BOX ON! 国内ニュース (5月31日)

坂田の初防衛戦は岡田と
9月、再び世界ランカー対決

SAKATA-S.JPG - 8,014BYTES トラッシュ中沼に雪辱して日本フライ級王座を奪還した坂田健史(右写真:協栄)の初防衛戦が決まった。9月15日後楽園ホールで、WBA世界同級14位の岡田一夫(ロッキー)の挑戦を受けることになったと、30日主催の協栄ジムから明らかにされた。坂田自身もWBC5位にランクされており、中沼戦に続いて「世界ランカー対決」の日本タイトル戦となった。
 坂田(23歳)は佐藤修に続く協栄ジムの世界ホープ。「世界挑戦を視野に入れて、最強の挑戦者を選んだ」と大竹重幸マネも言う。坂田自身も「気持ちを引き締めて練習に励んでいる。全力を出して戦っていく」と決意表明のコメントを寄せている。
OKADAKAZUO-S.JPG - 4,713BYTES 挑む岡田(左写真:31歳)は一昨年8月に世界ランカーの田中光輝に初8回戦で判定勝ちし、10回戦を経験せずに世界ランク入りする珍しい”快挙”をやってのけた。「強い相手とやりたい本人が言うので、坂田側から対戦の話があったのですぐに乗った」と開行憲ロッキージム会長。トシも大台を超えたことだし、ここで一気に勝負をかけようということだ。

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月31日)


写真展「拳闘人間」
7月、プリズムホール「にて開催

CHIRASHI.JPG - 29,350BYTES ボクサーたちを追い続ける7人の写真家が集結し、各々の作品を展示する写真展「拳闘

人間」が7月18、19日に東京・文京区のプリズム2(後楽園ホールのある水色のビル1階)にて開かれる。メンバーは佐藤ヒデキ、関根虎洸、富田浩二、林建次、松田優子、山口裕朗、吉永マサユキの各氏。

 展示時間は次の通り。

 7月18日 午後3〜10時

     19日 午前10〜午後3時30分

     午後6時30分〜10時

 なお、入場料は500円となっている。問い合わせはデジミューズ(03-5692-0527)まで。

 BOX ON! 国内ニュース (5月29日)

 

仲里の復帰戦決まる
6月29日地元沖縄で前哨戦
NAKAZATO-FACE.JPG - 4,777BYTES”ラリオスのアゴを割った男”始動−−4月26日のWBC世界S・バンタム級王座初挑戦で惜敗した仲里繁(沖縄ワールドリング)の復帰戦が早くも決まった。6月29日、地元沖縄県那覇市の沖縄県立武道館で、ノンタイトル10回戦を行うことになったもの。これは9月以降にも計画される世界再挑戦に備えての前哨戦となる。相手は未定だが、タイ選手を呼ぶことになりそうだ。
 仲里はあと一歩で世界を逸した悔しさも募り、東京から帰ると僅か1週間休んだだけでジムワークを再開した。2度目の挑戦に備えての調整試合が決まり、30日から渡嘉敷島でキャンプ・トレーニングに入る。これには、同じ日にアマからプロ・デビューする翁長吾央、中真光石らジムの後輩4名も同行する。

 BOX ON! 国内ニュース (5月29日)

 

長嶋は6年ぶり地元リング登場
7月6日、古河でタイ王者と

NAGASHIMA-FACE.JPG - 6,903BYTES 5月17日に復帰戦を飾ったばかりの元世界挑戦者長嶋健吾(18古河:写真)に、早くも次の試合が決まった。7月6日地元茨城県古河市の古河ゴルフリンクス・アリーナで行う「北関東新人育成試合」のメインの10回戦に出場する。対戦相手はタイ同級王者のコーントラニー・ポースラサックと交渉し、28日に決定したと長嶋清会長から明らかにされた。
 コーントラニーは23日に大阪で度紀武彦(アポロ)に1−2で判定負けしたばかりだ。長嶋が地元リングで試合を行うのは、1997年4月の対森西孝男戦(10回TKO勝ち)以来6年ぶりのこととなる。
 この試合をこなすと、その次は10月に再び後楽園ホールのダイナミック・グローブに出場し「来年にもう一度世界挑戦を・・」(長嶋会長)というのが青写真だ。

 BOX ON! 国内ュース (5月29日)

プロテスト合格者

 27日後楽園ホールで行われたプロテスト(東日本管轄)は、35名が受験し、19名が合格した。以下はその合格者リスト(右のイニシャルは階級。五十音順)。

 荒井 操 (草加有澤)     M
 石井フランシス(金子)     SFe
 上野 政和(伴流)       SL 
 遠藤 修吾(センター三迫)   B
 小野 晃良(船橋ドラゴン)   Fe
 香川 昌幸(相模原ヨネクラ)  SW
 鎌田 剛幸(花形)       SFe
 川上 真二(草加有澤)     H
 河内 敏幸(ロッキー)     Fe
 國島 隆弘(相模原ヨネクラ)  SB
 鈴木 健一(松戸平沼)     SW 
 田代 陽介(国分寺サイトー)  SFe
 田中 孝平(金子)       Fe
 寺田 隆 (横浜光)      SL
 中山 彬 (ヨシヒロ)     Fe
 弘田 文洋(新日本木村)    SFe
 藤見 誠 (フォーラムスポーツ)M
 前堂 博 (ワタナベ)     B
 渡部 寛 (レパード玉熊)   SFe

 BOX ON! 国内ニュース (5月28日)

元王者湯場がカムバックへ
 3月に引退表明していた前日本S・ライト級チャンピオン、湯場忠志(都城レオスポーツ)がリングに戻ってくる! 2月のチャンピオンカーニバルで佐々木基樹に番狂わせの敗北を喫し日本王座を追われた後、自らのホームページで異例の「引退宣言」を出し、フアン、関係者を仰天させたが、その後関係者の説得もあり、再びボクシング活動を続ける決意を固めたもの。昨日(27日)一部スポーツ紙が再起をスクープし、本人もこれを認めている。
 湯場(26歳)は宮崎県出身。180センチを超す長身のサウスポーで、これまで20勝13KO2敗2分。恵まれた体格と天性の強打を活かした力強いボクシングで、世界も狙える逸材と期待されていた。それでなくても人材不足の日本のボクシング界、貴重なタレント、湯場のカムバックは大いに歓迎されるだろう。8月初めに再起戦が予定されている。

 BOX ON! 国内ニュース (5月28日)

稲田、スパーで世界王者を翻弄
メキシコ修行、粟生も元気一杯

 メキシコでトレーニング中の帝拳ジムの2ホープ、稲田千賢(日本ライト級1位)と粟生隆寛(アマ高校6冠王)の近況を報告しよう。2人はメキシコシティのWBC本部近くのホテルに宿泊しながら、田中繊大トレーナーのエスコートで市内のジムに通い、スパー漬けの毎日。本場の強豪たちを相手に充実した日々を送っている。
 22日、ロマンサジムでホセ・アンヘル・ベランサ(WBC・S・フライ級8位)とグローブを交えた粟生は、旅の疲れも感じさせない動きで常連ランカーと互角以上に渡り合った。「日本で行ったスパーよりも数段上の内容」(田中繊大トレーナー)ということで、大いに自信を深めたに違いない。
 稲田の方も、26日IBF世界フェザー級王者フアン・マヌエル・マルケスとのスパー対決が実現した。同じロマンサジムで4ラウンド、稲田には冒険スパーの感もあったが、前進するマルケスにジャブをビシビシ決め、左フックを散らし、そこへ右カウンターを決める。それでも頭を下げて入ってくるところへ右アッパーと、稲田のパンチが再三ヒット。あらかじめ田中氏とマルケス対策を練っていたというが、その後も正面に立つマルケスの左フックをブロックしながら、稲田は逆に左フックカウンターを何度も浴びせて、試合だったらストップ? というシーンも。ウエイト差があるものの、ムキになって手玉に取られたマルケスはよほど悔しかったのか、「明日もスパーをしてくれ!」と何度も懇願したという。
「2人ともメキシコの空気が肌に合っている」と話す田中氏の仲介で、フェザー級キング、マルコ・アントニオ・バレラと引退したリカルド・ロペスと食事する機会を持つなど、プライベートも満喫している帝拳コンビだ。(三浦勝夫)


 

 BOX ON! 国内ニュース (5月28日)

渡辺雄二・今岡武雄・堀内稔
元3王者揃って引退式

SAITA-GYM.JPG - 22,431BYTES 思い出のつまったリング上で、斉田ジムの元チャンピオン・トリオが揃って別れの10ゴングを聞いた。27日夜後楽園ホールで催された異例の引退セレモニー。KO賞を獲得し同ジムの人気者だった渡辺雄二(元東洋太平洋フェザー、ライト級)、技巧の今岡武雄(元東洋太平洋フェザー級)、日本初の暫定王座獲得の珍記録を作った堀内稔(元日本ウェルター級)の3人で、ジム内のライバルでもあった渡辺−今岡は記念スパーで最後の対決。また堀内は親戚ジム(八王子中屋)の現役日本ミドル級王者鈴木悟を相手に2分2ラウンズを動いた。
 3人ともすでに第2の人生を順調に歩んでおり、渡辺さん(33歳)は古巣斉田ジムのトレーナー、堀内さん(36歳)は事業家に、また今岡さん(32歳)もケーブルテレビ会社の腕ききの営業マン。この日に備えてジムワークも行ったという3人。会場につめかけた1900人のフアンに最後の雄姿を披露した後も、リングを去るのが辛そうだった。(写真:右から堀内、渡辺、斉田会長、今岡

日本3位小暮、
ノーランク吉田にKO負け

 引退記念試合のメインカードの10回戦では、日本S・ライト級3位小暮飛鴻(八王子中屋)が元ランカーの吉田幸治(北澤)と対戦、立ち上がりこそボディーにいい右を決めて好発進したが、その後サウスポー吉田の重い左ストレート、右フックに苦戦を強いられた。迎えた終盤8回、耐えに耐えた小暮も動きが止まったところに、最後は左ストレートを浴びて崩れ落ちた。KOタイムはこの回2分38秒。
 殊勲の吉田(28歳)は一昨年度の全日本S・ライト級新人王。これで8勝2KO1敗1分。小暮(28歳)は13勝5KO5敗1分。
 

 BOX ON! 国内ニュース (5月27日)


7月21日ホールで元王者対決
   佐藤修−ヨックタイ戦決定SATO IN HAWAII.JPG - 9,293BYTES

 7月21日後楽園ホールで予定される前WBA世界S・バンタム級王者佐藤修(協栄)の再起戦が決定。交渉していた元WBA・S・フライ級王者ヨックタイ・シットオー(タイ)との10回戦が本決まりになったものだ。再起を決意した佐藤は昨年10月メジクンヌに王座を追われて以来の試合。フェザー級を視野に入れて2度目の世界奪取を狙う。そのためにも重要な復帰第1戦は日タイの元世界チャンピオン対決となった。相手に決まったヨックタイは、4月25日同じホールのリングで名護明彦に判定勝ちしたばかり。パワーは落ちたが老獪さを増しており、メジクンヌにごまかされて敗れた佐藤には苦手タイプ払拭の好機ともなる。
 契約ウェイトはフェザー級1ポンド下の125ポンド。チケット(2万、1万5千、1万、7千、5千、4千=立見)はすでに発売中である。なおこの日のセミでは日本L・フライ級王者畠山昌人(協栄札幌赤坂)が、同級9位の小山泰裕(ワタナベ)相手に2度目の防衛戦にのぞむ。他にバンタム級8回戦では池田政光(渡嘉敷)も出場(相手は未定)。

 BOX ON! 内ニュース 5月26日)

アマ選抜王者三浦が6回戦デビュー
 横浜光ジム入りした元アマチュア国体チャンピオンの三浦隆司(金足農高・19歳)が7月MIURA-Y.JPG - 10,315BYTES12日パシフィコ横浜世界ミニマム級タイトル戦の前座6回戦でプロ・デビューする。相手は新日本タニカワジムの佐藤豊(3勝3敗2分)。秋田出身の三浦は、元日本フェザー級王者の三政直を叔父に持ち、昨年の国体ジュニアの部でライト級に優勝している。アマ戦績40戦34勝22KO・RSC6敗。サウスポーのファイター型で、パワーがすごく、まったくのプロ向き」(関光徳会長)と期待も大きい。5月7日にB級(6回戦)のプロ・テストを受け、合格している。

 BOX ON! 国内ニュース (5月26日)

コウジ有沢、薄氷の勝利  
ARISAWA-UGAJIN.JPG - 16,646BYTES宇賀神と激闘の2−1判定
 王座奪還を目指す日本S・フェザー級1位コウジ有沢(草加有沢)が新鋭に大苦戦−−26日後楽園ホールで行われたノンタイトル戦でノーランクの宇賀神大輔(輪島スポーツ)と激闘を展開した末、辛くも2−1の判定勝ちにこぎつけたものだ。
 ダウンシーンはなく、両者中盤から我慢比べのような打撃戦。有沢は途中で右拳を痛めたことも影響したかいつもの強打に冴えがなく、若さと闘志で手を出し続けた宇賀神に苦戦。7回にラッシュをかけ勝負に行きかけたが、粘る宇賀神の反撃を受ける場面も。3ジャッジの採点は、桂木が97−96で宇賀神の勝ちを支持したものの、吉田97−96、浦谷98−95とともに有沢の勝ちだった。(写真:2ラウンド、宇賀神に右を放つ有沢。強打炸裂シーンはなく、相手の頑張りに辛くも日本1位の座を守った)
沢は「危機意識はあったので、10回は絶対ポイントを取るつもりだった。今日は宇賀神君をほめてください」とベテランらしいコメメント。苦闘続きだが、改めて日本王座に狙いを定めていることを明らかにした。この日の勝利でコウジ(31歳)は28勝20KO2敗2分に、また宇賀神(23歳)は8勝1KO7敗2分の戦績となった。
   また、セミの8回戦では、強打で人気上昇の日本フライ級7位斉藤友彦(草加有沢)と
元ランカーの姫野崇史(沖)が対戦。姫野が初回に左フックでカウントを聞かせると、その後も巧みな技術を駆使して斉藤を完封。79─73、80─73、80─73の3─0判定勝利を収め、ランク復帰を確実にした。

 BOX ON! 国内ニュース (5月25日)

 

元王者洲鎌が復帰戦で辛勝

SUGAMA.JPG - 7,386BYTES 前日本フェザー級王者の洲鎌栄一が5カ月ぶりの復帰戦を辛くも白星で飾った。25日地元兵庫県尼崎市のアルカイックホール・オクトで行われた10回戦で元メキシコ王者のルーベン・エスタニサロと対戦し、苦戦の末3−0判定勝ちにこぎつけたもの。昨年12月、大阪府立体育会館で大之伸くま(福間S)にまさかの逆転KO負けを喫して王座から転落して以来のリング登場。この日は、本来の動きには遠く、スピードに乗れずじまい。最後までメキシカンを攻めあぐねていた。両選手ともダウンはなし。スコアは野田99−92、北村99−93、宮崎97−93の3−0だった。
 またこの日のセミの6回戦では、昨年度全日本L・フライ級新人王の国重隆(大阪帝拳)が藤原工輔(鍵本エディ)に2−1判定で敗れる波乱もあった。

 

 BOX ON!国内ニュース (5月25日)

 

米倉会長70歳、ヨネクラジム40周年を祝う

YONEKURA-GYM1.JPG - 17,454BYTES 世界チャンピオン5人を生んだヨネクラジムの設立40周年を祝うパーティが25日夕、東京赤坂の全日空ホテルで催された。出席者が8百人を越すという大パーティの主役、米倉健司会長は、この日が69歳(数えで70歳)の誕生日に当たり、ダブルの喜び。ジムの生んだ柴田国明、ガッツ石松、中島成雄、大橋秀行、川島郭志の5人の世界王者を含む現元チャンピオン27人が一堂に会し、師匠を祝福した。また来賓には西澤ヨシノリの後援会長も務める羽田孜元首相ら各界の著名人が顔を合わせ、米倉会長の多岐にわたる交際範囲の多彩さを物語っていた。
YONEKURA & WIFE.JPG - 9,575BYTES 感激の米倉会長は「こんなにたくさんきてくれて、涙が出るほどうれしい。世界チャンピオンをもう3人ぐらいは作りたい。80、90まで頑張ります」とさらなる前進を誓った。(写真は一堂に会した教え子の現元王者たち、下は未土里夫人が用意した巨大誕生ケーキを前に、夫人の内助の功を讃える米倉会長)

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月25日)

 

辰吉が公開スパー
熟山と4R動く

TATSUYOSHI SPARS.JPG - 15,285BYTES 7月6日の再起第2戦が決まった元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(大阪帝拳・33歳)が24日午後、大阪・京橋の大阪帝拳ジムで報道陣を前に4ラウンズのスパーリングを公開した。
「仮想ディアンソ」としてスパーリング・パートナーに選ばれたのは、日本同級1位の熟山竜一(JM加古川)で、辰吉はジャブを上下に打ち分け、時折右クロスなどを浴びる場面もあったが、熟山にプレッシャーをかけ続けた。スパー後辰吉は「もて遊ばれた」と語っていたが、この時期はあまり調子が上がらないのが常。それに比べればこの日はまずまずのデキだったともいえる。報道陣からは「セ−ンの時よりはるかにいい」という声も。熟山は「辰吉さんは流していたんでしょう。でもあのジャブは世界級だと思いました」と敬意を表していた。

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月24日)

 

チャンピオンカーニバル
8王者参加して祝勝会

 CHAMPION CARNIVAL CELEMONY.JPG - 16,073BYTES 全日程を終了した第24回チャンピオンカーニバルの祝勝会が24日夕、東京・水道橋の後楽園飯店で催され、王座防衛組、あるいは新王者など計8人のチャンピオンが出席。浜田剛史、飯田覚士両元世界チャンピオンの他、かけつけたフアン、関係者らの祝福を受けた。席上カーニバルの三賞表彰式も行われ、技能賞のプロスパー松浦(S・フライ級)、敢闘賞の小林秀一(S・ウェルター級)のともに今季カーニバルで誕生した新チャンピオンたちにそれぞれ賞金10万円と商品がカーニバル運営委員会等から贈呈された。ただし、MVP(最優秀選手賞)に選ばれながら初防衛で敗れ無冠となったばかりのた佐々木基樹(S・ウェルター級)は欠席。代理として出席した協栄ジム新井トレーナーが賞金30万円を受け取った。
 これより先カーニバル運営委員会はマスコミ各社を招いて「反省会」を開き、報道陣からは「もっと短期間に日程を終了できないか」「カーニバルらしく同時に複数試合を開催したらいい」などの意見・提案があった。試合内容に関しては「今季のカーニバルは面白かった」とおおむね好評だった。
(写真は祝勝会に参加した左から小熊坂諭、プロスパー松浦、渡辺淳一、本望信人、嶋田雄大、小林秀一、鈴木悟のチャンピオンたち)

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月24日)

 

JBCルールの年齢制限緩和
改定の第5条2項全文

 すでに報道されているようにJBC(日本ボクシングコミッション)は「試合ルール」の年齢制限の条項を一部緩和したが、5月9日付けで公式にルール改定となっている。以下に改定部も含めて、この該当する条項全文を掲載しておこう。
▽第5条2項 「なお、年齢の制限は17歳以上36歳までとし、37歳に達した時は自動的にライセンスは失効するものとする。ただし、現役のチャンピオンについてはタイトルを喪失たときとする。また、新人王・各種トーナメント戦等で勝ち進んでいる者についても同様に扱う。
(以下は改定により新たに付け加えられた部分)また、元チャンピオン(=日本、OPBF、世界)、世界挑戦経験者並びに本条適用時に世界ランキングにランクされている者からの申請に基づき、コミッションドクターの特別診断(CTまたはMRI、神経的な診断を含む)のうえで許可される。この場合の世界ランキングはJBCの認める15位以内とする。」

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月23日)

 

アポロ義男の長男初メイン
度紀、タイ王者に2−1判定

 5月23日夜、大阪・グランキューブ大阪国際会議場で行われたライト級10回戦で、アポロジムの新鋭度紀武彦がタイ同級王者ゴーントラニー・ポースラサックに2−1の判定勝ちを飾った。
 試合は両者アクションが少なく、ゴーントラニーは2回に攻勢をかけ度紀を守りに立たせたが、中盤以降は両者手数が少なかった。8回にタイ王者は減点。度紀も終盤に追い上げたが、判定は微妙だった。「相手のペースでやってしまった。日本だから勝てたと思います」と度紀(22歳)は謙虚に語っていた。 度紀は同ジム会長で元東洋J・ライト級王者アポロ嘉男さん(本名度紀嘉男)の子息。これまで9戦しているものの「変なプレッシャーを与えたくない」との父の考えからマスコミに取り上げられてこなかったが、初のメインカード登場の今回から”解禁”となったもの。「父に恥をかかせたくない」という思いが強いようだ。「まだまだキャリア積んで実力をつけさせたい」とアポロ会長は語っている。

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月22日)

 

最新日本ランキング情報
元アマ王者相澤ら新ランク

日本ボクシングコミッションは5月20日、5月度の日本ランキングを発表した。新しくランク入りを果たしたのは元アマチュア全日本王者で3勝3KO無敗の相澤国之(三迫=フライ級9位)、19日にタット・トーレス(大鵬)をTKOした山中大輔(白井・具志堅=S・フライ級8位)、元日本王者横山啓介(現JBスポーツ)をストップし、現東洋王者長谷川穂積(千里間神戸)と1勝1敗の竹田津(たけたづ)孝(森岡=S・フライ級9位)、3日に昨年度新人王熊野和義(宮田)を破った金子大悟(角海老宝石=S・フェザー級10位)。また、元日本王座挑戦者の古橋秀之(JM加古川)が久々のランク復帰(S・ライト級10位)を果たしている。
 北野隼(ヨネクラ=前L・フライ級王者)、兄・良(ヨネクラ)のツインズ、木谷卓也(元S・フライ級王者)、アルバラード・イシマル(北陸イシマル)は練習から離れ、試合予定も当分ないことからランク外に。ミドル級王座挑戦経験者、ブル岡部(八戸帝拳)と浅野成(関博之)は引退のためランクを外れている。なお、WBCミニマム級3位のイーグル(角海老宝石)は、リングネームを奥田から赤倉に変更している。 

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月20日)

 

大差判定勝ちも不満 阿部

ABE-JACRI.JPG - 14,781BYTES フェザー級不敗のホープ、日本4位の阿部元一(ヨネクラ)は20日後楽園ホールでタイS・バンタム級6位のジャクリ・サクムアンクレンと対戦、終始攻めて出て大差の10回判定勝ちを飾り、レコードを11勝8KO1分とした。しかしジャッジ3人ともフルマーク(100−90、100−92が2人)にもかかわらず、本人は「攻めが単調になってしまい、ダメでした」と不満そうだった。相手のジャクリが雄二・ゴメスに倒されたり、現王者本望にTKO負けしていたことから「倒したい気持ちはあった」とも。しつこく攻めながらダウンひとつ奪えずに終わったことが不本意だったようだ。だが、ジャクリも記録(この日の敗戦で7勝4KO6敗2分)の割りにしっかりしたボクシングをし、最後まで応戦してホープに手を焼かせた。(上写真:ジャクリの抵抗に遭った阿部(右))

山口も倒せず

 この日はヨネクラジムの創立40周年記念興行として行われ、セミのウェルター級8回戦では同ジムの不敗ホープ、山口裕司(日本7位)も出場、これも相手のシーサワット・サクムアンクレン(タイ・ライト級10位)に粘られ、強打は最後まで不発。3−0の判定勝ちに終わった(80−75、79−75、79−76)。またもうひとつの8回戦では、日本S・フライ級4位結城康友(ヨネクラ)−同フライ級5位小嶋武幸(横浜さくら)のランカー対決は、接戦の末ドローに終わった。

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月21日)

 

翁長ら沖縄の星3人がプロ転向
地元沖縄ワールドリングジムから

OSANAGA-NAKAMA.JPG - 6,306BYTES 元高校全日本チャンピオンの翁長ら沖縄の期待の星トリオがアマチュアからプロ転向することが明らかになった。翁長吾央(おながごおう)、中真光石(なかまこうせき)、与座孝(よざたかし)の3人で、いずれも沖縄尚学高校から東洋大学に進み、このたび地元宜野湾市の沖縄ワールドリングジム入りしたもの。(写真:沖縄ワールドリングジム入りした翁長(左)と中真)
 中真会長は「沖縄三羽ガラスとして活躍してほしい。試合をしながら伸ばしていく」と期待を寄せている。3選手とも近く4回戦からプロのスタートを切る予定。
▽翁長吾央(22歳) 98年高校選抜、高校総体、国体と全日本大会3冠王。102勝41KO・RSC12敗。
▽中真光石(22歳) 同ジム中真茂会長の次男。98年国体準優勝。80勝15KO・RSC15敗。
▽与座孝(21歳) 99年国体優勝。42勝17KO・RSC9敗。

小松−中沼戦決定 東洋王座賭け

 軽量級の好カードが大阪で実現する。東洋太平洋フライ級王者の小松則幸(エディタウンゼント)が、8月24日大阪市中央体育館サブアリーナで予定する3度目の防衛戦の相手に、前日本同級王者で現WBC世界同級2位のトラッシュ中沼(国際)を選んだ。主催のエディジム村田英次郎会長が19日に発表したもの。「小松が日の防衛戦の後”世界ランカーを何人か倒してから上を狙いたい”という小松の発言を新聞で見て(中沼の)高橋会長が電話でやりたいと行ってきました」と村田会長が明かす。「厳しい試合になると思うけど、人気を上げていかないと世界挑戦は難しいから」と、挑戦を受諾した。小松は「勝つだけです」とキッパリ。小松もWBA9位にランクされており、実力派同士の世界ランカー対決となる。

 

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月20日)

 

バレラの日本人トレーナー
田中繊大氏が帝拳と契約

 メキシコ在住の日本人コーチ、田中繊大さんがこのほど帝拳ジムとトレーナー契約し、同ジTANAKA SENDAI.JPG - 2,477BYTESムのホープらを指導することになった。田中さんは宮城県出身の元プロ選手で、メキシコに渡り、フェザー級の実力ナンバーワン、マルコ・アントニオ・バレラのチーム・スタッフに抜擢された。特にミット打ちの巧みさですっかりバレラの信頼を得ている。(右写真:田中トレーナー)
 帝拳ジムでは、同ジムが育てているベネズエラのゴールデン・ボーイ、ホルへ・リナレスを主に担当してもらうことにしているが、若手指導陣のリーダー格である葛西裕一トレーナーの担当選手が多すぎることもあり、田中氏の参加が大きな戦力になるものと期待している。
 4月に一時帰国した田中氏は帝拳ジムで教え始め、「ミット打ちは最高です」と若手を感激させた。現在メキシコシティの自宅に戻っているが、近くここを引き払い帰国する。なお田中氏は今後もバレラのトレーナーを続け、試合前にはメキシコ、アメリカのキャンプに合流することになっているということだ。

稲田と高校6冠粟生が
メキシコ・トレ出発

  名門・帝拳ジムの2ホープが本場メキシコへ──。日本ライト級1位で無敗(12勝8KO)のホープ稲田千賢(25歳)と、高校時代に全国優勝を6度果たし同ジムよりデビューする大型新人・粟生貴寛(19歳)が5月19日から約2週間の予定でメキシコ修行へ出掛けた。現地では、メキシコシティーのジムをいくつかまわり、スパーリングを重ねる予定で、マルコ・アントニオ・バレラらを指導する田中繊大トレーナーが帯同する。 これまで3度アメリカで試合をし、トレーニングも行った稲田だが、メキシコは初体験。また、粟生にとっては初の海外遠征となる。
  すでにC級(4回戦)ライセンスを取得している粟生だが待望のプロ初戦は未定。デビュー前としては異例の海外修行だ。
 公私ともに意気投合する稲田との同道に粟生は意欲満々。「必ずでっかくなって帰ってきます」と元気な声を聞かせて旅立っている。

 

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月19日)

 

MVP佐々木負けた!
江口が殊勲のTKO奪取

  今年のチャンピオンカーニバルでMVPに輝いた新王者佐々木基樹(協栄)がまさかの王EGUCHI-SASAKI.JPG - 17,533BYTES座転落−−5月19日後楽園ホールで行った日本S・ライト級王座の初防衛戦で、5位江口慎吾(大橋)の右強打を浴びて倒され、5回1分45秒レフェリー・ストップによるTKO負け。番狂わせの王座交代劇となった。
 初挑戦の江口は初回に佐々木のワンツーを浴びて腰が落ちかけたがよく耐え、その後は強打で互角以上に試合を進めた。5回、左カウンターが決まった直後、ワンツーで見事ダウンを奪うと、一気にラッシュ。ダメージの重い佐々木は立ち直る間もなくレフェリー・ストップされた。(写真:グロッギーの佐々木に襲いかかる江口)
 佐々木陣営から挑戦者に指名されてリングに上がった江口は「今度は最初で最後のチャンス、人生で一番頑張った。すごいうれしい」と、腰のチャンピオンベルトの感触を楽しみながら感激に浸っていた。大橋ジムでは同僚の川嶋勝重が6月に徳山昌守の世界S・フライ級王座挑戦を予定しており、幸先のいい新王者誕生に大橋秀行会長もニンマリだった。江口(26歳)は14勝11KO1敗。3カ月の短命王者に終わった佐々木は、これが5度目の黒星(19勝12KO)。湯場から王座を奪った前回の試合と比べると動きも重く、ジミン・トレーナーも調整ミスを認めていた。

 

 

 BOX ON! トップニュース (5月19日)

 

マーカついに落城!
長谷川が2−1判定勝ち
  
 5月18日神戸市サンボーホールで行われた東洋太平洋バンタム級王者ジェス・マーカ(比国)対挑戦者長谷川穂積(千里馬神戸)のタイルマッチは、地元期待の長谷川が12回判定勝ちして新チャンピオンとなった。
 長谷川が3回左フックカウンターでマーカをダウン。その後、中盤ガス欠で追い上げられるもラスト打ち合って最後まで戦い抜いた。スコアは116ー111、116ー114、113ー117の2−1。1998年に中村正彦を破り獲得したベルトをこれまで6度守り「日本人キラー」とおそれられたマーカは、試合後「判定には文句ない」と語った。新王者長谷川(22)は12勝4KO2敗。早くも7月20日に岐阜で日本5位宇野スナオ(岐阜ヨコゼキ)相手に初防衛戦が決まっている。

 

 

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月19日)

 

川嶋が伊東で第2次キャンプ
川島会長の助言受け、王座奪取に自信

 6月23日に横浜アリーナでWBC世界S・フライ級チャンピオン徳山昌守(金沢)に
挑む川嶋勝重(大橋)が5月11日から17日まで静岡県伊東市宇佐美で3月に続く第2次キ
ャンプを行った。KAWASHIMA CAMP.JPG - 17,817BYTES
 早朝の長距離走、午後からのダッシュにより、第1次でつくり上げた下半身の再強化。さらに大橋秀行会長らヨネクラ勢も鍛えたアマ専門の伊豆ボクシングジムで徳山対策に打
ち込んだ。
 また、キャンプ打ち上げ前日にはWBC同級元王者の川島郭志・現川島ジム会長が訪問。
挑戦者・川嶋は世界戦に臨む心構えなどを真剣な表情で聞き入った。
 大橋会長、松本弘司トレーナー、そして川島会長と世界戦経験豊富な参謀に囲まれ意欲
をさらに燃やす川嶋。「今度はヨネクラ一門の総力戦」と大橋会長も気概を語った。
 なお、川嶋はキャンプ打ち上げ後2、3日の休養を取り、S・バンタム級の技巧派・土
居伸久(ヨネクラ)、日本S・フライ級7位・菊井徹平(花形)らとのスパーで最終調整
に入る。

 

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月18日)

 

再び世界目指す長嶋
タイ1位を4度倒す

 17日夜後楽園ホールで行われたノンタイトル10回戦でWBC世界ライト級6位長嶋健吾NAGASHIMA0517.JPG(18古河)が久々に強打爆発させ、文句なしのKO勝利を飾った。タイS・ライト級タイ同級1位のチャラームダム・シットラートラガーンから初回2度のダウンを奪った後、2回にもワンツー、とボディーへのブローで2度倒し、レフェリー・ストップ勝ちしたもの。相手のチャラーダムは前日計量で3キロ・オーバーし、この日はグローブ・ハンデをつけての登場。長嶋も「久しぶりのKOなのでうれしいけど、課題はいっぱいあるので満足してません」と、浮かれてはいなかった。
 長嶋は昨年8月のWBC世界S・フェザー級王座決定戦でシリモンコンに2回TKOで惨敗した後、減量苦解消をはかってライト級に転向。2月1日の復帰第1戦で吉基午にTKO勝ちしたのに続くこの日の試合だった。

池森まさかのKO負け
比国王者リアの右強打浴び

 長嶋戦のセミの10回戦でひと波乱。日本バンタム級1位の池森久貴(帝拳)が比国同級王者ジョニー・リアにまさかの3回2分38秒KO負けを喫したのだ。池森は10月に日本王者バクティンに挑戦が内定していたが、この夜の惨敗でチャンスは遠のいたかたちだ。
 相手のリアはこれまで10勝5KO7敗のレコードがウソのような好選手(昨年熟山竜一に2−1判定を失っているが、関係者の間では強敵との評判だった)。初回いきなり右ストレートを狙い打ちされた池森はたまらず尻もちをつく。その後もリアの正確でパワーを秘めた右を再三浴び続けてフラついた。結局3回に右ストレートをカウンターされて池森またもダウン。立とうとして足がもつれ再び崩れ落ち、そのままKOとなった。頑張り屋の池森も、初回に受けた右のダメージを最後まで引きずって、初の惨敗だった。

 

 

 BOX ON! トップニュース (5月17日)

 

プロスパー王座獲得祝勝会
初防衛戦は9月に川端と

 4月22日にWBA6位有永政幸(大橋)をTKOで下し、空位の王座に就いた日本S・
フライ級新チャンピオン・プロスパー松浦(国際)の王座獲得祝勝会が5月17日、東京・
上野の鰻割烹伊豆榮・梅川亭で行われた。MATSUURA.JPG
  会場は松浦が普段働く職場で、集まった関係者・知人約100名も大盛り上がり。席上、挨拶に立った高橋美徳・国際ジム会長も「防衛戦をこなして、皆さんの力を借りて世界チャンピオンに」と高らかに宣言した。なお、同会長は松浦の初防衛戦を9月6日後楽園ホールでWBC15位の川端賢樹(姫路木下)を相手に行うと発表した。川端とは99年3月に対
戦し、ダウンを奪われた末2─1の判定負けを喫している因縁があるだけに、興味深い再
戦だ。(写真:
左から伊豆榮社長、松浦、高橋会長、金田隆コーチ)

 

 

 BOX ON! トップニュース (5月17日)

 

ミニ情報
○・4月の決定戦で空位の日本S・フライ級王座についたプロスパー松浦(国際)の祝勝会が本日17日夕に東京・上野の老舗「伊豆栄」で催された(写真右)。同店は松浦の勤務先でもある。
○・2月に協会加盟を果たしたピューマ渡久地ジムに、早くもプロ第1号選手が誕生。S・フェザー級の諏訪雅士(23歳)で、7月21日後楽園ホールの佐藤修の再起戦の前座で4回戦デビュー。「協栄ジムから声をかけてもらいました。」とピューマ渡久地こと渡久地隆人会長は今やすっかり会長の顔で張り切っている。
○・あとひと月で35歳を迎えるベテランの瀬川設男(ヨネクラ)が、親しかった元JBスポーツジム副会長の梅津正彦さんを特別コーチに迎えて、再び意欲を見せている。元日本バンタム、S・バンタム級の王者は、去る4月22日の新コンビ結成第1戦でKO勝ち(5連続KO)したばかり。いつもなら試合後しばらく行方不明になってジムでもお手上げなのだが、今度は2、3日後に早くもジムワーク再開−と、まるで”大異変”でも起きたかのよう。「もう一度設男にベルトを巻かせます」と梅津コーチ。世界ランカーを物色しているというから、標的は日本・東洋ではない?
○・「無実の死刑囚・元プロボクサー袴田巌さんを救う会」は明日5月18日(日)午後1時半より菊田幸一・明治大学法学部教授を講師に迎えて「どうなっているの? 日本の死刑制度」と題して公開学習会(3)を開く。カトリック清瀬教会(東京・清瀬市松山1−21−12)で。資料代500円。問い合わせは042-394-4127(門間)まで。

 

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月14日)

 

飯田−ヨックタイ
旧敵同士が対談 ワールド・ボクシング

IIDA-YOK.JPG ワールド・ボクシングで連載中の元WBA世界S・フライ級王者飯田覚士さん(33歳)の対談「直撃トーク・この人に聞きたい」が好評だが、明日発売の6月号では、1997年に飯田さんがタイトルを奪った時の相手ヨックタイ・シットオー(タイ)をゲストに迎えて、異色の旧敵対談が実現した。(写真上:タイ料理に舌つづみを打ちながら談笑する飯田、ヨックタイ両氏)
 この対談は先月ヨックタイが名護明彦と対戦(判定勝ち)のため来日した際に実現したものだが、ヨックタイも試合直前とは思えないリラックスぶりで、2人のトークは大いにはずんだ。対戦時に互いにどう感じていたのか、微妙な判定についての感想など、グローブを交えた拳友ならではのくだけた会話が楽しい。

 

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月16日)

 

佐藤復帰戦
相手は元王者ヨックタイに内定

 前WBA世界S・バンタム級王者佐藤修(協栄)の再起第1戦が7月21日後楽園ホールSATO-6.JPG - 17,182BYTESで予定されているが、この試合の相手は元WBA世界S・フライ級王者のヨックタイ・シットオー(タイ)に絞り込み、交渉継続中。4月25日にヨックタイが名護明彦に判定勝ちした試合を見て、声を掛けたもの。条件面でまだ最終決定には至っていないが、ほぼこのカードで決まりとみられている。佐藤は昨年10月サリム・メジクンヌに敗れ無冠となった試合以来9カ月ぶりのリング復帰となる。協栄ジムでは、佐藤がこの試合に勝てば、次はフェザー級で世界を狙わせたいと「2階級制覇計画」を用意している。
 なお7月は佐藤の再起戦の他、セミで日本L・フライ級タイトルマッチも組まれ、王者畠山昌人(協栄札幌赤坂)がフライ級9位の小山泰裕(ワタナベ)を相手に2度目の防衛戦に臨む。
 また協栄ジムでは6月2日からフライ級の坂田健史、S・ライト級佐々木基樹に札幌からL・フライ級畠山も合流して3人の日本王者が参加する恒例のハワイ・キャンプを予定しているが、佐藤はこれに参加せず、東京・新宿の協栄ジムで調整を続けることにしている。沖縄から仲里繁が参加するかもしれない。

再起第2戦に自信
長嶋健吾がタイ1位と激突

 明日17日夜後楽園ホールで行われるWBA世界ライト級6位長嶋健吾(18古河)対タイS・ライト級1位チャラームダム・シットトラートラガーン(タイ)の10回戦の計量が16日午後にあり、長嶋は62・0キロの契約体重だったが、相手のチャラームダムは3キロ・オーバーの65・0キロ。普通なら失格負けだが長嶋側も試合を中止・変更するわけにもいかず、「お客さんに申し訳ないから・・」(長嶋清18ジム会長)と泣く泣く試合を許可。グローブハンデをつけて戦うことになった。 長嶋の相手は当初タイ・ルンピニー系のライト級王者ルークトン・チョーチャーンシンだったが、同選手が体重を落とせないことが判明したため、チャラームダムに変更されている。


本田の再起戦7月後楽園ホールで
年内にも世界再挑戦を期待

 昨年11月大阪でWBC世界フライ級王者ポンサクレック・グラティンディーンジムに挑んで惜敗した本田秀伸(グリーンツダ)に、東京・後楽園ホールでの再起戦が決まった。7月14日の「ダイヤモンド・グローブ」のメインで、日本S・フライ級5位の中村好伸(天熊丸木)と10回戦。現在WBC3位とランキング上位をキープしている本田は当然世界再アタックの機会を待っている。グリーンツダジムの話では、これに快勝して年内にも”ラスト・チャンス”を狙わしたいとしている。

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月15日)

 

吉野再起戦飾れず
比国王者に判定負け

 7カ月ぶりにリングに登場した吉野、また勝てず・・。14日後楽園ホールで行われたS・ウェルター級10回戦で、日本ミドル級5位の吉野弘幸(野口)は、フィリピン・ウェルター級王者ドンドン・スルタンと対戦したが強打は空を切り続け、3−0の判定で敗れた。ウェルター、S・ウェルターの2階級で日本王座に就いたことがあるベテラン吉野だが、この日はミス・ブローを連発する間に相手の右ストレートを再三浴び、最後まで見せ場がなかった。スコアは伊達98−96、福地98−95、杉山97−95でいずれも比国王者の勝ち。 吉野(37歳)は昨年10月荒木慶大(泉北)に判定負けして以来のリングだったが、これで自身2度目となる連敗を喫したことになる。それでも試合直後のリング上でマイクを手に観客席に語りかけた吉野は、「せっかく期待して見にきてくれたフアンには申し訳ない。これに懲りずにまた応援して下さい」と、早々と現役続行宣言。
 セミのフェザー級8回戦では、白井具志堅ジムの村田昌隆が小野崎祐司(野口)にリードを許していたが、終盤6回に一気の連打で相手をグロッギーに陥れ、この回1分48秒レフェリー・ストップによるTKO勝ちを飾っている。小野崎陣営は「ストップが早い」と抗議したものの、受け入れられなかった。

 

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月15日)

 

ジム会長がK−1出場へ?
元日本王者の坂本さん

 新日本呉ジム(広島)の坂本孝雄会長が5月1日付でジムを移転したのを機に、代表の座を歩夫人に譲った。実業家としての本業が忙しいからというのが理由のひとつだが、これとは別な理由も。実は本人が「K−1の試合に出たいから」というのだからビックリだ。どこまで本気なのか−?
 坂本さん(38歳)は元日本ウェルター級チャンピオン。天性の強打とアメリカ仕込みの技術を駆使したセンスのいいボクシングで1987年に王座に就いたが、タイソンの東京ドーム初登場(88年)の前座で行った初防衛戦で吉野弘幸に倒され、短命王者に終わっている。しかし引退後広島県呉市の郷里に戻るや事業に精を出し、現在地元で遊戯場や飲食店関係を手広く営んでいる。なんと最近ビルを購入して1階をジムにしたというからこのご時世に景気のいい話である。
 その一方でいまだ「現役」の夢も捨てがたく、再起を期して(?)トレーニングも続けている。といっても「ボクシングではカムバックできない」と断念。その替わりに格闘系にチャンスを求めている。K−1やプライドに出場の話もあったとか。「K−1の方ではあの坂本博之がくるのとカン違いしてその気になっていたようだ」(関係者)という笑い話もある。まだ具体的にはなっていないが、坂本さんはやる気十分、仕事の合間に新日本呉ジムで汗を流し続けてい。
 なお新日本呉ジムの新住所と連絡先は、
 広島県呉市中央2丁目4−17(Tel 0823-32-1202)。

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月14日)

 

テレビ朝日の長寿番組
エキサイト・ボクシング休止

 テレビ朝日が長らく続けてきたボクシング番組「エキサイト・ボクシング」が7月16日の金山俊治(ヨネクラ)−呉炳哲(韓国)の東洋太平洋S・ウェルター級チャンピオン決定戦を最後にピリオドが打たれることになった。
 同局は1973年に日本初の世界ヘビー級タイトルマッチ(フォアマン−ローマン戦)を放映するなど、一時は大いにボクシングに力を入れたが、川島郭志以降看板になるチャンピオンも出ず、さらには同局の窓口としてマッチメークに当たった河原木宗勝・極東プロモーション代表が死去したこともあり、ボクシング番組の一時撤退を決めたもの。最初月に一度深夜録画放映されていた「エキサイト・ボクシング」も一昨年から隔月に変わり、最近は不定期になっていた。沼田義明、大橋秀行の両元世界王者の解説を聞くことができないのはフアンには残念だろう。

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月12日)

 

山口、空位の東洋王座獲得

同僚林田は世界前哨戦で大苦戦

 空位の東洋太平洋L・フライ級チャンピオン決定戦が12日後楽園ホールで行われ、同級1位の山口真吾(渡嘉敷)がWBC20位のウェンディル・ハニオラ(比国)を2−1の判定で下し、初のタイトル獲得に成功した。スコアは割れたが、内容的には地元判定の印象はない。SHINGO-Y.JPG(写真下:ハニオラとの接戦を制した山口(左))
 山口が手にしたタイトルは同僚の林田龍生が世界挑戦に備えるため返上していたもの。林田はこの日のメインカードでノーランクの戎岡淳一(明石)に僅差の10回判定勝ちを飾ったが、意外なほどの大苦戦。7回には戎岡の右強打を浴びてダウン寸前のピンチ。辛くも終盤の反撃で勝利をつかんだが、戎岡陣営は「こんな判定はない」とカンカン。
 2−1と割れた山口の試合より3−0のこの試合の方が大いに論議を呼んだ。林田にはラッキーな1勝だった。それでも渡嘉敷勝男会長は「(苦戦は)減量がきついのと、試合前のスパーがヘビーすぎたかも」と愛弟子をかばい、「林田もトシ(28歳)なので世界のチャンスをあげたい。10月頃に考えている」と前向き発言。ただ、林田本人が「これでは世界なんて・・」と自信なさそう。これでは心もとない。

 

 BOX ON! 国内ニュース (5月11日)

 

元東洋王者寺地さん当選

カムバックも希望!?

 去る4月27日投開票の全国地方選で、京都府城陽市会議院選挙に立候補して初当選した寺地永さん(39歳)は、一昨年引退した元東洋太平洋L・ヘビー級王者。地方政界ではまったくの変り種だ。後援者の民主党から立候補したのは、後援者に同党の関係者がいたためだった。「地元の皆さんに恩返ししたい」と訴えて、1312票を集めて見事14位で当選した(定数24)。
「選挙運動は思ったより厳しかった。駅頭に立って無視されながら、普通の神経ではとても耐えられないことも経験しました」と苦労を振り返る。同じ勝利でもボクシングとは勝手が違ったようで、「ボクシングの勝ちは自分の力で勝ったと実感できますが、選挙は回りの力を痛感しました。100人近い人が動いてくれたおかげで、勝てたんですから」とホッとした様子。当選を堺に忙しい生活になったが、「ボクシングが自分の人生だということは忘れないつもりです」と、うれしいことを言ってくれる。
 ところで、最近はプロレスラーと国会議員の兼業も話題になっているが、と話を振ると寺地さん、待っていましたとばかりに「JBCの年齢制限も緩和されたことですし、ぜひカムバックしたいと思っているんですよ。コンディション作る自信もあります」と、こちらの方でもやる気満々なのだ。


八戸市議選、五戸会長V2

沖縄宜野座村議選で平田氏も


 なお先の統一地方選では他にもボクシング関係者の当選の吉報が届いている。
 青森県八戸市会議員選では、八戸帝拳ジムの五戸定博会長(51歳)が2323票を獲得して堂々の再選され、2期目を務める。北日本ボクシング協会会長でもある五戸氏、過去にはカーロス・エリオットやリック吉村ら4人の日本・東洋チャンピオンを育てたことがあるが、最近は議会が忙しく、主に青少年育成とエネルギー問題に取り組んでいる。
 一方沖縄県宜野座村の村会議員選挙では、元極東ジム所属の日本J・フェザー級3位で、現沖縄宜野座高校ボクシング部コーチを務める平田悟氏(48歳)が再選を果たし、2期目を務めることになった。平田氏の3男・太陽君は昨年度インターハイ全国大会のL・フライ級準優勝の好成績をあげ、ランキング「ジュニアの部」の全国1位。今年春東洋大学に進学している。

 

国内ニュース 2003年5月12日(月)

辰吉が再起第2戦正式発表

7月6日、ディアンソと

JOE-GYM.JPG 元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎(32歳)が7月6日大阪市中央体育館で再起第2戦を行うことが正式決定し、12日所属の大阪帝拳ジムで発表された。(写真左:今年最初の試合が決まった辰吉。大阪帝拳ジムで)
 相手はWBCバンタム級15位のウーゴ・ディアンソ(メキシコ・28歳)。今月1日タイで王者ウィラポン・ナコンルアンプロモーションに挑戦し、善戦の判定負けを喫したばかりだ。これまで9年間に29勝14KO9敗1分、世界にも2度挑戦のキャリアがあり、一度もKOされたことがないタフガイ。しかし辰吉は「倒れてもらいます」と例によっての辰吉ブシで自信のほどを示した。試合はバンタム級リミット1ポンド・オーバーの119ポンドの契約体重で行われる。
 また同席の吉井寛大阪帝拳プロモーション社長は「世界の前哨戦と受け取ってもらっていい」と、4度目の世界獲得を目指す辰吉の世界挑戦を視野に入れていることを改めて明らかにした。試合は読売テレビが同日生放映する。
 なおこの日の前座10回戦では、WBC世界S・ウェルター級5位の大東旭(大鵬)が日本同級1位石田順裕(金沢)と対戦する他、石田の同僚で山本大五郎は元東洋太平洋ウェルター級王者のレブ・サンティリャン(比国)と対戦する。

 

国内ニュース 2003年5月12日(月)

盛岡に初のジム、オープン
元プロ岡根さんのミナノジム
 岩手県盛岡市内に初めての本格的ボクシングジムが開設され、去る4月20日ジム開きが催された。元日本ライト級4位の岡根雄一(リングネームは雄大)さん(30)が主宰するミナノジム・ボクシング場で、元世界S・フライ級王者飯田覚士さんや、岡根さんの盛岡南高校監督の佐々木達彦さんらが出席して新ジムの門出を祝った。(写真左)
 岡根さんは盛岡南高校から中央大学でアマで活躍した後、山上ジムからプロ転向し、97年8月、5連勝の勢いを駆ってリック吉村の日本ライト級王座に挑戦したが失敗し、これを最後に現役を引退。その後郷里の盛岡に帰り、ジム開設の準備をしていた。手作りのジムを完成させて感慨無量だった。「みんなのジムということでミナノジムとしました。できるだけ早い機会に日本プロボクシング協会に加盟したいです」と抱負を語っている。
 ミナノジムは、岩手県盛岡市安倍館町12−4(019−645−6558)

MINANO-S.JPG

 

 

国内ニュース 2003年5月5日(月)

小松早くも東洋V2 

 東洋太平洋フライ級王者小松則幸(エディタウンゼント)対同級1位パノムデット・オーユタナコーン(タイ)のタイトルマッチ12回戦は5月5日大阪市中央体育館サブアリーナで行われ、小松は5回にレフェリー・ストップによるTKO勝ちで2度目の王座防衛に成功した。
 1位挑戦者を迎えた小松は、初回にワンツーを決めてダウンを奪い、3回にも2度目のダウンを追加するなど優勢裡に試合を運んだ。ただ詰めの甘さもあってフィニッシュできない。しかし5回、バッティングで右まぶたの古傷を切った後、小松は左フックからラッシュを敢行し、ストップに持ち込んだもの。

 

近 況 2003年5月5日

 

 がんと戦う元王者バトルホーク風間さん

 食道がんで闘病生活を送っているのは、元日本ライト級チャンピオンのバトルホーク風間こと風間清さん(53)。「医者から余命2カ月と言われて、1年もった」と、ワールド・ボクシング誌5月号に特別手記を寄せて告白している。
KAZAMA.JPG 写真のように抗がん剤の副作用で頭はスキンヘッドに変わったが、毎日好きな酒とタバコを欠かさず、「なんとかがんに勝って、またボクシングの仕事をしたいね」と前向きだ。間もなくこのホームページ上で「がんと対決! バトルホーク風間の闘病日記」がスタートする。クレバーなテクニシャンとして鳴らした風間さんだが、「昔、同人誌に参加していたこともある」そうで、書くことにも自信あり? 単なる闘病記ではなく、プロ・アマ豊富な経験の中から得た独特のボクシング理論なども書き留めておきたいという。乞う、ご期待!

 

 

国内ニュース 2003年5月3日

本望3−0判定でV

 

 3日夜後楽園ホールで行われた日本S・フェザー級タイトルマッチは、王者本望信人(角海老宝石)が同級4位松信秀和(宮田)の挑戦を3−0判定で撃退し、昨年獲得した王座の2度目の防衛に成功した。
 スコアは文句なし(99−94がふたりと99−93)。だが、勝者本望が「松信さんの間合いで試合をしてしまった」と振り返ったように、決して楽勝ではなかった。松信も果敢に出てジャブを決め、本望も得意の足とジャブでペースを保つ余裕がなく、珍しく足を止めて打ち合って松信のジャブを受ける場面が少なくなかった。しかし試合巧者の本望は松信の決定打を許さず、後半ショート連打を繰り出し、またボディーにも好打して徐々に差をひろげ、最終回にはあと一歩でダウンかというところまで挑戦者を追い込んだ。
HONMO030503S.JPG

 

 

国内ニュース 2003年4月28日


小熊坂の初防衛戦決まる  6月9日、5位の正藤と

 日本ミニマム級の新チャンピオン、小熊坂諭(新日本木村)の初防衛戦が6月9日後楽園ホールで同級5位の正藤秀明(エディタウンゼント)を相手に行われることに決まった。正藤は初挑戦。
 この日のセミでは、赤城ジム所属から新日本木村ジムに戻った日本S・ウェルター級3位日高和彦の移籍第一戦も行われる。相手は元日本級王者の中野吉郎(沖)。

 

 

国内ニュース 2003年4月17日

 

再起の新井田が世界挑戦 7月12日横浜でアランブレトに

昨年暮れに再起を宣言していた元WBA世界ミニマム級王者新井田豊(横浜光・24歳)が再起戦でいきなり世界王座奪還に挑むことになり、17日主催の横浜光ジムが記者会見を開き発表した。7月12日夕、地元のパシフィコ横浜で、WBA王者ノエル・アランブレト(ベネズエラ)に挑戦する。試合の模様はフジテレビで生放映される予定。
 新井田は一昨年8月同じ横浜のリングでチャナ・ポーパオイン(タイ)を12回判定で破って世界王座を獲得したが、「目的を達成した」ことを理由に王座を返上し事実上引退。しかしその後ジムのトレーナーに就任したが、「後輩を指導しているうちにまたやりたくなった。勝って迷惑をかけた人に恩返ししたい」と再起の弁を語っている。
 なお南米の技巧派アランブレト(28歳)は昨年7月星野敬太郎(花形)に判定勝ちして2度目のチャンピオンとなり、これが2度目の防衛戦。12月星野との再戦で判定勝ちし初防衛に成功している。

 

 

国内ニュース 2003年3月21日(木)

丸山12連続KO!  元タイ王者倒し日本タイ記録

3月21日、行橋市民体育館(福岡)で行われたS・フライ級10回戦で、”筑豊のタイソン”丸山大輔(筑豊)が元タイ王者セーンチャルン・マハーサップコンドーを5回2分36秒でKO。デビュー以来の連続KO記録を12に伸ばし、浪速のロッキー赤井英和に並んだ。丸山は3回に右フックでダウンを奪った後の5回、右ストレートで倒しフルカウントを聞かせたもの。
 なおデビュー以来でなければ、連続KOの日本記録は浜田剛史の「15連続」がある。 (右写真:デビュー以来12連続KO勝ちの日本タイ記録をマークした丸山)

 

国内ニュース 2003年3月16日(土)

初の女子全日本大会開催 石垣ら6選手が優勝

第1回全日本女子アマチュアボクシング大会が3月15、16の両日、東京・日野市の日野自動車健保プラザ内道場で開催され、6階級7人の優勝者が誕生した。
 女子ボクシングの全日本大会開催は初めてで、昨年のアジア選手権に出場したL・ウェルター級石垣多佳(山形・酒田南高教員)ら19選手が出場。最軽量のピン級からL・ウェルター級まで(6選手参加のフライ級はAB両パート)2日間でトーナメント戦が実施された。各優勝者は下記の通り。
◇ピン級 鈴木由子(兵庫・潟Iキシー)
◇L・フライ級 小関桃(日本女子体育大)◇フライ級A 柳瀬麻美(東京・宇佐美)
◇フライ級B 藤岡菜穂子(宮城・且O陸ガス)
◇バンタム級 江畑佳代子(東京・協同広告)
◇ライト級 真保輝子(東京・東京プリンスホテル)=認定
◇L・ウェルター級 石垣多佳(山形・酒田南高教員)
 また同時に行われた「演技競技」にも17選手が出場。軽量級・高橋彩香(北海道・札幌教育大)、軽中量級・稲田優貴(埼玉・花咲徳栄高)、中量級・江口今日子(広島・主婦)の3選手が優勝した。この「演技競技」はアマの女子ボクシングに日本独自に設けられた部門で、実際の対戦はなく、競技者はそれぞれ型を披露して得点を競う。
結果詳細はこちら

 

国内ニュース 2003年3月1日(日)

渡辺また1位撃退 日本S・バンタム級タイトル戦

今夜後楽園ホールで行われた日本Sバンタム級タイトルマッチは、王者渡辺純一が1位富本慶久に3−0判定勝ちし、6度目の王座防衛に成功した。
 1年ぶりの再戦となったこのカード、雪辱を期す元アマ王者富本は果敢に手を出し接戦を展開したが、3回に渡辺の左を浴びてダウンするなど、前回同様チャンピオンのパワーに阻まれ、ベルトに手が届かなかった。
 3ジャッジのスコアは福地97−93、山田96−94、浅尾98−95と意外に開いていた。

 

国内ニュース 2003年3月1日(日)


元王者横山再起戦飾れず
ノーランク竹田津にTKO敗

 日本S・バンタムタイトル戦のセミでは、元日本ミニマム&L・フライ級王者横山啓介(JBスポーツ)が約1年ぶりにリングに上がったが、関西から呼んだノーランクの竹田津孝(森岡)に7回1分48秒TKO負け。立ち上がりはよかったが、粘る竹田津に反撃され、5回にダウンを喫した。その後も苦しい展開が続き、7回にスタンディング・カウントを取られた直後さらにラッシュされたところで、レフェリー・ストップがかかった。
 殊勲の竹田津(26)はこれで11勝4KO3敗。一方、国分寺サイトージムからJBスポーツジムに移籍後第1戦を落とした横山(27)は「もう一度やらして」と高橋直人会長に訴えていたが、進退はまだハッキリしない。

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