マヨルガ−フォレスト再戦あす 賭け率は3−1で「王座奪還」だが
ニカラグアの怪物の返り討ちか、MVP男のベルト奪回か。注目のWBC/WBA世界統一ウェルター級タイトルマッチ、王者リカルド・マヨルガ(ニカラグア:写真右)対前王者バーノン・フォレスト(米)のリマッチが米ネバダ州ラスベガスのオーリンズ・ホテルで現地時間の7月12日ゴングが鳴る。1月の初戦ではマヨルガの強打に2度ダウンを喫し、立ったままストップされたフォレストだったが、今回の予想では「3−1」で有利という数字が出ている。これはパワー以外のスピード、スキル、大舞台の経験といった総合力でフォレストに分がある思われているのだが、10日に催された記者会見まで彼はメディアとの接触を断ち、極秘練習に終始した。ようやく公衆の面前に姿を現した前WBC王者は「ドン・キング(プロモーター)とマスコミの人々に謝りたい」と語った後「このファイトは私にとって、とてつもなく重要な試合。だから完璧にトレーニングに集中したかった」と心境を告白。 一方、言いたい放題のマヨルガは「予想が私に好意的でなくても全然気にしていない。でも、このオッズメーカーの賭け率には笑ってしまう。多くのファンやテレビ局は私のファイトをより長いラウンド見たいはずだ。でも今回は2ラウンドで終わらせてもらう。そしてバーノンのワイフをニカラグアへ連れていって裏庭の掃除をやらせるんだ」と好き勝手な放言をまき散らしている。ちなみに2回で倒すことを条件にマヨルガは、10万ドル(約1,200
万円)を自分に賭けたという噂もあるが、相手にされていない。
以前、ある試合に備えてスパーリング相手としてマヨルガを雇おうとしたフォレスト・サイドだったが、あまりにテクニックがないので断ったというエピソードがある。しかし、その見下したボクサーと正念場の試合を迎えるとはフォレストは夢にも思っていなかっただろう。ローストチキンを食べながらハカリに乗ったマヨルガは146ポンド、フォレストは147ポンドで計量をパスした。さて、試合はどうなる−−? |