BOX
ON! 国内ニュース(10月27日) |
石原、圧勝はならず 復調の兆しも7回にダウン喫し判定勝ち
WBC世界S・フライ級6位にランクされ、世界初挑戦を狙う石原英康(松田)が26日、名古屋市国際会議場イベントホールでタイ同級1位デッチシャム・シスフォーダムと対戦(10回戦)。パワー全開のボクシングで復調を感じさせたが7回、不用意に右をもらい、痛烈なダウン。以降は冷や冷やの展開となったが97−92、97−94、98−94の3−0で判定勝利を収めた。
自ら接近戦を挑み、迷いのない強打を上下に叩き込んでタイ人を圧倒しまくった石原だが、7回に中途半端な距離をつくったところで右カウンターを披弾。さらにワンツーを追撃されてダウン。ダメージは深く、以降は思い切りのいいボクシングが陰を潜めた。
「ダウンが趣味のようになってしまい、すみません」と悲痛な面持ちの石原。だが、松田紘二会長は「ダウンは余計だったが、まずは合格点。2月にテストマッチをもう一度やって合格点を出せれば……」と頂上獲りに打って出る構えだ。
また、日本王座挑戦を窺う同僚の小縣新(S・フライ級1位)は韓国同級王者・金輝鐘に僅差判定勝ち、菅原雅兼(S・バンタム級3 位)は、ノーランクの森下哲哉(岡崎)に大苦戦の末、8回TKO勝ちした。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月26日) |
元王者大東が引退試合 12月8日のドラマチックボクシングで 元日本S・ウェルター級チャンピオンの大東旭(大鵬)が引退することになり、12月8日、大阪府立体育会館で「引退記念試合」としてラスト・ファイト(10回戦)を予定している。相手はサイシ−レック・チョーチャンタヤカーン(タイ)。(右写真:大東と大砲健文会長) 大東(33歳)は9月26日、石田順裕(金沢)に判定負け。連勝記録を「25」でストップされたのを機に「体力の限界」と引退を決意したもの。「私自身は3年ぐらい前から大東の衰えを感じていました。世界試合が終わったリング上で10ゴング(のセレモニー)をやります」と大鵬健文会長。引退記念興行で正式の試合をするのは異例のことで、著名選手では元東洋J・ミドル級王者川上林成(新和)が65年12月に最終戦に判定勝ちしたリング上でチャンピオンのまま引退式をやったことがある。 大東は大阪府出身。1988年にデビューし、96年3月、自身5度目の挑戦(決定戦含む)で伊藤辰史に8回KO勝ちし日本J・ミドル(現S・ウェルター)級タイトル獲得。初防衛戦でビニー・マーチンに敗れ無冠となったが、半年後の再戦でTKO勝ちし奪回。99年に金山俊治に判定勝ちし10度目の防衛に成功した後にベルトを返上し、世界を目指した。しかし一度はスペインでWBC王者ハビエル・カスティジェホへの挑戦が決まったものの、試合直前にキャンセルされ、不運にも世界戦を経験できずにキャリアを閉じることになった。「私自身は3年ぐらい前から大東の衰えを感じていました。いい時に世界挑戦させられなかったのが心残りです」と大鵬会長。大東の通算戦績は49戦38勝25KO8敗3分。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月24日) |
イーグル初の世界挑戦決まる 1月10日、WBCアギーレと WBC世界ミニマム級2位にランクされるイーグル赤倉(角海老宝石:右写真)が同級王者ホセ・アントニオ・アギーレ(メキシコ)に挑戦することが決まった。来年1月10日、後楽園ホールで、本望信人(角海老宝石)−コウジ有澤(草加有澤)の日本S・フェザー級タイトルマッチと同じリングで行われる。 世界初挑戦の赤倉(24歳)はタイ出身で年にプロ・デビュー以来11勝5KO負け知らず。日本人女性と結婚して来日。一昨年から角海老宝石ジムに所属し「イーグル奥田」のリングネームで日本のリングに上がり6戦全勝(3KO)している。タイのボクサーにしては癖のないオーソドックスのボクサー型。持ち前の技巧でアギーレの強打をどうかわすか。王者アギーレ(28歳)はこれが7度目の防衛戦となり、日本では2度リングに上がり、ウルフ時光、星野敬太郎の挑戦をKOで撃退している。30勝19KO1敗1分。
|
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月24日) |
バキロフ一撃KO WBA世界級ウェルター級9位にランクされるマサ・バキロフ(ウズベキスタン)が23日後楽園ホールの8回戦に登場し、タイのノーランカー、パオロー・シットソーパーに2回1分10秒KO勝ちを飾っている。強打のサウスポーは、初回からジワジワと圧力をかけ、2回後半、警戒するパオローの一瞬のスキを突いて左ストレートを叩き込み、ノックアウト。これで17勝13KO負け知らず(1引き分け)。 この日のメインの8回戦では、日本S・バンタム級7位酒井俊光(三迫)が梶原隆治(白井具志堅)に最終回の8ラウンド1分11秒負傷判定勝ち。前の回に偶然のバッティングで切れた酒井の左眼上の傷がひどくなり、島川主審がドクターの勧告を容れて試合を中止。それまでのスコアはマーチン(78−77)、山口(78−76)、金谷(79−77と3ジャッジとも僅差で酒井の勝ちを支持した。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月24日) |
代役・山口、ボディーで仕留める 22日後楽園ホールのセミの8回戦で、日本ウェルター級9位山口裕司(ヨネクラ)が登場。当初出場予定の伊佐次茂伸(野口)の負傷欠場を受け20日前に決まった試合だったが、タイのムアンチャイ・ゲンエンヨーコ(タイ)を2回2分40秒でKOし、アマ王者から転向以来、これで8連勝6KOをマークした。約5ヵ月ぶりのリングとなる山口は、開始からタイ人をフェイントを織り交ぜて圧倒。逃げ腰の相手をロープに詰めてシャープな左アッパーをボディーに2発メリ込ませ、10カウントを聞かせた。 この日のメインのフェザー級8回戦では、小野崎祐司(野口)が鳥飼秀作(横浜さくら)に2−1の判定勝ちを飾っている。初回に右ストレートのカウンターを決めてダウンを奪ったのが勝敗を分けるかたちとなった。(左写真) |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月21日) |
チャンピオン対決、互いに譲らず 山口−畠山ドロー L・フライ級の東洋太平洋王者と日本王者がノンタイトルで激突した注目の一戦は勝負なし−−。東洋太平洋王者・山口真吾(渡嘉敷)と日本王者・畠山昌人(札幌協栄赤坂)が20日夜後楽園ホールで行われ、接戦を展開した。ややスロースターター気味の畠山に対し山口は初回積極的に出てジャブ、左フックをヒット。前半を優勢に進めた。 しかし畠山も6回からペースを奪回し正確なアッパーを交えた攻撃で後半をリードした。互いに相手に決定打を決められず、3人のジャッジのうち吉田副審は97−95で畠山の勝ちとしたが、伊達、島川両ジャッジはそれぞれ97−97、96−96の同点と採点。マジョリティ・ドローとなった。 「見方はいろいろあるでしょうが、効いたパンチはない」(畠山)「採点は順当と思う。効いたのはない」(山口)と試合後の両選手のコメント。 前座の8回戦では、元S・バンタム級ランカーの土居伸久(ヨネクラ)が池田政光(渡嘉敷)に判定勝ち、S・ライト級の小澤幸治(沖)は三崎一仁(協栄)に8回判定勝ち。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月21日) |
藤田は西原に判定勝ち 元東洋太平洋S・フェザー級暫定王者藤田和典(倉敷守安)は19日倉敷山陽ハイツ体育館で西原竜二(フジタ)と対戦、10回判定勝ちを飾った。ダウンシーンはなし。藤田は何度かチャンスをつかみかけたが、手数が少なく、KOには結びつけられず。「もう少し手数がほしい。これが今の藤田の課題です」と守安会長は語っている。 セミのライト級10回戦では倉敷守安ジムの同僚、ジャガー哲也が、元日本ランカーの龍木健司(ハラダ)に6回1分1秒負傷判定勝ち。龍木は2回に偶然のバッティングで目の上をカットし、これがひどくなったため6回で終了。それまでの採点で優勢だったジャガーが勝利をつかんだ。、
岡本は仁木と分く
19日午後福岡・久留米県立体育館で行われたバンタム級10回戦で、地元の日本同級10位岡本裕(久留米櫛間)は、ノーランクの仁木一嘉(小倉高橋)と打撃戦の末、三者三様のドローとなった。 同じリングで行われたセミのバンタム級8回戦では、元ランカーの東島闘燃人(久留米櫛間)がノーランクの川根由吉改め若松大橋(小倉高橋)に判定負けする番狂わせが起きた。ただし、当初若松と対戦するはずだった河原忍がケガで出場できなくなったため、同僚の東島が代役を買って出たもので、調整不足は否めなかった。
ガチンコファイトの名で行われたこの日の興行、その名の通り元世界ミドル級王者で、現在タレントとして活躍中の竹原慎二さんのサイン会も催された。
|
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月20日) |
木村、セーンに完勝! 5回にダウン奪い、10回TKO S・バンタム級屈指のディフェンス・マスター、木村章司(花形=日本9位)が、元WBA世界フライ級王者セーン・ソープルンチット(タイ)に圧勝──。 19日、横浜文化体育館で行われた10回戦は木村の独壇場だった。「(セーンには)失礼ながら、今後、上を見据えるためにも左がどれだけ通用するか試したかった」という木村は右ブローを極力封印。昨年12月の辰吉戦(6回TKO負け)より、遥かにデキのいいセーンのブローをブロックしリターン、出鼻を叩くストッピング、そして深く突き刺すダメージングと多様なジャブでリード。5回にはボディー狙いで前進するセーンに左ショートフックを合わせてダウンを与えると、元王者の気迫の反撃を変幻自在の防御で完封。 そして迎えた最終回、セーンのワンツーをかわしざま右カウンターをクリーンヒットしたところで、レフェリーが一方的な試合をストップした。タイムは1分12秒。 2階級下ながら、現在WBA・S・フライ級11位にランクされるセーンを下したことで世界ランク入りを確実にした木村。「日本タイトルに挑戦させたいけど、それが無理ならもう1回世界ランカーとやらせたい」と花形進会長も“星野の後継者”を甘やかす気はない。木村はこれで16勝7KO無敗。 セミの8回戦は、昨年度全日本新人王の日本S・ライト級8位・辰仁陵介(ピストン堀口)がノーランクの春山正太(オークラ)とダメージを与え合う一進一退の攻防を展開。結局、79─75、77─75、78─76とジャッジ三者とも辰仁の勝利を支持したが、内容は接戦。「右肩の剥離骨折とカゼでコンディションが最悪だった」と勝者はホッとした表情を浮かべた。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月19日) |
=訃報= 朝熊、安成氏逝去 元デイリーの名物記者 熊さん死す−−元デイリースポーツ紙のボクシング担当記者、朝熊紳一郎氏が10月6日、兵庫県の病院で死去。71歳だった。 朝熊さんは昭和三十年代半ばから四十年代にかけてのボクシング全盛時に同紙でボクシングを担当。「熊さん」の愛称で業界きっての名物記者として鳴らした。最近の名物記者、芦沢清一さんの先輩に当たる。記者生活の晩年は関西本社に戻りデスクの傍ら現場にもよく出て渡辺二郎や赤井英和らを取材した。この十数年来闘病生活を送っていた。 同じく元デイリースポーツ紙記者で、朝熊記者の後任としてボクシングを担当した安成芳史氏も、8月24日、やはり病気のため亡くなっている。享年69歳。ボクシング報道に健筆を揮った朝熊、安成両氏の冥福を祈って、合掌。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月19日) |
ノーランカー五百久が吉田を攻略 S・ライト級10回戦 17日、後楽園ホールで行われた10回戦は、2001年全日本新人王で、現・日本S・ライト級5位の吉田幸治(北澤)をノーランクの五百久(いおく)寛行(不二)がアウトボックスし3−0の判定 勝ち──。 サウスポー吉田(写真右)に対し、五百久(同左)は初回からシャープな左ジャブ、いきなりの右ストレートでリード。焦る吉田は1発狙いで空振りを繰り返し五百久の術中に。
中盤、手数の減った五百久に体力で勝る吉田が体で圧力を与え、ボディー攻撃で脚を止めにかかったが決定的なダメージは与えられず。結局、98−95、97−95、98−96の3−0で五百久の勝利となった。 田中光吉(沖)、辰仁陵介(ピストン堀口)戦に続き、3戦連続ランカーとの対決となった五百久は、遂に念願のランカー攻略に成功。先頃、復帰を表明した横田広明・横田スポーツ会長(41歳)とスパーを重ねてきたそうで、「僕が言うのも変だけど、横田さんはランカーの実力が今でもある。おかげで勝つことができた」と満面の笑みで語った。 かつての名門・不二ジムからは98年にリック吉村(石川)の持つ日本ライト級王座に挑戦(5回TKO負け)した岩元洋一以来のランカー誕生が確実に。
|
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月19日) |
江口、金山の挑戦撃退 日本S・ライト級王座初防衛 川嶋は出直し戦で判定勝ち 日本S・ライト級チャンピオン、江口慎吾(大橋)対同級1位金山晋司(国際)のタイトルマッチは18日後楽園ホールで行われ、江口が大差の3−0判定勝ちを飾り初防衛に成功した。金山は強いジャブと右ストレートで好スタートを切ったが、江口が徐々に調子を上げた。5月の王座獲得戦では佐々木基樹を豪快に倒した江口だったが、この日は金山の強打を警戒してやや慎重に試合を運んだ。それでも中盤以降は手数の少ない挑戦者を圧倒した。スコアは99−94(内田、島川)、100−93(森田)。 勝者江口は「金山はスパーの時の方が強かった。初防衛のプレッシャーは分からなかったが、終わってみると・・」と会心とは言えない内容を反省。しかし大橋秀行会長は「一番怖い相手で最後まで気が抜けなかった。江口はチャンピオンになってさらに伸びている。大きく育ってほしい」と合格点を与えた。江口(26歳)は15勝11KO1敗、敗れた金山(23歳)は9勝6KO3敗1分。 前座10回戦では、江口の同僚で6月の世界挑戦で徳山昌守に判定負けした川嶋勝重(WBA・S・フライ級6位)が復帰戦に臨み、韓国同級3位・盧昊燮(ノ・ホスブ)に大差判定勝ちした。立ち上がりから接近してボディー、顔面に左フック、アッパーを叩きつけたが、狙い過ぎて右の決定打はミスも多く、終盤KOチャンスを再三逸した。それでも一方的な試合内容で、スコアも100−90(内田、染谷)100−91(森田)と川嶋のフルマークだった。
恐るべき18歳! 天才リナレス、東洋王者に圧勝 18日セミ・ファイナルとして行われたノンタイトル10回戦で、「ベネズエラのゴールデン・ボーイ」ことホルへ・リナレス(帝拳)が東洋太平洋S・バンタム級王者ぺドリート・ローレンテ(フィリピン)を大差判定に破る殊勲を上げた。8月22日に18歳の誕生日を迎えたばかりのリナレスは、昨年暮れに日本でプロ転向以来7戦全勝4KO。 ローレンテ(22歳)は8月に福島学(JBスポーツ)に判定勝ちして東洋のベルトを手にしたばかりの好ボクサー。初回からスピーディな動きに乗せてジャブを飛ばし、若い相手にプレッシャーをかけた。しかし目のいいリナレスはほとんどこれをかわし、攻めては力強いワンツー、あるいは接近しての左フックを叩き込んで終始マイ・ペースで試合を運んだ。7、8回には左アッパー、ワンツーで東洋王者をダウン寸前に陥れたが、すばしっこい標的に無理にKOを狙おうとせず、初体験の10回を余裕で乗り切った。 「今日は10ラウンド戦うつもりだった。重要な試合に勝ててうれしい」とリナレスは疲れた様子も見せず。スコアは99−92(鮫島)、99−94(染谷)100−91(福地)といずれも大差でリナレスの勝ちとしていた。実力者同士のレベルの高い試合で、特にリナレスが攻撃面で天才の片鱗を見せると満員の場内からたびたびどよめきの声が上がっていた。天才ボクサーを預かる帝拳ジム本田明彦会長によると「足りないのは経験だけ。19歳になったら世界挑戦する」と”スピード出世計画”を明らかにしている。
|
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月18日) |
フレッシュホープが激突! 東日本新人王決勝戦発表会 東日本新人王トーナメントは11月2日に後楽園ホールで13階級の決勝戦が行われるが、17日午後に記者会見が催され、出場する23選手が出席(3名欠席)して必勝を誓った。 それぞれ好試合が期待されるが、中でもS・フェザー級は注目カード。6戦全KOの会田篤(ワタナベ)と5勝4KOの方波見吉隆(伴流)の不敗同士が激突する。マラソンの円谷のオイに当たるフェザー級円谷篤史(アベ)、アマ高校選抜準優勝の清田広大(協栄)なども注目。トーナメントを勝ち上がってきたフレッシュ・ホープたちはそれぞれ「ベストを尽くして勝つ」「自分の力を信じて頑張る」「きつい練習をしてきたので、負ける気がしない」などと必勝を期して決意表明した。(写真は後楽園ホール前に勢ぞろいした出場選手たち) 新人王戦は今回からミニマム、S・ウェルター級が新設されて13階級に増えたが、その半数以上の7階級は通常の6回戦ではなく4回戦で行われる。出場資格が「1回のみ」と制限されたためキャリアの少ない選手が多く、新人王規定により、3勝以下の選手が出場する決勝戦は4回戦で行うとしているためだ。 試合の模様は日本テレビ系のCS放送「G+」で11月8日(土)24時30分から全試合録画放映される。また、この試合の勝者は東軍代表として、11月3日に名古屋で行われる新人王西軍代表決定戦の勝者と12月21日後楽園ホールで「全日本新人王決定戦」に臨むことになっている。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月16日) |
チャンピオンカーニバルの 共通ロゴマークを公募 東日本ボクシング協会(輪島功一会長)は13日開いた理事会で、来年開催の第25回チャンピオンカーニバルで使用する共通ロゴ・マークを募集することを決めた。 カーニバルは、全13階級の日本チャンピオンにそれぞれ最強挑戦者との対戦を義務づけ例年1月から逐次実施している。しかし、個々のプロモーターが各々試合を実施するため、一般ファンには「カーニバル」というイメージは希薄である。せめて共通ロゴ・マークを用いることで、カーニバルをファンによりアピールしようということになったもの。 募集要項は、B5サイズの用紙に、墨一色で作成。「第25回チャンピオンカーニバル」の文字を入れること(英文可)。最優秀作品はカーニバル各試合のポスターに使用し、作者にはプレゼントとしてカーニバル全試合のリングサイド席に招待される。また優秀作品5点には、カーニバルTシャツがプレゼントされる。 締め切りは11月15日必着。住所・氏名・年齢・電話番号を明記の上、下記住所まで。 〒112−8575 東京都文京区後楽1−3−61(株)東京ドーム内 日本プロボクシング協会チャンピオンカーニバル委員会
死亡時支払金1500万円に 13日の協会の定例理事会では、他にも下記のことを決めている。 ・ボクサーが試合による事故が原因で死亡した場合、協会から支払う保険金を1500万円とする。これはボクサーが共済システムで積み立てているもので、従来の支払い金額は1300万円だった。来年1月1日から実施。 ・すべてのボクシング関係者(ジムオーナー、プロモーター、マネジャー、セコンドなど)は、試合場において、ひと目で判るように協会発行のパスカードを身に付ける。同じく1月1から実施。
|
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月12日) |
セレス小林さんの記念碑が母校に建立 茨城・岩井西高で除幕式 元WBA世界S・フライ級王者セレス小林さん(30歳)にまた新たな勲章──。「夢へ向かって突き進んだ」功績を称えられ、母校・岩井西高校(茨城県岩井市)に記念碑が建立。12日、その除幕式が盛大に執り行われた。 式には橋本昌・茨城県知事、石塚仁太郎・岩井市長、プロ野球解説者の豊田泰光氏ら豪華な顔ぶれが列席。各氏が小林さんへのねぎらい、そして今後への期待を熱く語った。 記念碑は小林さんがWBAベルトを付けた写真入りで、「夢 失うものがない人よりも 守るべきものがある人の方が 強くなれる」と現役当時の小林さんの名言が刻まれている。さらにこの記念碑の囲いが、赤・青・ニュートラルのコーナーポスト付きリングになっているという“粋な”デザインだ。 小林さんは「こんな素晴らしい記念碑を建立してくださって、本当に感激です。後輩たちには、夢を持つことの大切さを忘れないでほしい」と相変わらずのセレス・スマイルでエール。 また、来月16日には千葉県柏市に念願のジム、「セレス・ボクシング・スポーツジム」をオープンすることが決定。多忙な毎日が続いているが、「先輩のシャイアン(山本)さん、(レパード)玉熊さん、そして三浦(利美)さんたちと一緒にボクシング界を盛り上げていきたい」と大いに張り切っている。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月12日) |
インターネットでボクシング観戦 第1回GOMARUブロードバンドファイト発表 パソコンがあればどこでもボクシングを楽しめる−−を売り物に「第1回GOMARUブロードバンドファイト!」が行われることが決まり、主催のGOMARUブロードファイト!運営委員会(勝又行雄代表:右写真前列右)が9日都内で記者会見を開いて概要を発表した。 第1回は11月18日(火)後楽園ホールの試合で、平成13年度全日本バンタム級新人王の長井裕太(角海老宝石勝又)対、韓国S・バンタム級チャンピオン、権一(韓国)の10回戦をメインイベントとした興行。「PPVのインターネット版」といった仕組みで、視聴申し込み後有料で観戦できる。
角海老宝石勝又ジムの勝又行雄会長が風俗関連を中心としたブロード局、GOMARU−TV等と提携してこの企画を立ち上げたもので、年に3、4回の定期興行化を期している。
ボクシング好きのタレント、ポール牧さんをスペシャル・リング・アナウンサーに起用したり、坂本博之をゲストに迎えたりと趣向をこらしている。解説者は元世界王者と交渉中で、間もなく決定という。 記者会見に出席した輪島功一・東日本ボクシング協会会長も「ボクシングを盛り上げるためにとてもいい企画。どんどんやってほしい」とバックアップ。第1回のメインに抜擢された長井は「強敵相手に不利と見られているかもしれませんが、勝って見返してやります。ステップアップするいい機会、必ず皆さんが楽しめる試合をします」とアピールしていた。 詳しくはhttp://www.gomaru.tv |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月10日) |
音田10度目のKO勝ち ”日本のガッティ”がまた倒した−−日本ウェルター級9位音田隆夫(トクホン真闘)は昨9日後楽園ホールで行われた10回戦でタイのマイク・ウォンパサーと対戦、スタートから打撃戦を仕掛け、2回、左フックをボディーに叩き込むと、タイ選手はひと呼吸置いてキャンバスに崩れ落ちた。レフェリーは10までカウントせず2分1秒で試合を止めた。 これで音田(歳)は13戦12勝10KO1敗。全KO勝ちで一昨年度の全日本最優秀新人王に輝いた音田は、今年4月に北川純との死闘で意外なKO負けを喫したが、その後すぐ立ち直り3連続KO勝ちを飾っている。クヨクヨしない性格で、「ヨネクラジムで金山(俊治)さんらとスパーさせてもらって”オレももう少し頑張れば”という気になりました」と前向き。目標の日本王座に居座るのは金山だが・・。 セミのライト級8回戦では、飯田幸司(ヨネクラ)が東郷リュウヤ(国分寺サイトー)を4回でつかまえ、左フックでダウンさせた後、右ストレートでフィニッシュ。12戦目で初めてのKO勝ちをマークした(8勝3敗1分)。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月9日) |
金山、善戦の日高に逆転KO勝ち 日本S・ウェルター級王座2度目の防衛 7日後楽園ホールで行われた日本S・ウェルター級タイトルマッチは、王者金山俊治(ヨネクラ)が2位日高和彦(新日本木村)に8回3分9秒KO勝ちし、2度目のタイトル防衛に成功した。 立ち上がり、サウスポーの挑戦者はいい動きをみせ、金山の出ばなに左ストレート、右フックをヒット。その後もかわすボクシングでポイントを重ねた。チャンピオンはうまくタイミングを外されミスを連発。イライラさせられたが、8回終盤、やや疲れから動きの鈍った日高をつかまえた。強気の攻めで右強打を決めると、日高はグロッギーとなり、レフェリーはカウント。日高は金山に背を向けたままKO負けとなった。7回までの公式採点は2−1で金山リードだが、善戦の日高をワンチャスで逆転したという内容だった。 金山はOPBF王座も保持しているが、「日本・東洋とも返上するつもりはない」(米倉健司会長)と、異例のダブル・タイトル保持を宣言している。
西澤は拙戦の判定勝ち セミの10回戦に登場したWBC世界S・ミドル級7位、西澤ヨシノリ(ヨネクラ)は、オーストラリア同級8位のジョエル・ブルク(オーストラリア)に僅差の3−0判定勝ち。37歳でリングに上がり続ける姿には敬服させられるが、世界ランカーとしては寂しい出来。ブルクと同じオーストラリアに誕生したWBC王者アンソニー・ムンディンへの挑戦話も出ていたが、この日の調子ではむずかしそうだ。
|
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月7日) |
11月中屋ジムの2枚看板が「新たなる挑戦」 鈴木はOPBF挑戦、ゴメスはS・バンタム転向へ 去る7月5日荒木慶大に日本ミドル級王座を追われた鈴木悟(八王子中屋)が、復帰戦で冒険−−11月1日後楽園ホールで東洋太平洋同級新チャンピオンのサム・ソリマン(豪)にタイトルマッチ12回戦を挑むことになったものだ。先週チャンピオン側との契約が完了したと、中屋廣隆・八王子中屋ジム会長が明らかにした。ソリマンは9月5日熊本で豊住徳太郎に判定勝ちして王座を獲得したばかりで、これが初防衛戦となる。 荒木とのりマッチを待たずに東洋を狙うのは「新たなるチャレンジ」(中屋会長)ということだそうだ。この日のセミでは鈴木の同僚で元日本フェザー級王者の雄二・ゴメスも、タイのトーンジャルン・マハサプコンドーと8回戦を予定している。契約ウェイトはS・バンタム級に近い56キロ。フェザー級では軽いので、少し落としてS・バンタム級に転向を計画しているゴメスにとって、重要なテスト・マッチとなる。「これも新たなるチャレンジです」と中屋会長は言うが、世界挑戦者候補が何人もひしめく戦国S・バンタム級の台風の目となるか? |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月7日) |
新井田の復帰戦決まる 12月8日後楽園ホールで10回戦 7月約2年ぶりの再起戦でいきなりWBA世界ミニマム級王者ノエル・アランブレト(ベネズエラ)に挑戦して惜敗した元同級王者新井田豊(横浜光)の復帰戦が決まった。12月8日後楽園ホールで、10回戦が予定されている。対戦相手は未定だが、外国選手になりそうだ。これはフジテレビの「ダイヤモンド・グローブ」枠で放映の予定。 同ジム関係者によると、年内とも伝えられていた新井田の世界再挑戦は「チャンピオン側の防衛戦予定もあるので、来年3月か4月頃になりそうだ」という。アランブレトとの再戦が有力だが、その一方で「ハッキリした決着を期待して、危険も多いけれどWBCのチャンピオン(ホセ・アントニオ・アギーレ=メキシコ)に挑戦する選択肢もある」という。新井田はすでにトレーニングを再開している。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月5日) |
9月のMVPに坂田が選ばる 敢闘・鈴木、新鋭・松本 東日本ボクシング協会選定の9月度の優秀選手選考が3日行われ、MVP(月間最優秀ボクサー)には、15日の日本フライ級タイトル戦で挑戦者岡田一夫をTKOで撃退した王者坂田健史(協栄・23歳)が選ばれた。坂田は同賞2度目の受賞となる。 同じく敢闘賞には、20日のライト級10回戦でノーランクながら日本ランカーの伊地知崇にTKO勝ちした鈴木哲記(ワールド日立・24歳)、新鋭賞には30日のフェザー級8回戦で元ランカーの澤永真佐樹(赤城)に初回KO勝ちした新鋭松本陽一(白井・具志堅・26歳)がそれぞれ決まった。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月4日) |
B級トーナメント各級決勝 3日、後楽園ホールで第17回B級トーナメント決勝戦が行われ、各級の優勝者が決定した。フェザー級はこの日唯一のKO決着。高藤敏郎(トクホン真闘)が頴川耕司(T&T)を1R3分10秒で倒した。開始から体を振って左右フックで攻め込んだ高藤は、頴川の右カウンターで一度はダウンしたが、逆にゴング間際に右をヒット。頴川は立ちはしたものの足元が定まらなかった。逆転KOの高藤はMVPに輝いている。また、技能賞に選ばれたウェルター級の新井恵一(高崎)は距離をとりたがる磯谷和広(輪島S)にペースをつかませずに3−0の判定勝ち。ライト級の三島光雄(埼玉池田)は1Rに左右のコンビネーションで室井啓宏(沖)からダウンを奪ってのポイント勝利。こちらは敢闘賞を獲得している。今大会、MVPには30万、技能、敢闘各賞にそれぞれ10万円が贈られた。【写真は三賞獲得選手。左から、敢闘賞の三島、MVP高藤、技能賞新井】 なお、各級優勝者は以下の通り。 フライ級 中西洋輔(沼津石川) バンタム級 市川和幸(八王子中屋) フェザー級 高藤敏郎(トクホン真闘) ライト級 三島光雄(埼玉池田) ウェルター級 新井恵一(高崎) ミドル級 岡田山金太郎(オサム) |
|
BOX
ON! ニュース(10月3日) |
10.4 トリプル世界タイトル戦 最後に勝つのはオレだ! −−出場選手が必勝誓う 日本ボクシング史上2度目のトリプル世界タイトル戦を前にした恒例の記者会見が2日午後東京・新橋の日本テレビ新社屋で開かれ、出場選手たちがそれぞれ力強く必勝宣言をした。
・WBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者ウィラポン「西岡と対戦する準備は万全。土曜日の試合を見てください」 挑戦者西岡利晃「コンディションは過去2度よりいい。勝つ自信は100パーセントある。(相手が)どう出てこようとも、どういう展開になっても対抗できる。厳しい試合になると覚悟しているが、最後に勝つのは絶対に僕です」
・WBA世界S・フライ級タイトルマッチ 王者ムニョス「体調はセレス小林戦の時よりいい。本田選手に24個目のKOをプレゼントする。その後は徳山と対戦する」 挑戦者本田秀伸「24個目のKOではなくてチャンピオンベルトを下さい。こっちは(ムニョスに)初のKO黒星をプレゼントします」
・WBA世界バンタム級王座決定戦 戸高秀樹「このチャンスを絶対に生かします。作戦は考えていない。リングに上がった時の気持ちで考えたい。勝つのは僕です」 ガメス「戸高が前に出てくれば、こちらも出ていく」
レフェリーも出席しルール会議 選手の記者会見に引き続きトリプル世界戦のルール会議が開かれ、担当のオフィシャルに各選手のマネジャー、トレーナーらも出席して、ルールを確認し合った。各試合のオフィシャルは次の通り−−。 ▽ウィラポン−西岡戦 主審−グアダルペ・ガルシア(メキシコ)、副審−デュアン・フォード(米)、ハーバート・ミン(米)、マーク・グリーン(英) ▽ムニョス−本田戦 主審−ジョン・コイル(英) 副審−ラウル・カイス(米)、グレン・フェルドマン(米)、オベ・オベッセン(デンマーク) ▽戸高−ガメス戦 主審−アルマンド・ガルシア(米)、副審−デレク・ミルハム(豪)、ピニット・プラヤドサブ(タイ)、文武弘(韓) なお立会人は、WBCロバート・リー(米)、WBAの2試合がマイケル・ウェルシュ(英)。使用グローブはいずれも日本製品(ウィニング製)の8オンスが選ばれ、各陣が使用グローブの箱にサインをして封印。いよいよゴングは近い! |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月3日) |
矢代、粟生の2ホープが バレラのキャンプに参加 帝拳ジムのホープ2人が”フェザー級最強”マルコ・アントニオ・バレラのトレーニング・キャンプに参加することが明かになった。高校6冠王からプロ・デビューしたばかりの粟生隆寛(19歳、1勝1KO)と、プロ入り8連勝5KOのフェザー級ホープ、矢代義光(23歳)で、10月4日のトリプル世界戦後に田中繊大トレーナーの引率で渡米し、バレラのカリフォルニア州ビッグベアのキャンプに合流することになっている。世界のバレラの練習相手を務めるという願ってもないチャンスに、2人ともワクワクしている。(上写真:右・粟生と左・八代) 「凄いチャンスをもらった。バレラは穴のないボクサーで、僕のどのパンチが当たるかわからないけど、思い切り勉強してきます」と慎重な矢代に対し粟生は「バレラの攻撃をかわして、左カウンターを決めたい。”バレラをロープに詰めた”と帰ってから自慢したい」となんとも怖いもの知らず(!)。 バレラは11月15日にIBF世界S・バンタム級王者マニー・パッキアオ(比)との対戦に備えサウスポーのスパーリング・パートナーを必要としており、バレラのトレーナーの1人でもある田中氏の推薦で粟生と矢代が選ばれたもの。メキシコ人のバレラは大試合前にはいつもビッグベアで調整する。田中トレーナーによると今回は同地にあるオスカー・デラホーヤの自宅に泊まり、試合の10日前までいてほしいと言われているそうだ。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月2日) |
10・4トリプル世界戦 6選手とも検診パス 4日のトリプル世界戦の予備検診が1日東京都内の病院で行われ、6選手はいずれも異常なしと診断された。 西岡利晃(帝拳)は身長で9・2センチ、リーチでもセンチウィラポンを上回った。(右写真:検診後ポーズを取るウィラポンと西岡) 本田秀伸(グリーンツダ)は、ムニョスより身長が3・6センチ高かったが、リーチは170・5センチで王者より2センチ短かった。戸高秀樹(緑)は、対戦するレオ・ガメスに比べて身長で9・2センチ、リーチは3・5センチ上回った。
上写真:再戦での健闘を誓い合う戸高とガメス
左写真:検診を受けるムニョスの後ろでおどける本田
高橋、メキシカン倒す 興梠は久々の快勝、大激闘を阪東が制す 1日、後楽園ホールで行われたヘビー級10回戦は、東洋太平洋6位の高橋良輔(金子)がホルヘ・アレジャーノ(メキシコ)を6回1分23秒KOで下した。 高橋は初回から左ジャブを主体にていねいなボクシングを展開。でっぷりとしたメキシカンのボディーを徐々に攻め上げる。時折、反撃を試みたアレジャーノだったが、自らマウスピースを再三吐き出し苦しさを露呈。そして5回、高橋が左サイドからインサイドへ打ち込む右ストレートをヒットすると、完全に戦意喪失したアレジャーノは横を向きながらキャンバスに沈んだ。 セミでは元日本L・フライ級王者(現3位)の興梠貴之(グリーンツダ)が、最近好調の宮城英和(ミニマム級8位=金子)を2回に鮮やかな右カウンターで倒し、続く3回、連打で宮城をコーナーに詰めてメッタ打ちし、2分8秒レフェリーストップ。久々の快勝を飾った興梠はミニマム級王者小熊坂諭(新日本木村)挑戦を希望している。 また、強打で売り出し中の伊藤俊介(日本ライト級3位=金子)は、得意の左フックで元ランカーの阪東竜(三迫)を再三ダウン寸前に陥れるが、ツメにかかる際に阪東の右カウンターを浴びてダメージを蓄積。左目上を大きく腫れあがらせた阪東だったが、勝利への執念はケタ外れ。最終回終了間際に左フックカウンターからの連打で伊藤をKO寸前までに追い込んだ。結局、96─95、96─94、そして94─96と2─1のスプリットで阪東が勝利。(左写真:伊藤の右フックが坂東にヒット) ダメージの大きい伊藤は、試合後に病院へ直行した。 |
|
BOX
ON! 国内ニュース(10月1日) |
10.4.トリプル世界タイトル戦 王者ムニョス4R、ガメスも3R動く 最後の公開スパー 「10.4.トリプル世界タイトル戦」を目前に控えて4日間連日東京・飯田橋の帝拳ジムで行われた公開スパーリング、30日の最終日は昨日来日したアレクサンデル・ムニョス(WBA世界S・フライ級王者)とレオ・ガメス(元WBA世界)のベネズエラ勢が登場した。 本田秀伸の挑戦を受ける王者ムニョスは、スパーに先立ち行った会見で「本田を6ラウンド以内に倒す」と改めてKO宣言。2月に暴漢に銃撃され受けた左ヒザの傷口をわざわざ公開して見せ、スパーでは折田力人(帝拳)を相手に4ラウンズ動いた。練習を再開後86ラウンズのスパーを重ねてきたというが、1年2ヵ月の長期ブランクを考慮して少しでも試合勘を取り戻したたかったのだろう。本田陣営の目も気にせず時に強い右ストレートを打ち込み、最終の4回には速い連打で追い上げ「23勝23KO」の迫力を見せつけた。 「左右ともパンチが重くてかたい」と、相手を務めた折田もしきりに感心していた。 一方このムニョスの前に3ラウンズ動いたのが、ベテランのガメス(34歳)。池森久貴(帝拳)を相手にこちらは軽く流した。それでも予定の2ラウンズが終了すると「もう1回」と所望し、こちらも調子を上げている。体の動きそのものは以前と比べ落ちた感もあるが、それでも右ストレート、アッパーとパンチをきちっと標的に合わせるうまさは相変わらず。「とても40歳に見えない」と池森をあきれさせていた。池森は3年前戸高と対戦した時のガメスのパートナーを務めており、「その時ほどはよくない。でも、前回も調子が悪かったのに(戸高に)勝ってしまったんですから、なんとも言えない」と、戸高に注意を呼びかけていた。 戸高に年寄り扱いされ「カルシウムが足りないだろうから、アバラの2、3本折ってやります」と言われたガメス、「その言葉をそのまま戸高に返してやる」とこちらも強気だ。 |
|
<過去のボクシングニュース/TOP>