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ON! 海外ニュース(11月13日) |
ガッティ−ブランコ戦正式決定 ミッキー・ウォードとの3連戦などで激闘男として名を馳せるアルトゥロ・ガッティ(米=2位:左写真)対1位ジャンルーカ・ブランコ(伊)によるWBC世界S・ライト級王座決定戦が来年1月24日、米ニュージャージー州アンランティックシティのボードワォーク・ホールで行われることが決定。11日(現地時間)、ニューヨークのイタリア人街のレストランで発表会が開催された。 これはモスクワで挙行されたWBC総会で、3団体統一王者に君臨していたコーシャ・ヅー(豪州)のタイトルはく奪が決まり、その後継者を争う一戦。イタリアからプロモーターと実兄でWBA・L・ヘビー級王者に就いたばかりのシルビオが会見に同行したブランコは「アルトゥロは偉大なファイターで、私もアメリカが好きだ。でもここにはツーリストとしてやって来たのではない」と闘志を見せた。一方のガッティは「2度目の世界タイトル獲得のチャンスがやって来てハッピー。2年ぐらいこの機会を待っていたんだ。ついにWBCがヅーのベルトを取り上げてくれた。ヅーはブランコと絶対にやりたがらなかったからね」とコメント。イタリア系のガッティは、この試合に勝ったら、イタリアに行って彼が15歳の時に死別した父の墓参りをしたいとも語っている。ただ、フィアンセのビビアンさんとの破局が影響して、会見中、涙を流すシーンも。ファイトぶりから想像できない繊細な一面も持っている男なのだ。なお、この試合はHBOによって全米に放映されることになっている。
ホプキンス、ベテラントレーナーと復縁 12月13日、アトランティックシティで行われる8大世界戦でトリを勤める予定のミドル級統一王者バーナード・ホプキンス(米:右写真)が一度別れたブーイー・フィッシャー・トレーナー(76歳)と再びコンビを組むことになった。15年間ホプキンスをコーチしていたフィッシャー氏は、トリニダード戦の勝利で01年の最優秀トレーナーにも選ばれた名伯楽。しかし昨年、ホプキンスから一方的に契約解除を突きつけられる不遇を経験。それでも最終的に訴訟に持ち込み、勝訴していた。 そんな対立関係にあった二人だが、ジョッピー戦を前にホプキンスも背に腹は替えられなぬ? ビジネスライクのアメリカらしい話でもある。ホプキンスは地元フィラデルフィアの新聞に「何かとてもデカいこと、デカいファイトを披露したいんだ。それにはブーニーの助けがいるんだ」と語っている。また、フィッシャー氏の代理人によると、二人の感情的なもつれは解消に向かっているとのことだ。 なお、会場のボードウォーク・ホールでは13,000シートのチケットが売り出されているが、現時点で2.500
席ぐらいしか残っていないという。主催者は売り行きの好調さにホクホクだとか。(三浦 勝夫) |
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ON! 海外ニュース(11月9日) |
ジョーンズ、2−0判定で王座復帰 WBC世界L・ヘビー級 WBA世界ヘビー級のベルトを持ったまま2階級下のL・ヘビー級に挑んだロイ・ジョーンズの冒険はほろ苦い成功−8日夜ラスベガスのマンダレイベイ・ホテル・イベンツセンターで行われたWBC同級タイトル戦は、挑戦者ジョーンズが接戦の末王者アントニオ・ターパー(ともに米国)に論議を呼ぶ2−0判定で勝ち、今年初めまで保持していたベルトを奪い返した。(PHOTO/STEVE MARCUS) しかしこの日のジョーンズは減量の影響が明らかで、ターパーの連打にロープを背に防戦一方の場面もたびたび。堅いガードの合間から時折ターパーの左が決まった。攻撃面でも精彩を欠き、スーパーマン・ジョーンズには珍しくコーナーで疲労の色を見せていた。ダウンシーン、出血ともない試合だったが、試合後のジョーンズは顔を少し腫らしていた。ターパーはジョーンズと同じ34歳ながら勘のいい好選手で、特に反応の速いサウスポー・スタイルという点もジョーンズを悩ませた。 判定は1人が114−114の引き分けとしたが、残る2ジャッジが117−111、116−112でジョーンズの勝ち。2−0のマジョリティ・デシジョンでジョーンズの王座奪還が成った。しかし、判定の発表に会場からブーイングも聞かれた。勝負は予想通りでも、内容はジョーンズのパウンド・フォー・パウンド・キングの座が大きく揺らぐほどのものだった。 「疲れたのも、きつい試合になったのも減量のせいだ。25ポンドも落とさなくてはならなかった」とジョーンズは苦戦を「減量の影響」と弁解していた。ジョーンズはヘビー級かL・ヘビー級の王座のどちらかを返上しなくてはならないが、最後の試合でタイソンと戦いたいと希望しており、今後の交渉が注目される。 勝ったジョーンズは49勝38KO1敗、初防衛に失敗したターパーはこれが2度目の敗北だった(21勝17KO)。
ライトが3−0判定でV4
IBF・J・ミドル級戦 この試合の前に行われたIBF世界J・ミドル級タイトルマッチは、王者ウィンキー・ライト(米)が挑戦者6位アンヘル・エルナンデス(米)に判定勝ちし、4度目の王座防衛に成功した。サウスポーの王者はエルンデス相手に老獪な試合運びで終始自己のペースを維持。スコアは119−109、118−110、117−111と大差がついた。 ライトは46勝25KO3敗、エルナンデスは26勝16KO5敗。 |
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ON! 海外ニュース(11月8日) |
フレイタスがライト級進出、1月WBO挑戦 12月ガンボアのアルセ挑戦は来年に延期 8日(日本時間9日)にロイ・ジョーンズの挑戦を受ける世界L・ヘビー級王者アントニオ・ターパーは先ごろIBF王座を返上した。指名試合を義務づけるIBFに嫌気がさしてのことといわれる。従ってジョーンズとはWBCのベルトのみを賭けて戦うことになる(下写真)。なお空位のタイトルは7日英国のシェフィールドで行われる4位クリントン・ウッズ−8位グレンコフィー・ジョンソン戦を急きょ決定戦として行うことが承認されている・・・・・WBAのS・フェザー級にはスーパー王者のアセリノ・フレイタス(ブラジル)と通常の王者ヨーサナン・3Kバッテリー(タイ)の2人のチャンピオンがおり、WBAから統一戦を勧告されていた。しかしフレイタスが1階級上げて来年1月3日にWBO王座を17度防衛しているアルツール・グリゴリヤン(ベネズエラ)への挑戦を決めてしまった。これにより、ヨーサナンは統一戦なしに単独のチャンピオンとして認定されることになる・・・・・日本でもおなじみの元WBA世界ミニマム級王者ジョマ・ガンボア(比)がメキシコでWBC・世界L・フライ級王者ホルへ・アルセの5度目の防衛戦の挑戦者に選ばれたが、12月6日に予定される試合は1月に延期となっている・・・・・同じく再三日本のミニマム級を悩ませているWBA世界ミニマム級王者ノエル・アランブレト(ベネズエラ:右写真)は12月12日に自国のリングで予定していた1位で元王者のチャナ・ポーパオイン(タイ)との防衛戦を1月以降に延期している・・・・・ジョー小泉氏がマネージする東洋太平洋S・フェザー級王者ランディ・スイコ(比)は12月21日にセブで同級10位の白承元(韓国)を相手に防衛戦を予定している。WBC同級1位にランクされるスイコにとっては、来年の早い時期に実現が期待される世界挑戦(相手は11月21日に予定される王者へスス・チャベス−ジャスティン・ジューコ戦の勝者)のためのチューンナップでもある・・・・・この試合と同じリングで、東洋太平洋S・バンタム級王者ぺドリート・ローレンテ対1位ジムレックス・ジャカのフィリピンのライバル対決が予定されている。福島学から王座を奪ったローレンテは、ノンタイトル戦でホルへ・リナレスに判定負けしたばかり。両者は3月にフィリピン王座をかけて戦い、この時は王者ジャカが判定勝ちしている。ジャカは19戦全勝9KOのレコードを持つ強豪・・・・・ホリフィールドに快勝して"ジャイアント・キラー"ぶりを発揮したジェームズ・トニー(IBF世界クルーザー級王者)がまたまたヘビー級相手に大冒険。IBF11位のジャミール・マクラインと来年2月7日にラスベガスで対戦することがほぼ決まっているのだ。ヘビー級でも屈指の強打者として知られ、しかもホリフィールドよりはるかに重い(約270ポンド)相手をどうかわすか、スリリングな試合になりそう。 |
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ON! 海外ニュース(11月8日) |
ウッズ−ジョンソン、決着つかず 英国のIBF世界L・ヘビー級王座決定戦 空位のIBF世界L・ヘビー級王座決定戦が7日イギリスのシェフィールドで行われたが、地元の4位クリントン・ウッズが8位グレンコフィー・ジョンソン(米)と12回を引き分け、新チャンピオンの誕生はならなかった。この試合は当初「挑戦者決定戦」として用意されていたが、8日にロイ・ジョーンズと対戦するアントニオ・ターパーの返上により急きょ王座決定戦に「格上げ」となったもの。 スコアは116−112でジョンソンの勝ちとしたが、もう1人は115−113でウッズの勝ちとし、残る1人は114−114と三者三様でドローに。試合後両選手とも自らが勝ったと主張している。地元判定との報道もある。改めて両者の再戦が行われる見込みだ。 |
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ON! 海外ニュース(11月3日) |
メイウェザー快勝 マルケス兄統一王者 11月1日(現地時間)米ミシガン州グランドラピッズで行われたダブルタイトルマッチは、地元のフロイド・メイウェザー(米・右写真)が強打のフィリップ・ヌドゥ(南ア)に7回1分50秒TKO勝ちしてWBC世界ライト級王座の防衛に成功。一方、WBA/IBF世界フェザー級統一戦はIBF王者フアン・マヌエル・マルケス(メキシコ)がWBA王者デリック・ゲイナー(米)に7回負傷判定勝ちして2本のベルトを手中にした。 ライト級戦はスタートから積極的に攻め込むメイウェザーがリード。2ラウンドこそヌドゥの反撃を許した王者だが、3回から左レバー打ち、右連打とアグレッシブな攻撃を繰り広げ、余裕の試合ぶり。必死に手を出して食い下がるヌドゥだったが、6回スリップダウンを喫した挑戦者は続く7回、メイウェザーの右3発を浴びてダウン。ダメージを考慮してセコンドが棄権を申し出た。久々に強さをアピールしたメイウェザーは公約通りライト級王座を放棄してS・ライト級転向を宣言。ライバルに人気選手アルトゥロ・ガッティの名をあげている。 フェザー級戦はディフェンシブなステップを踏み続けるゲイナーにマルケスがプレスをかける展開に終始。これまで2度、マルケス戦をキャンセルしていたゲイナーに戦闘意欲はあまり感じられず、ボディー、顔面と仕掛けるマルケスが一方的にポイント奪って行く。迎えた7回、マルケスの右でゲイナーは戦意喪失と思いきや、その直前に起こったバッティングで左目上をカット。ドクターチェックの際に戦意を見せないゲイナーを見て、主審はストップをコール。勝敗は7回も含めたスコアシートに委ねられ、70-63
が2者に69-64
でリードしていたマルケスの手が上がった。マルケスは同級最強マルコ・アントニオ・バレラとの対決も話題に上っている。(三浦 勝夫)
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