークの判定勝ち、もう1つの8回戦(バンタム級)では沖縄期待のサラゴサ上間(沖縄ワールドリング)が寺畠章太(角海老宝石)を4回1分3秒鮮やかにKOに沈めている。 |
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ON! 国内ニュース(11月17日) |
イーグル「勝ちます」 スパーを公開 来年1月WBC世界ミニマム級王座に挑戦が決まっている同級2位イーグル赤倉(角海老宝石・24歳)が15日の日本S・バンタム級タイトルマッチの前に登場し、同僚の日本フライ級4位伊藤克憲(12月15日、日本王者坂田健史に挑戦)を相手に2ラウンドのスパーリングを披露し、順調な仕上がりぶりをアピールした(右写真)。イーグルは来年1月10日同じ後楽園ホールのリングで王者王者ホセ・アントニオ・アギーレ(メキシコ)に挑む。 タイ国籍のイーグルはスパー後たどたどしい日本語で「世界チャンピオン、なります、僕の試合を見にきてください」と満員のファンに呼びかけていた。20日から千葉県・鹿野山でキャンプ・トレーニングを予定している。 |
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ON! 国内ニュース(11月17日) |
亀田、プロデビュー 17日、Gツダジムで会見
今年度アマ全日本社会人選手権フライ級に16歳で優勝した話題の“亀田三兄弟”の長男・興毅(こうき)が17歳の誕生日を迎えた17日、グリーンツダジムでプロデビュー発表会見を行った。
注目のデビュー戦は12月21日、大阪市中央体育館サブアリーナのメインイベント(相手はデンナロン・シスソバ=タイ、7勝3KO3敗)として行われる。移籍初戦の日本ランカー高山勝成らを従えた初戦=メインは、ジムの先輩で元世界2階級制覇の井岡弘樹さん(現・井岡ジム会長)同様の破格の扱いだ。
会見で亀田は「みんな眠たい試合ばかりしてるので、眠くならない試合をする。1分以内に倒す」と豪語。さらに「全KOで世界まで行く」と今後についても強気発言。同席した津田博明・名誉会長も「やっと“先手必勝”の強気のボクサーが出てきた。それが何より嬉しい」と目を細めた。
左ストレートを得意とする左ボクサーファイターで、アマ戦績は15勝11KO・RSC1敗。負けん気の強そうな風貌とビッグマウスの17歳に注目だ。(写真は、社会人選手権で優勝した時) |
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ON! 国内ニュース(11月16日) |
驚異の逆転KO劇 中島最終回で仕留める 日本S・バンタム級タイトル戦、金井手中のベルト逸す 15日夜後楽園ホールで行われた日本S・バンタム級タイトルマッチは、予想外の展開の末王者中島吉兼(角海老宝石)がWBC5位金井彰廣(大鵬)の挑戦を最終回KOで撃退し、初防衛に成功した。 10回の開始時点でベルトをほぼ手中にしていたのは金井だった。タイミングのいい右クロス、ロングを再三ヒットしてポイントを奪った。ほぼワンサイドの試合だったが、終盤8回に入り金井の動きが鈍り出す。9回には中島の右ストレートでダウンした。このまま判定まで持ち込まれれば、それでも金井の勝ちと見られたが、中島の追い上げの前に金井は持ちこたえるだけの余力はなかった。2分過ぎ、中島の左ジャブでモロくもダウンし、KO負けとなった。 「(ポイントを取られ)ヤバイとは思ったけど、自分はスタミナあるし、後半絶対に行こうと・・」と中島。最終回は「ダウンを取りに行け」とハッパをかけられて出た中島が逆転KO劇の主役を演じた。金井は技術的には上だったが、持久力の差が勝負を分け、またしてもベルトを逸した。中島はこれで14勝4KO5敗4分。次はチャンピオン・カーニバルで3度の世界挑戦歴がある強豪石井広三と対戦する。
湯場は114秒一撃KO セミの10回戦に出場した元日本ライト、S・ライト級王者湯場忠志(都城レオスポーツ)は、韓国S・ライト級2位陳京哲(韓国)に初回1分54秒KO勝ちし、これで引退宣言から再起後2連続KO。陳は湯場の強い圧力の前に戦意喪失気味で、最後は左フックをわき腹に痛撃されてキャンバスに沈んだ。湯場はこれで22勝15KO2敗2分。
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ON! 国内ニュース(11月16日) |
セレス小林さんのジム・スタート 前WBA世界S・フライ級王者のセレス小林さん(=本名:小林昭司=30歳)が千葉県柏市に「セレス・ボクシングスポーツジム」をオープン。15日、そのオープン記念パーティーが真新しいジム内で行われた。 関係者ら約200名が集まった式には、大橋秀行、玉熊幸人(=レパード玉熊)、飯田覚士さんの元世界チャンピオンらも出席し、小林さんを激励。小林さんも終始、得意のセレス・スマイルで「やっとスタート地点に立てた。これからが大変ですが、皆さんの協力を得て自分を超える選手を育てたい」と抱負を語った。なお、ジムは本日16日から正式にスタートする。 「セレス・ボクシングスポーツジム」千葉県柏市柏3-2-22 シネマサンシャイン1F。JR常磐線柏駅東口下車徒歩4分。・047-165-1175。
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ON! 国内ニュース(11月15日) |
元国体チャンピオンがプロ転向 MTジム入りした三垣 元国体チャンピオンがアマからプロ転向する。神奈川・相模原市のMTジム(高城正宏会長)入りを決めたのは、1998年度栃木国体少年の部L・ウェルター級優勝の実績を持つ三垣(みがき)龍次(22歳:右写真)。 三垣は岡山県出身。関西高校から駒沢大学に進み、関東リーグ戦(2部)に出場。先の静岡国体では青年の部でL・ウェルター級3位の成績だった。右のボクサー・ファイターで、アマチュア戦績は52勝18敗。高校時代は同じ中国地区で現在アマの第一人者の平田直己(広島出身)と五分のライバル関係だったという。MTジムの村野マネジャーが駒大の元コーチという縁で、同ジムからのプロ転向を決意したもの。「世界チャンピオンになりたい」と目標も大きい三垣。近くB級(6回戦)のライセンスを獲り、来年春にもデビューという計画だ。 |
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ON! 国内ニュース(11月15日) |
チャンピオン戸高始動 WBA世界バンタム級暫定王者、戸高秀樹(緑)は13日名古屋緑区のジムでトレーニングを再開。来年春頃に予定される次の試合は正規王者ジョニー・ブレダル(デンマーク)とのチャンピオン統一戦となるはずだが、ブレダル側が対戦に応じない可能性があり、その場合は戸高が正規王者となり、別な相手との初防衛戦となる。チャンピオン自身は「辰吉さんと対戦したい」と最近しきりに口にするビッグマッチをここでもアピールした。 ところで、本日発売のワールド・ボクシング12月号では連載対談「飯田覚士の直撃トーク」のゲストとして登場(写真)。ジムの先輩王者でもある飯田覚士さん相手に、雪辱を遂げたガメスとの一戦や、一度は引退を決意した時の心境、さらにはこれから先の引退後のことまで、興味深い話を聞かせてくれている。ここでも「あと1、2戦しか頭にない。だったらもう、日本の神様とやりたいっすね」と改めて辰吉丈一郎との対戦を熱望−−。 |
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ON! 国内ニュース(11月14日) |
コウジ久々会心のTKO勝ち 本望挑戦への前哨戦で首藤を倒す 日本S・フェザー級1位(元王者)コウジ有澤(草加有澤)は13日夜後楽園ホールで日本ライト級10位の首藤秀樹(倉敷守安)を相手に10回戦を行い、5回2分40秒TKO勝ちを飾った。4回まで優勢に試合を進めたコウジはこの回開始早々、左右の連打でスパートをかけ、首藤も必至に抵抗したものの最後は左フックでダウン。マーチン主審がノーカウントで試合を止めた(写真)。これによりコウジは予定通り来年1月10日に同じリングで日本チャンピオンの本望信人(角海老宝石)に挑戦する。 このところ不本意な試合が続いていたコウジは「倒し切れなかったら辞めるつもりだった」と覚悟してリングに上がったことを告白。久々にクリーンなKO(TKO)勝ちで、戦績を30勝22KO2敗2分とした。王座奪還を目指す1月の本望信人戦を「ラスト・チャンス」と覚悟して臨む。敗れた首藤は19勝12KO7敗1分。 |
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ON! 国内ニュース(11月13日) |
川端−松浦2月高砂市で決定 因縁の日本S・フライ級戦パート2 日本S・フライ級新王者川端賢樹(姫路木下)対前王者プロスパー松浦(国際)のリターンマッチが来年2月8日、兵庫県高砂市の高砂市総合体育館で行われることが決定し、13日姫路木下ジムから明らかにされた。 両者の9月6日後楽園ホールでの初対決(右写真)では、挑戦者川端が松浦を2回KOに破り新チャンピオンとなったが、ダウン直前の川端のローブローを巡って試合後紛糾。日本ボクシングコミッションは両者がダイレクトでリターンマッチを行うよう命じていた。しかし試合地を巡って両陣営は対立し、川端側は地元兵庫での開催を、一方松浦側は東京開催を主張していた。最終的にチャンピオン側の高砂市開催に落ち着いた。 「向こうも死ぬ気でくるだろうが、今度はスッキリした内容で勝たしたい」と木下貴志会長。これに備えて川端はジムの後輩でデビュー以来11連続KOをマークしている金井晶聡らをパートナーにスパーを重ねるという。 試合はチャンピオンカーニバルとして行われ、讀賣テレビのドラマチックボクシングで録画放映される。審判構成で、東日本のジャッジが1人入ることも両陣営の間で合意されている。この日は金井もセミで10回戦を予定している(相手未定)。 |
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ON! 国内ニュース(11月13日) |
嶋田−稲田の好カード実現へ 来季チャンピオンカーニバルの目玉 日本ライト級チャンピオン、嶋田雄大(ヨネクラ:左写真)に対し、不敗ホープ稲田千賢(帝拳=同級1位:右写真)が来年3月中旬に後楽園ホールで挑戦することが両陣営の間で合意されている。来季のチャンピオンカーニバルの目玉カードとなること必至だ。 稲田(26歳)はアマの国体王者からプロ転向以来14戦全勝10KO勝ちをマークしている帝拳ジムの秘蔵っ子。国内に対戦を受けてくれる相手がいないという悩みを抱えてきたが、日本ランキング1位に上がっていよいよ好機到来。その前にチューンナップとして12月8日、日本6位の麓健介(横浜光)と対戦する。カーニバルの新ルールでタイトル戦前に敗れると挑戦資格もなくなるだけに、この時期にあえて日本ランカーを相手に前哨戦をやるとは、稲田陣営もずいぶんと強気だ。 対して一時は東洋太平洋王座挑戦の計画もあった王者嶋田(32歳)も「ようやくきたな。試合が楽しみです」と堂々受けて立つ構え。「稲田君は強いけれど、勝てば大きく道が開けますから」と、先を見据えている。レコードは13勝8KO3敗1分。すでに3度の防衛に成功している。 再三海外試合も経験して勢いに乗るホープが新旧交代を迫るか、それとも試合巧者の嶋田が老獪な試合運びでホープの野望をくじくか、興味津々のカードだ。 |
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ON! 国内ニュース(11月13日) |
今西がランカー萩本攻略 榎本−家住はドロー
12日、後楽園ホールで行われた8回戦は、アマ経験豊富な新鋭・今西秀樹(ワタナベ)が日本バンタム級7位の萩本俊雄(フラッシュ赤羽)に3−0の判定勝ちを収め、ランク入りを確実にした(右写真:右をヒットする今西)。
重い左を主体に巧みな位置取りをする今西に対し、萩本は得意の右クロス狙い。だが、今西は萩本のブローを外してはリターンジャブ、さらに、同じく得意の右クロスを合わせてはボックス。最終回には焦る萩本に右カウンターをクリーンヒット。ダウン寸前に陥れ、78−76(×2)、78−75の3−0で勝利。
セミの日本ランカー対決は、3回に右アッパーからのワンツーで痛烈なダウンを奪った家住勝彦(レイ・スポーツ=L・フライ級4位)がトリッキーな動きで榎本信行(三迫=ミニマム級2位)をリード。だが榎本もボディーブローで家住の動きを止め、クロスファイトに。
6回、右カウンターで大チャンスをつくった家住だが失速。最終8回、完全に動きを止めた家住を、榎本が強襲。ストップ寸前ながらダウンだけを免れるのがやっとだった。
採点は76−76(×2)、75−75でドロー。家住(左写真中央)のダメージは深刻で、試合後、レフェリーに腕を掲げられる際に倒れ込みタンカで退場。救急車で病院に運ばれている。 |
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ON! 国内ニュース(11月12日) |
元王者仲が復帰戦飾る 交通事故から1年ぶり 上杉に大差判定勝ち 交通事故で鎖骨を骨折し試合を遠ざかっていた元日本バンタム級チャンピオンの仲宣明(尼崎:写真)が1年ぶりにリング登場。大阪・IPMホールで上杉博一(森岡)との10回戦は序盤から格の違いを見せつけた。仲はブランクの影響を感じさせず、インからアッパー、アウトから左ボディーを連発して何度となくKOチャンスをつくった。しかし上杉も意地の粘りでダウンは拒否。試合は大差で仲が17勝目(11KO2分)をマークしている。しかし仲は「リングに立てたのはよかったが、判定では負けみたいなもの。防御に課題も」と反省しきり。スコアは99-90、98-91、99-92。仲は4回に低打で減点をとられ、これが唯一の失点だった。 |
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ON! 国内ニュース(11月10日) |
大嶋、ノーランク古川とドロー 人気の大嶋宏成(シャイアン長谷川=S・ライト級5位)が古川和広(コーエイ工業小田原)を迎えた10回戦は、タフファイトの末に三者三様の引き分けに終わった。3回から体を寄せての左ボディーアッパーで攻勢に出た大嶋だったが、後続打を欠いてペースに乗れ切れない。それどころか古川の右アッパーを浴び、単調な左ボディーブローに左フックを合わされてスタミナを失ってしまった。7回、8回と奮起してラッシュしたものの息切れして優位を決定づけられず、引き分けとなったもの。スコアは大嶋の99−96、96−97、96−96。11月10日・後楽園ホール |
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ON! 国内ニュース(11月10日) |
長谷川堂々地元でTKO防衛 東洋太平洋バンタム級戦 1位フェリシルダを終盤にとらえる 9日神戸市の神戸サンボーホールで行われた東洋太平洋バンタム級タイトルマッチは、王者長谷川穂積(千里馬神戸)が同級1位のアルビン・フェリシルダ(比)の挑戦を10回1分20秒TKOに撃退し、2度目の王座防衛に成功した。 3回に左を連発して2度ダウンを奪ったチャンピオンは、その後も優勢裡に進め、10回にこの試合3度目のダウンを奪うと、レフェリーはノーカウントで試合をストップした。うれしい地元防衛に成功した長谷川はこれで14勝5KO2敗。 |
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ON! 国内ニュース(11月8日) |
川上氏が新委員長に 東日本の新人王運営委員会 東日本ボクシング協会の新人王運営委員会(花形進会長)は今季をもって役員が代わり、来季(平成16年度)から川上林成氏が委員長に就任する。2日の東日本新人王決勝戦の前に開いた委員会で決定したもの。川上氏(64歳)は新和川上ジム会長。元東洋J・ミドル級チャンピオン。 なお同委員会は現行「1回のみ」としている新人王戦の出場資格を「2回まで」と改めたが、来年は現行のままとし、さ来年から2度目の出場OKとなる。勇退の花形委員長が明らかにしたものだ。 |
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ON! 国内ニュース(11月6日) |
ホープ対決、真鍋が強打で下田制す 5日後楽園ホールで行われた日本ランカー同士の好カードは、日本S・フェザー級10位真鍋圭太(石川)が同級7位の下田賀彦(駿河)を8回2分37秒TKOに降した。 豪腕で鳴る真鍋(写真右)は試合開始直後に左フックで飛び込み、追って右で下田をダウン。負け数は多いものの(8敗)実力者の下田は結果的にこのダウンに全てを決められた格好だ。以降、ボディーへの左フックで圧力をかけ続けた真鍋が、終盤8回の連打でレフェリーストップを呼び込んでいる。中盤にシャープな左右でその片鱗を覗かせはした下田だが、真鍋の速攻の前に波に乗ることが出来なかった。「大振り。納得いかない」と勝ってなお目に涙を浮かべた真鍋は16勝(15KO)1敗。 |
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ON! 国内ニュース(11月5日) |
徳山−キリロフ、小島−ムニョス ダブル世界タイトル戦、1月3日大阪で 来年の日本ボクシング界は大阪のダブル世界戦興行で幕開け−−。WBC世界S・フライ級王者徳山昌守(金沢)の8度目の防衛戦は1月3日に大阪市中央体育館で1位のディミトリー・キリロフ(ロシア)相手に行われることがすでに明らかになっているが、同じリングで同僚小島英次(東洋太平洋同級王者)が再度WBA世界S・フライ級王者アレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)に挑戦することも決まり、4日午後金沢ジムで両選手が出席して記者発表が行われた。 関西でのダブル世界戦興行は3度目、同じジム所属の選手が出場する複数世界タイトル戦は2度目だが、同一階級となると今度が初めてとなる。 小島(25歳)は昨年7月大阪でムニョスに挑み激闘の末2回KO負けしているが、「圧倒的不利と言われるだろうが、みんなをアッと言わせたる」と冒険マッチを決めた金沢英雄会長は強気。小島も「進退をかけるつもりで頑張ります」と控え目ながら自信をのぞかせた。ムニョスは10月に本田秀伸(グリーンツダ)に判定勝ちして2度目の防衛に成功したばかりだが、本田の技巧に強打を封じられ、デビュー以来の連続KOは「23」でストップされた。今回小島には友人でもある本田が特別コーチとしてつき、ムニョス攻略の手助けをすることになっている。 一方の徳山(29歳)には、プロ野球選手のスポーツ・トレーナーとして知られる仲田健氏のもとに通い、最強挑戦者撃退のための体力作りに励む。「キリロフは僕によく似たタイプ。非常にスピードがあってうまい」と強敵を分析しつつも「来年も僕がボクシング界を引っ張るつもりで頑張ります」と頼もしい必勝宣言をしている。(写真は金沢ジムで記者会見に臨む徳山と小島) |
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ON! 国内ニュース(11月5日) |
鳥海、最終回TKO勝利 菊井は河野に判定負け 花形VSワタナベ
ジム対抗戦 「第1回ジム対抗戦・花形VSワタナベ」と銘打たれた興行が4日、後楽園ホールで行われ、ワタナベジムが3勝2敗1分で勝ち越した。
メインでは日本バンタム級5位の鳥海純(ワタナベ)が、ノーランクの立木正祥(花形)の鋭い踏み込みから放つ左に苦しんだものの、ボディー攻撃に活路。最終8回にカウンターからの連打で2度カウントを聞かせて53秒TKO勝ち。
また、セミでは日本S・フライ級4位の菊井徹平(花形)がジャブからのボックスを敢行したものの、昨年度東日本新人王・河野公平(ワタナベ)の追い脚と、強引な右にプレスされ失速。1−2(76−78、76−77、78−77)で判定負けを喫した。
移籍初戦の戸田憲士(ワタナベ)は2回に中村徳人(相模原ヨネクラ)の右を浴びてダウンを喫したが気迫で挽回。3ジャッジとも1ポイント差の薄氷勝利を収めた。 |
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ON! 国内ニュース(11月4日) |
ミニマム級の高山が移籍 グリーンツダジム所属で12月に復帰戦 日本ミニマム級3位、高山勝成(20歳)がこれまで所属したエディタウンゼントジムからグリーンツダジムへと移籍し、心機一転を期すことが3日明らかになった。 高山は4月に1階級上の日本L・フライ級王者畠山昌人(協栄札幌赤坂)のタイトルに挑んで初黒星を喫した後リングから遠ざかっているが、グリーンツダジム入りして12月21日には大阪市中央体育館で移籍第1戦(相手はタイ選手が有力)が予定されている。10勝5KO1敗。 なお、エディジムで高山の担当だった中出博啓トレーナーも、一緒にグリーンジムに移籍し、引き続き高山のコーチを続けることも決まった。 |
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ON! 国内ニュース(11月4日) |
正藤、復帰戦KOで飾る 竹田津はまたも日高に勝てず 日本ミニマム級8位の正藤秀明(エディタウンゼント)は2日大阪市中央体育館でメインの10回戦に登場し、タイのプラカルン・ツインジムを2回1分22秒KOに沈めた。これは正藤にとり6月東京で小熊坂諭(新日本木村)の日本タイトルに挑んで判定負けして以来の復帰戦。最初相手はタイ3位のウィラサック・チュワタナだったが、この選手が急病のため、プラカルンが代役として来日した。 同じリングで行われたセミの10回戦では、日本S・フライ級8位の日高良市(塚原京都)が同10位の竹田津孝(森岡)との再戦に2−0の判定勝ちをおさめている。両者は8月に対戦し、この時はノーランクの日高が9位の竹田津を2−1判定で破り「番狂わせ」といわれた。竹田津陣営はあえて再戦を挑み雪辱を期したが、今回も接戦の末に日高の手が上がった。またこの日もうひとつのウェルター級10回戦では、丸元大成(グリーンツダ)が、松下文昭(鈴鹿ニイミ)に8回1分4秒TKO勝ちしている。 メインの正藤−プラカルン戦を前に、東洋太平洋フライ級王者の小松則幸(エディタウンゼント)がリングに上がり、引退したばかりのジムの先輩・奥田春彦(元日本フェザー級1位)を相手に2ラウンドのスパーリングを披露した。小松は2月に再度トラッシュ中沼(国際)の挑戦を受けることになっている。 |
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ON! 国内ニュース(11月4日) |
独立系ジムのプロ選手に規制 西日本ボクシング協会が動く 西日本ボクシング協会(辻本章次会長)は1日の理事会で、協会非加盟ジムの選手のプロ活動に新たな規制を設ける方向で動きだした。 日本プロボクシング協会に加盟していない独立系ジムも最近は少なくない。これは協会が加盟金を大幅に引き上げた影響であるのは明らかである。そしてこれらのジムで育った選手がプロのリングに上がるケースも珍しくない。もちろんライセンス登録の際はプロ協会加盟ジムに頼んでそのジムの所属となる必要がある。しかし実際には書類上のみの所属で、普段の練習は独立系ジムで行い試合の時だけ登録ジムの選手として戦う選手もいる。 これに対し「普段練習も見ていない選手をリングに上げて、もし事故でも起きた場合には誰がどのように責任をとるのか、現状ではあいまいな点が多い」(度紀嘉男・プロモーター委員長=アポロジム会長)ということから、今後は「協会加盟ジムに所属し、同ジムで練習している選手でなければ試合はできない」こととし、これに違反した場合はペナルティも考えたいという。 協会非加盟の独立系ジムが増えては加盟ジムの練習生が減るのを阻止したいとの思惑もあるのだろうが、「事故防止のため」という名分を持ち出されては独立系ジムもやりにくい? |
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ON! ニュース(11月3日) |
MVPは児玉(S・フライ級) 技能・大場、敢闘・結城 〜新人王西軍代表決定戦〜
3日、名古屋市公会堂で行われた平成15年度全日本新人王西軍代表決定戦で、全11階級の代表が決定。MVPにはS・フライ級の児玉卓郎(岐阜ヨコゼキ)が、技能賞にフライ級の大場浩平(スペースK)、敢闘賞に結城健一(森岡)が選出された。なお、優勝者は12月21日の全日本新人王決定戦(後楽園ホール)で、昨日決定した東日本新人王と激突。日本の頂点を争う。
各階級の結果(左の選手が優勝)は次の通り。
L・フライ級6R: 岡田正継(グリーンツダ)引き分け<58−57、57−57、57−57>倉知正博(松田) ※規定により、岡田の勝者扱い
フライ級6R: 大場浩平(スペースK) 判定<58−57、59−55、59−56> 大神淳二(関博之)
S・フライ級6R: 児玉卓郎(岐阜ヨコゼキ)TKO2回1分12秒 森木忠相(広島竹原)
バンタム級6R: 松原拓郎(天熊丸木)判定<57−56、57−56、57−56>白銀聖道(筑豊)
S・バンタム級6R: 結城健一(森岡)判定<58−56、59−56、57−56>宮城ユウヤ(三津山)
フェザー級4R: 前堂真人(具志川)負傷判定4回55秒<39−37、40−38、40−37>池田友和(とよはしS)
S・フェザー級6R: 吉澤祐規(森岡) 判定<58−56、58−56、57−58> 大曲勇(東海)
ライト級4R: 中森宏(平仲) KO2回1分6秒 渋谷大蔵(天熊丸木)
S・ライト級6R: 飯田聖州(三松S) 判定<60−55、60−56、59−56> 福島貴人(緑)
ウェルター級6R: 松元慎介(進光) 判定<59−57、59−56、58−57> 鶴田宏人(緑)
ミドル級4R: 江口啓二(姫路木下) 判定<39−37、40−37、40−37) 滝慎一郎(尾張水野) |
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ON! 国内ニュース(11月3日) |
MVPに方波見(S・フェザー級) 技能・山中、敢闘・円谷 13階級で熱戦 東日本新人王決定戦 第60回東日本新人王トーナメント決勝戦(兼・東軍代表決定戦)が2日後楽園ホールで行われ、ミニマム級からミドル級まで13階級の4回戦キングが決まった。(右写真・13階級の新人王たち) MVP(最優秀選手)は、S・フェザー級で6戦全KOの会田篤(ワタナベ)からダウンを奪って判定勝ちした技巧派サウスポー、方波見(かたばみ)吉隆(伴流)が手にした。技能賞はS・ライト級で4戦全KOの清田広大(協栄)を左ストレートのカウンター一発で眠らせた山中直樹(稲毛)、敢闘賞はフェザー級で強打の佐々木裕(オークラ)を圧倒し判定勝ちした円谷篤史(アベ)が選ばれた。 なお今回からミニマム、S・ウェルターの2階級が新設され、それぞれ初代新人王となったが、本日(3日)名古屋で行われる新人王西軍代表決定戦では両階級はなく、東西の優勝者が対決する全日本新人王決定戦(12月21日・後楽園ホール)は従来通り11階級で争われる。(初回に会田を右フックでダウンさせる方波見=S・フェザー級決勝)
▽試合結果 Mi
4R 吉田修一(船橋ドラゴン)TKO4回1分57秒 関根一哉(角海老宝石) LF 4R
依田有矢(ワタナベ) 判定 井上雄一(宮田) F 4R 山中 力(帝拳) 判定 山田多家実(国際)
SF 4R 大村彰二(トクホン真闘) TKO4回41秒 江原 淳(ランド) B 6R 下田昭文(帝拳)
判定 高山和徳(船橋ドラゴン) SB 6R 塩谷悠(川島) 判定 中村幸之進(白井具志堅)
Fe 6R 円谷篤史(アベ) 判定 佐々木裕(オークラ) SFe6R 方波見吉隆(伴流) 判定
会田篤(ワタナベ) L 4R 加藤大和(船橋ドラゴン)判定 小林正典(輪島S)
SL 4R 山中直樹(稲毛) KO1回1分58秒 清田広大(協栄)
W 4R 坂田章(ヨシヒロ)TKO3回2分14秒 池田好治(宮田)
SW 6R 新井雅人(18古河)KO2回2分19秒 山本貴英(コーエイ工業小田原) M 6R 清田祐三(フラッシュ赤羽)KO2回2分18秒 木村文人(新日本木村) *新人王決勝戦は通常6回戦で行われるが、3勝以下の選手が出場する階級は4回戦となる。今大会は半数以上の7階級が4回戦で行われた。 |
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ON! 国内ニュース(11月2日) |
鈴木悟、ソリマンに完敗 東洋太平洋ミドル級タイトル戦 前日本ミドル級チャンピオン、鈴木悟(八王子中屋)が再起戦で東洋太平洋王座に挑む冒険を試みたが、結果を出せず・・・1日夜後楽園ホールで行われた東洋太平洋タイトルマッチ12回戦は、王者サム・ソリマン(オーストラリア)が大差の3−0判定勝ちを飾り、9月に豊住徳太郎(本田フィットネス)から奪った王座の初防衛に成功した。 この日の鈴木は、立ち上がり左フックのカウンターを決めて好スタートを切ったかに見えたが、その後はソリマンの変則戦法に幻惑されペースに乗れず。小柄なチャンピオンは柔軟な体を駆使して鈴木の強打を外しまくり、12ラウンドを乗り切った。スコアカードは全(韓国)119−108、キュリオ(豪)119−107、内田(日本)119−109と3ジャッジともほぼ同じ採点だった。 鈴木は7月王座を追われた対荒木慶大戦に続く黒星(通算20勝13KO5敗)。ソリマンが強すぎたというよりは、日本王座獲得時のシャープさがカゲをひそめてしまった鈴木のスランプが印象的な試合だった。ソリマンの戦績は21勝4KO7敗。
同僚ゴメスは一撃KO
タイ選手を110秒で倒す この日の8回戦のリングに上がった元日本フェザー級チャンピオン、雄二・ゴメス(八王子中屋)は、タイ同級3位のトーンジャルーン・マハサプコンドーに初回1分50秒KO勝ちをマークした。S・バンタム級の1ポンド・オーバーの123ポンドに体重を絞って登場したゴメス、この日も”速戦即決”の倒し屋ぶりをいかんなく発揮した。トーンジャルンは名護明彦に完勝した選手だが、この日は開始早々ゴメスに左フックを合わしただけで、後はゴメスの強打をかわすのに大わらわ。しかしゴメスの左ストレートでアゴを上げ、すかさず追撃されると、ゴロリとキャンバスに横転。ゴメスの右をボディーに決められていた。これでゴメスは19勝18KO3敗。好選手が揃ったS・バンタム級に進出して台風の目となるか?
松橋は神名を6回で倒す セミの8回戦に登場した日本S・ウェルター級3位、松橋拓二(帝拳)は、ノーランクの神名健一郎(姫路木下)に6回2分36秒KO勝ちしている。しぶとい神名の抵抗に遭ったが、6回後半の左右連打でダウンさせ試合を終わらせた。アマ王者から転向の松橋はこれで5勝5KO1敗。神名は6勝3KO11敗3分となった。 |
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ON! 国内ニュース(11月2日) |
10月のMVPに佐竹を選出 東日本ボクシング協会選定の月間賞選考委員会は1日、10月のMVPに佐竹政一(明石)を選んだ。4日の「世界S・ライト級挑戦者決定戦」でベネズエラ王者リチャード・レイナを豪快な2回KOに沈めた勝利が評価されたもの。 同じく敢闘賞には、日本S・ウェルター級王座防衛戦で日高和彦の挑戦を8回KOに撃退しV2を果たした金山俊治(ヨネクラ)、新鋭賞には、小沢幸治(沖)がそれぞれ選ばれた。 |
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ON! 国内ニュース(11月1日) |
イーグル赤倉の世界挑戦発表 本望−コウジの日本S・フェザー級戦も同日挙行 WBC世界ミニマム級3位イーグル赤倉(旧名イーグル奥田=角海老宝石・右写真)が1月10日後楽園ホールでWBC同級王者ホセ・アントニオ・アギーレ(メキシコ)に挑戦することが正式決定し、1日午後東京・大塚の角海老宝石ジムで記者発表された。この日は同僚の日本S・フェザー級王者本望信人が同級1位で元王者のコウジ有澤(草加有澤)の挑戦を受ける一戦とともに「ダブルタイトルマッチ」として行われる。 タイから来日して3年目のイーグル(本名・デーン・ジュラパン)は、片言の日本語で「必ず勝ちます」と挨拶。「アギーレはパンチも体力もある強い選手、でもスピードを生かして勝つ自信があります」とアピール。元ムエタイの人気選手ソムデットさんが指導スタッフの1員に加わる。 本望−有澤はチャンピオンカーニバルの魅力カードのひとつ。コウジ(32歳)は元同級王者として通産11度の防衛を果たした実績がある。「コウジさんは僕が尊敬してきた選手。上を目指すためにも勝たなくてはならない。一生懸命頑張ります」と本望(26歳)が言えば、有澤は「11月13日の試合が決まっているので、これに勝てれば気持ちを切り替えてタイトルマッチに臨みます。いいファイトできるよう頑張ります」 |
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