BOX ON! 海外ニュース(6月29日)

サントス、モレル防衛
新鋭コットは楽々16連勝

MOREL_GARCIA_PR_WEIGHIN.JPG - 17,220BYTES 6月28日、プエルトリコのバヤモンで行われたダブル世界戦を含む三大タイトル戦は、いずれもプエルトリコ(プエルトリコ系)のチャンピオンがベルトを守った。
 WBO世界J・ミドル級王者ダ二エル・サントス(プエルトリコ)はフルヘンシオ・スニガ(コロンビア)に3−0の判定勝利。ただし、サントスの打ち合いを回避したアウトボクシングに容赦ないブーイングも聞かれた。サントスは27勝202KO2敗1分1NC。 WBA世界フライ級王者エリック・モレル(米:写真左)は元WBO王者イシドロ“チノ”ガルシア(メキシコ:同左)に中差の3−0判定勝ちで5度目の防衛。ラスト2回、ガルシアが追い込んだが及ばなかった。プエルCOTTO_MARTINEZ_PR_WEIGHIN.JPG - 17,482BYTESトリコ系のモレルは今後体重苦解消のため一階級上げ、アレクサンデル・ムニョスのWBA・S・フライ級王座に挑戦の話もある。33勝18KO負け知らず。
  トップランク社がメインカードに抜擢したS・ライト級の大型ホープ、ミゲール・コット(プエルトリコ:写真左)はロッキー・マルティネス(米:同右)に左フックのレバー打ちで2回KO勝ち。保持するWBCインター王座を守るとともに、戦績を16勝13KO無敗と伸ばした。

 BOX ON! 海外ニュース(6月29日)

ダウン応酬、カルザギ13度目の防衛

 28日地元ウェールズのカーディフに前WBA王者バイロン・ミッチェル(米)を迎えたWBO世界S・ミドル級王者ジョー・カルザギ(英国)が2回2分36秒TKO勝ちでV13に成功した。初回から攻勢をかけたカルザギだが、2回、ミッチェルの右でプロ初のダウン。しかし左で倒し返し、連打をまとめてストップした。ただし、主審の判断は早めの印象がぬぐえず、論議を醸し出すことになった。ミッチェルはオットケとの統一戦に続き、欧州で連敗。
 カルザギはオットケとの統一戦を希望していたがまとまらず、現在はミドル級王者バーナード・ホプキンスとの対戦話も持ち上がっている。36勝29KO負け知らず。
 

 BOX ON! 海外ニュース(6月29日)

べラスコが正規王者に格上げ
サイモン不在のWBOミドル級

VELASCO,JAVIER.JPG - 10,313BYTES 5月の決定戦でWBO世界ミドル級の暫定王者となったハビエル・べラスコ(アルゼンチン)が27日付で暫定がとれ、正規チャンピオンとなった。同日WBOのフランシスコ・バルカルセル会長からブエノスアイレス在住のべラスコのオスバルド・リベラ・マネジャーにFAXが届き、「(正規王者だった)ハリー・サイモンが体調不良のため、タイトルを放棄した。よって、本日付でべラスコをチャンピオンと認定する」と伝えてきたもの。
 べラスコ(30歳)は5月10日、地元ブエノスアイレスでアンドレラス・ガルフィ(ハンガリー)を8回TKOに破り暫定チャンピオンになっていた。元WBOラテン王者。同国にとってはモンソン、コーロ、カストロに続く4人目の世界ミドル級王者でもある。戦績は29勝14KO2敗1分。
 なおサイモンは交通事故で大ケガを負っているが、回復するまでWBOランキング1位に留まり、復帰次第挑戦の機会が与えられることになっているということだ。

 BOX ON! 海外ニュース(6月28日)

スパダフォーラがライト級王座返上
1階級上げ人気者ガッティと対戦?

SPADAFORA(FACE).JPG - 4,003BYTES IBF世界ライト級王者ポール・スパダフォーラ(米)が8度防衛したベルトを返上した。6月26日、スパダフォーラを擁するマイク・アクリ・プロモーターが申し出たもので、IBFマリアン・ムハマド会長によって受理された。返上理由は体重苦で、今後スパダフォーラはJ・ウェルター級に進出する計画。早くも人気者のアルトゥロ・ガッティとの対戦が噂に上っている。


シリモンコン−チャベス戦は8月テキサスで

勝者はモラレスの挑戦を受ける

SIRIMONGKOL.JPG - 8,575BYTES WBCホセ・スライマン会長の子息で、下部機構NABF(北米連盟)副会長、マウリシオ・スライマン氏によると、WBC世界S・フェザー級王者シリモンコン・シンワンチャー(タイ)の指名試合、1位ヘスス・チャベス(メキシコ)戦が8月12日、米テキサス州サンアントニオで挙行されることになった。同氏は「この試合の勝者がエリク・モラレス(現WBC世界フェザー級王者)と防衛戦を行う。その時点まで、モラレスはフェザー級王座を返上しない」とのこと。モラレスの後継王者は今のところ、池仁珍(韓国)とマイケル・ブロディ(英国)の間で争われることが濃厚だが、先頃フリー宣言をしたマルコ・アントニオ・バレラがWBCに急接近しているともいわれ、今後のフェザー級戦線は興味津々、予断を許さない状況だ。

ディーパの防衛戦は中止に
 今週土曜日、6月28日英国ウェールズのカージフで行われるジョー・カルザギ−バイロン・ミッチェルのWBO世界S・ミドル級戦のリングで予定されていた王者ネルソン・ディーパ(プエルトリコ)対ジョン・モリーナ(コロンビア)のWBO世界L・フライ級戦が中止された。これはドン・キング氏の意向で、ラテン系軽量級同士の一戦は、当地にそぐわないと見たようだ。代替えとしてWBUクルーザー級王座決定戦、エンゾォ・マクカリネーリ(ウェールズ)対ブルース・スコット(ジャマイカ)戦が挙行される予定。                     (三浦勝夫)

 BOX ON! 海外ニュース(6月28日)

試合予定
6月28日。パナマ市のロベルト・デュラン体育館で WBCラテンアメリカ・フェザ−級タイトルマッチが行われる。 
ウィベル・ガルシア(パナマ) 対 ビクトル・フリオ(コロンビア)
 
JULIO VICTOR.JPG - 10,178BYTESビクトル・フリオ(右写真)のコメント:
”私とガルシアはタイプが似ているので 良い試合になるだろう。 ガルシアはパンチがあり前へ出てくるタイプだが恐れはしない。 私の最後の試合はアルゼンチンでホセ・パブロ・エストレリャ(亜)とFederatinタイトルを争ったもの。 勝っていたが失格負けにされた。5月16日だった。”
 
 ガルシアは5月16日、パナマ市でリビンストン・ルイス(コロンビア)に第5ラウンドTKO勝ちしてFedecentroフェザ−級タイトルを獲得している。
 
その他の試合。
パナマ・ス−パ−フライ級、WBCス−パ−フライ級ラテン・タイトル選手権試合
王者リカルド・コルドバ(パナマ、WBO7位) 対  ダビス・アロセメナ(パナマ)

Fedecentro ス−パ−フェザ−級タイトルマッチ
ビセンテ・モスケラ(パナマ) 対 ビクトル・バケダノ(ニカラグア)
 
ルイス・ピネダ(パナマ) 対 リバルド・エルナンデス(コロンビア)
ルイス・ピネダ:パナマ・クル−ザ−級王者、WBC世界7位、16勝3敗(14KO)
エルナンデス:15勝4敗2分(9KO)
 

 BOX ON! ニュース(6月28日)

エクアドル情報
エルナンデス19連勝無敗、新王者!

 エクアドルのキトで6月7日、CUBスペイン・中南米ウェルタ−級タイトルマッチが行われた。全勝のルイス・エルナンデス(エクアドル)はラファエル・ロメロ(ドミニカ)に第5ラウンド、TKO勝ちして新王者になった。エルナンデスは勝って19勝無敗(13KO)。ロメロは6勝3敗2分(6KO)。
 
セミファイナル・フライ級8回戦では地元のラファエル・ティラドが元コロンビア王者ルイス・トレホにユナニマス判定勝ちした。ティラドは勝って14勝2敗2分(7KO).トレホは8勝4敗2分(2KO). 

 BOX ON! 海外ニュース(6月27日)

ROUND-UPS-ICON.JPG - 4,155BYTES 
ルイス‐クリチコ戦高視聴率
メジクンヌの王座危うし

 21日のルイス−クリチコ戦は急きょカードが決定したこともMEDJCOUNE.JPG - 7,216BYTESあり、この種の大試合では珍しくPPV(ペイパービュー)はなく通常の番組として放送された。HBOが明らかにしたところによると、この試合の視聴率が13.4パーセントを記録。これは全米で約460万世帯が視聴したことになり、過去6年間に同局が放映したヘビー級試合の最高値を示した。同局の最高記録はジョージ・フォアマン対シャノン・ブリッグス戦(1997年11月22日)の14.9パーセント・・・・・佐藤修から王座を奪い去ったWBA世界S・バンタム級王者サリム・メジクンヌ(写真右)が7月4日ポワティエで、同じフランス人のマヤル・モンシプール相手に2度目の防衛戦に臨むが、これが「タイトル移動濃厚」という予想だから驚く。挑戦者モンシプール(28歳)は昨年欧州王座に就き、これまで22勝13KO2敗2分。テヘラン生まれのイラン系というのも珍しい・・・・・この試合と同じリングでフランス最大のホープといわれるプライム・アスロウムも登場。WBA14位のステファン・ノルスコフ(デンマーク)と対戦する(情報によるとノルスコフの持つWBAフライ級インター王座へ挑戦となってASLOUM.JPG - 14,148BYTESいるが、これは未確認)。アスロウム(24歳:写真左下)はシドニー五輪L・フライ級金メダリストからプロ転向して以来12連勝6KOをマーク。この中には、メジクンヌに同行して東京で飾った1勝も含まれる・・・・・WBC世界ライト級1位にランクされるフアン・ラスカノにようやくチャンス到来。元王者スティーブ・ジョンストンとの挑戦者決定戦が9月13日ラスベガスのデラホーヤ−モズリー戦と同じリングで行われることになったもの。この勝者は王者フロイド・メイウェザーへの挑戦権を獲得する・・・・・そのメイウェザーには、1階級上のS・ライト級に上げて、年内にアルトゥロ・ガッティと対戦する話が出ている・・・・・ヅーとの統一戦に敗れた後、プロモート契約のもつれから戦線を離脱していた元IBF世界J・ウェルター級王者ザブ・ジュダー(25歳)が久々にスポットライトの下に。7月12日ラスベガスでデマーカス・コーリーの持つWBO王座に挑戦するもの。2人は3月のフィラデルフィアの試合場で喧嘩となり、ジュダーがパンチを振るったという証言も。「遺恨試合」としても注目されている・・・・・女子アイススケートの問題児からボクシングに転向した「バッド・ガール」トーニャ・ハーディングが初白星。6月13日オレゴン州リンカーンシティのリングでエミリー・ゴサと戦い、4回判定勝ちしたもの。もっとも相手はこれがデビュー戦で、勝って当たり前だった?・・・・・・前IBF世界バンタム級王者ティム・オースティン(31歳)が大ピンチ! 地元シンシナティで16歳の女性をレイプしたとして逮捕された。保釈金5万ドルを払って自由の身になっているが、有罪と決まれば再び刑務所行きも避けられない・・・・・アマから大物がプロ転向。アリゾナ州フェニックスがホームタウンのアーニー・ゴンサレス(18歳)が、トップランク社と契約。7月26日地元リングで第1戦を予定している。来年のアテネ五輪を待たずにプロ入りしたのは、アマの不当判定に嫌気がさしたことと、そしてL・ミドル級が廃止され、軽いウェルター級での試合出場を強要されたためという。フェニックスでは「マイケル・カーバハル以来の逸材」と期待も大きい。なおアマではミドル・ネームのアーニーを名乗っていたが、プロではファースト・ネームを用いて「へスス・ゴンサレス」としてリングに上がるという。すでに9月13日のデラホーヤ−モズリー戦の前座で第2戦が組まれている。
 

 BOX ON! 海外ニュース(6月26日)

ホリフィールド−トニー戦決まる
ジョーンズあきらめた!
HOLY-TONEY.JPG - 15,803BYTES 対戦を希望する相手にフラれた同士による興味深いカードが実現する−−。ロイ・ジョーンズ挑戦交渉がまとまらなかった元世界ヘビー級王者イベンダー・ホリフィールドと同じくホプキンス戦が流れたIBF世界クルーザー級新王者ジェームズ・トニーが10月4日、12回戦で対決することになった。23日、ニューヨークで両(PHOTO/TOM CASINO/SHOWTIME)  者が出席して記者会見があり、発表された。会場は今のところ、ラスベガスが有力だが、確定ではない。「イベンダーのような偉大なチャンピオンとファイトできてうれしい。我々はリングのウォリアーだから、打ち合いは必至」とトニーがいえば、ホリーも「好ファイト間違いなし」とコメント。試合はトニーを擁するグーセン・プロモーションのもとで挙行され、ホリフィールドにとっては96年以来初のドン・キング抜きの興行となる。
 ホリフィールド(40歳)は、ジョーンズとの対戦が計画されていたが、WBAが新王者ジョーンズに対し、最上位挑戦者との試合を義務付け、これを後回しにすることが不可能になったため、断念したもの。
(写真は記者会見でポーズをとるホリフィールドとトニー。PHOTO/TOM CASINO/SHOWTIME)

ホワイトホープ、メシー80秒KO!
デビュー以来26連勝飾る
 白人ヘビー級ホープとして売り出し中のジョー・メシー(米=WBC11位)が6月24日、ニューヨーク州バッファローの地元リングに登場。ベテランのロバート・デービス(米)を初回1分20秒でKOし、保持するNABF(北米)王座を守った。地元ファンの声援をバックにしたメシーは、右連打でデービスを倒した後、間を入れずたたみかけて痛烈なダウンを奪い、そのままストップ勝ち。26勝24KO無敗と戦績を伸ばしたメシーはトップ10との一戦を熱望。リングサイドで観戦したハシーム・ラクマンらの名が上がっている。同じリングではWBCフェザー級8位ザヒール・ラヒーム(米)がアブロール・ソワー(ガーナ)に4回1分40秒TKO勝ちを収めた。

BOX ON! ニュース(6月22日)

ルイス、切り裂きパンチでTKO防衛
 採点優勢のクリチコ抗議もダメ

LEWIS.JPG - 16,618BYTES 王者レノックス・ルイス(英国)に1位ビタリ・クリチコ(ウクライナ)が挑んだ注目の巨人対決、WBC世界ヘビー級タイトルマッチが6月21日、米国ロサンゼルスで行われ、ルイスが6回終了負傷TKO勝ちを収めた。試合はヘビー級らしい迫力満点の攻防となり、2回右で攻勢に転じたクリチコに対し3回、ルイスのワンツーでウクライナ人は左マブタを大きくカットするハンディを負う。その後、両者渾身の力を込めての打撃戦に突入。しかし回を追うごとにクリチコの傷は悪化し、6回終了時にドクターストップがコール。ルイスの手が上がった。それでも6回までの採点は3ジャッジとも58-56 の2ポイント差でクリチコがリードしていた。終了後、裁定に抗議の態度を示したクリチコのファイティング・スピリットと打たれ強さが試合を大いに盛り上げた一戦だった。

ロスのアンダーカード
ヌドゥ圧勝 アリ娘、ライカーも勝つ
 S・フェザー級上位ランカー、フィリップ・ヌドゥ(南ア)がパワフルなアタックを披露して圧倒。ヨニー・バルガス(メキシコ)を4回終了TKO。女子のスター、ライラ・アリ(米)が連打でバレリー・マーフッド(米)を6回TKO。同じくルシア・ライカー(米)がジェーン・コーチ(英)に8回判定勝ち。ミドル級上位のバート・シェンク(独)はレオナード・タウンゼント(米)を6回TKO。またフェザー級上位ウイリアム・アベルヤン(アルメニア)はアレハンドロ・エストラーダ(メキシコ)を3回KOし、北米王座を防衛。

(三浦 勝夫)

 BOX ON! 海外ニュース(6月22日)

バレラがデラホーヤと連帯!!
プロモート契約へ
BARRERA, DE LA HOYA DELA HOYA.JPG - 28,564BYTES

 

 

 

 

 

 

 



 衝撃のフリー宣言をしたばかりのフェザー級最強ボクサー、マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)が、オスカー・デラホーヤ率いる「ゴールデン・ボーイ・プロモーション」とプロモート契約をすることを明らかにし、またまた業界にショックを与えている。
 バレラは19日ロサンゼルスで行われた同プロモーションの試合に"顔見せ"して、デラホーヤと強固なチームを組んだことをアピール。「デラホーヤは現役のボクサーとしても偉大だが、プロモーターとしても素晴らしい」と絶賛し、早くリングに上がりたいと訴えた。デラホーヤも「彼がゴールデン・ボーイ・プロモーションに参加してくれるとはゾクゾクするほどうれしい。彼はすばらしいチャンピオンであるばかりか、リング外でもアイドルであり、本物のチャンピオンのお手本だ」と歓迎している。
 ただ、バレラはこれまで契約してきたマルドナド・マネジャーとフォーラム・プロモーションに対し一方的に"縁切り宣言"をしたが、両者からの法的なリアクションも考えられ、今後の成り行きが注目される。
 

タイソン逮捕!!
ニューヨークで喧嘩
 元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(36歳)が21日早朝、ニューヨーク市ブルックリン区のホテルの前で男2人と殴り合いの喧嘩となり、全員が地元警察に逮捕された。その後釈放されたが、タイソン側からはなんら事情説明はされていない。
 本業の方ではレノックス・ルイスとの再戦交渉が破綻した後は沈黙が続いているが、プライベートでは相変わらずお騒がせマンを続けているタイソンである。
 

 BOX ON! 国内ニュース(6月21日)

明日のルイス−クリチコ戦、録画放映あり
7月7日、WOWOWエキサイトマッチで

KLITITSCHKO,VITALI-MIURA.JPG - 13,318BYTES 日本時間明日22日昼(現地時間21日夜)ロサンゼルスのステイプルズ・センターで行われるWBC世界ヘビー級王者レノックス・ルイス(英国)対同級1位ビタリ・クリチコ(ウクライナ)のタイトルマッチ12回戦を、WOWOWが録画放映することになった。 この試合は当初ルイス−カーク・ジョンソンのIBOタイトル戦として挙行の予定で、WOWOWはWBCが公認しないことから放映を見送る予定だった。しかし、直前になってジョンソンのケガによるリタイアでクリチコが"代役"をつとめることをOKしたため、WBCもタイトル戦として承認。これにともない、WOWOWは予定番組を変更して7月7日(月)午後8時から10時までの「エキサイトマッチ」で録画放映するもの。再放送は7月10日深夜2時40分から。

 

 BOX ON! ニュース(6月21日)

エスパダスTKO勝ち

 前WBC世界フェザー級王者グティ・エスパダス(メキシコ、C9位、O4位)が6月20日、ティファナのリングに立ち、同国のベテラン、フアン・マヌエル・チャベスを4回2分57秒ストップした。昨年11月以来の試合となったエスパダスは変則型のチャベスに乱打戦に持ち込まれて鼻血を出す。しかし執拗なボディー攻めでチャベスの動きを止め、4回スパートしてケリをつけた。また、当初この日IBF世界フライ級王者イレーネ・パチェコ(コロンビア)に挑戦する予定だったIBF13位ルイス・マルドナド(メキシコ)はメキシコランカーのラファエル・チャベスと対戦。左右スイッチしながら戦うマルドナドは的確なパンチで優位に立つものの、左マブタをカットして激しい出血に悩まされる。しかし7回、血まみれになりながらもチャベスを倒し、ストップを呼び込んだ。タイムは1分50秒。マルドナドは23勝18KO無敗。( 三浦 勝夫)

 BOX ON! ニュース(6月21日)

石の拳・デュラン・インタビュー

 ニカラグアを訪問した4階級世界王者ロベルト・デュラン氏(52歳)の会見の模様を、マナグアからパブロ・フレテス記者(ラプレンサ紙)がリポート。
(詳細はコンテンツのSPECIALをクリック) 

 BOX ON! 海外ニュース(6月21日)

新井田迎撃に自信
アランブレットの近況

ARAMBULET-GYM.JPG - 11,262BYTES 7月12日パシフィコ横浜で新井田豊(横浜光)の挑戦を受けるWBA世界ミニマム級王者ノエル・アランブレット(ベネズエラ)は6ヵ月間カラカス市でトレーニングを続けてきたが、これからコロ市に移って引き続き練習し、7月2日に東京に向け出発する。
 これまで、新井田にタイプが似ているということからへスス"キキ"ロハス(元WBA世界S・フライ級王者)をスパーリング・パートナーに選び、スピードに重点を置いて調整してきたという。「最初からノックアウトを狙わせる。新井田は2年間のブランクがあるからね」と、積極コメントは、エレアサル・カスティーリョ・トレーナー。アランブレットは控え目に「ウェ−トオ−バ−でタイトルを失ったことがあるので、今は慎重に体重コントロ−ルをしている。心配はない。新井田戦を終わってから上のクラスへ転向するかどうか考えてみる」と、こちらも勝つのは当然の自信がうかがえる。(「メリディアノ」紙提供)

 BOX ON! 海外ニュース(6月17日)

西島が加州クルーザー級戦出場
復帰戦7月10日にリセット

NISHIJIMA&BLEWSTAR.JPG - 15,759BYTES アメリカをベースに戦う元祖日本重量級の星、西島洋介が7月10日(現地時間)、カリフォルニア州サンノゼのリングに登場することになった。西島は5月28日、サクラメントで15ヵ月ぶりの試合を予定したが、当日対戦者が会場に現れず、泣く泣くキャンセル。今回、改めて同じ相手セシル・マッケンジーとグローブを交えることになった。マッケンジーは地元サンノゼの人気選手で、12勝9KO6敗1分というレコードの持ち主。仕切り直しの一戦はメインエベントの12回戦で、カリフォルニア州クルーザー級タイトルが懸けられる。プロモーターはデラホーヤのゴールデンボーイ・プロモーション。
 

 BOX ON! 海外ニュース(6月17日)

メキシコの名トレーナー死去
クエバスら王者を育てたサンチェス氏

SANCHEZ, JUSTO030617.JPG - 3,129BYTES “マンサーナ”(りんご)の愛称で呼ばれたメキシコのトレーナー、フスト・サンチェス氏が6月14日、メキシコシティの自宅で息を引き取った。64歳だった。死因は糖尿病で、同氏は25年間も闘病生活を送っていたという。名伯楽ルペ・サンチェス氏のアシスタントとして世界チャンピオン、ピピノ・クエバス、ロドルフォ・マルティネス、ペドロ・フローレスをサポートしたサンチェス氏はルペ氏の死亡後、キャリア後年のクエバス、チキータ・ゴンサレス、マルコス・ビジャサナをコーチ。ルペ氏の子息フランスシコ・サンチェスとコンビを組んでマルガリータ・ジムで手腕を振るい、これらの世界王者以外にもメキシコ王者を何人も誕生させた。しかし、チキータがベリスタイン・マネジャーの下へ移って以来、健康がすぐれないこともあり、一流選手を手がけることがなかった。

アンチロンにビッグチャンス

 以前畑山隆則のスパー相手を務め、日本のリングにも上がったロス在住のメキシコ系ウルバノ・アンチロン(米)が6月19日、オリンピック・オーデトリアムのセミファイルに抜てきされた。この日はホープ、マイク・アンチョンド対元王者ゴーヨ・バルガスの一戦が予定されていたが、両者とも負傷を理由にリタイア。ピンチヒッターながら、アンチロンはメキシコS・フェザー級王者イバン・バリェ(WBO8位)と対戦する。メインはフアン・ゴメス・トリニダード(プエルトリコ)対ハビエル・ハウレギ(メキシコ)のWBAライト級挑戦者決定戦。(三浦勝夫)
 

 BOX ON! 海外ニュース(6月15日)

 

カスティーリョKOで再起飾る

CASTILLO-KO.JPG - 15,093BYTES 前WBC世界ライト級王者ホセ・ルイス・カスティーリョ(メキシコ)が14日、カリフォルニア州アナハイムのアローヘッド・ポンドに登場。同国のグスタボ・コラールとノンタイトル10回戦を戦った。147 ポンドとウェルター級リミットでリングに上がったカスティーリョに対してコラールは元メキシコS・フェザー級王者だが、体格差は歴然。徐々にボディー攻撃で弱らせたカスティヘリョは、3回に左でダウンを奪う。そして5回、カウンター気味の左を打ち込むとコラールは横転し、そのまま立てなかった。KOタイムは33秒。試合後「スピードはなかったけど、パワーを感じた」というカスティーリョは今後S・ライト級進出を宣言。「早くヅーに挑戦したい」と抱負を語っている。同じリングではWBCウェルター級4位カルロス・バルドミール(アルゼンチン)がベテランのバーデル・スミス(米)に4回TKO勝ちを収めた。(三浦勝夫)

 BOX ON! 海外ニュース(6月15日)

 

36歳オットケ、18度目の防衛
OTTKE,SVEN(FACE).JPG - 9,370BYTESドイツのS・ミドル級戦は凡戦

 WBAとIBFの世界S・ミドル級王者スペン・オットケ(ドイツ)は14日マグデブルクで行った防衛戦でIBF12位デビッド・ステーリー(英国)に3−0の判定勝ちを飾った。スコアは115−112、116−112、116−113。挑戦者は立ち上がりこそ攻勢だったが、その後は王者がアウトボクシング。試合はアクションの少ない凡戦となった。3月にバイロン・ミッチェルに勝ち統一王者となったばかりのオットケ(36歳)は、それ以前から保持していたIBF王座の18度目の防衛に成功(WBAは初)。プロ転向以来の連勝レコードも「31連勝(6KO)」に伸ばした。また敗れたステーリーの戦績は31勝4敗となった。
 同じリングで行われた欧州S・ライト級タイトルマッチは、王者オクタイ・ウルカル(トルコ・IBF2位)が英国・英連邦王者のイーモン・マギー(英国・IBF12位)と12回の接戦を展開した末、3−0判定勝ちでベルトを守っている。

 BOX ON! 海外ニュース(6月15日)

 

バレラが衝撃のフリー宣言!BARRERA(FACE).JPG - 5,520BYTES
モラレス戦どうなる? マネと法廷戦も辞さず

 フェザー級最強マルコ・アントニオ・バレラが長年コンビを組んできたリカルド・マルドナド・マネジャーとフォーラム・ボクシングに対し契約解除を要求し、フリー宣言をするに及んでいる。
 バレラはマルドナド氏とフォーラムのジョン・ジャクソン代表に関して「(アメリカの)州政府や連邦政府が定める法規に彼らは従っていない」と語っているが、事は金銭的な不満に端を発しているのは明らかだ。また、最近ファンが望むエリク・モラレスとの第3戦が10月4日ラスベガスで挙行されるというニュースが流れたが「2人から一切何も聞いていなかった」と不満を漏らしている。
 チームワークが強固に見えたチーム・バレラに何が起こったのか? マルドナド・マネは「実際、寝耳に水という感じ。ゆっくり時間をかけながら慎重に解決していきたい」とコメント。だが、バレラは契約内容を明瞭にするため、法廷訴訟も辞さない構えを見せている。
 メキシコからの情報では今後バレラは独自に試合をマッチメークしていくとのことだが、今回のトラブルで少なくとも今年中にリングに登場するのは無理という見方もある。そして最近勢力を拡大しているルゥ・ディベラ・プロモーターがバレラに接近中という噂も聞かれる。らつ腕で鳴るマルドナド氏だが、フレイタスに一方的に逃げられた件も記憶に新しく、愛弟子の反乱に頭が痛い。
 また、モラレスを擁するボブ・アラム・プロモーターは全面的にバレラをバックアップする姿勢。さっそくデラホーヤやタイソンの問題を手がけた精鋭弁護士を彼に紹介している。(三浦勝夫)

 BOX ON! 海外ニュース (6月14日)

南米の怪物17勝全KO!
メンドサ、また倒す

 ミドル級ホープ、トクンボ・オラジデをワンラウンドKOして注目を浴びた南米のKOセンセーション、エピファニオ・メンドサ(コロンビア)がアメリカに再上陸。6月13日デトロイトのジョー・ルイス・アリーナで地元期待のルビン・ウィリアムス(米=WBCミドル級30位)と10回戦を行った。オラジデ戦のあと不本意な失格負けで勢いをそがれたメンドサだが、開始ゴングとともにワンツーを連射して攻め込む。この先制アタックにたじろいだウィリアムスはロープを背に早くもピンチ。コロンビア人の右アッパーから右オーバーハンドを食らって顔面からマットにダイブする痛烈なダウン。カウント中にストップされた。タイムは42秒。メンドサはこれで17勝オールKO2敗。そのファイトスタイルといい、2敗がいずれも失格負けと暴走してしまうところは、まさにミドル級のタイソン? ウィリアムスは初黒星(19勝11KO)。同じリングには地元の新鋭ライデル・ブッカー(米=WBCクルーザー級16位)も出場し、元IBFクルーザー級王者アーサー・ウィリアムス(米)を10回判定で下したが、途中から消極戦法にはしったウィリアムスに容赦ないブーイングが飛びかった。

 BOX ON! 海外ニュース (6月14日)

ネバダ州がMRI検査義務化

 ラスベガスを管轄するネバダ州体育委員会(コミッション)は6月12日、同州内で試合に出場するためライセンスを申請するすべてのポクサーに対し、MRIによる頭部診断を受けこれにパスすることを義務付けるルール改正をメンバーの採決により正式決定した。 当初6月1日から実施の予定だったが、異論が出て再協議していたもの。検査費用(415j−約5万円)はニューヨーク州では州負担だが、ネバダではこれを自己負担としたため、反対の声が挙がっていた。4回戦などに出場する選手の場合、検査費用で試合報酬の手取り額がゼロになってしまう可能性もあり、その一方で一度検査にパスすればその後の5年間は有効なことから、大試合の興行に出る選手とプロモーターにはさほとの負担はない。小さい興行こそしわ寄せがいくとの反対があった。

 BOX ON! 海外ニュース (6月12日)


ホプキンスのトニー挑戦白紙に
 
ヅーはケガで凱旋試合延期

HOPKINS0612.JPG - 9,583BYTES ファンががっかりするキャンセル情報が入ってきた。8月10日ラスベガスで行うことで話が進んでいたミドル級統一王者バーナード・ホプキンスのIBFクルーザー級新王者ジェームズ・トニー(ともに米国)への挑戦が白紙になったものだ。ホプキンスはこの試合で350万j(約4億1千万円)の報酬を受け取ることになっていたが、ドン・キング・プロモーターから少なくとも50万j(約6千万円)のカット・オフを要求され、この条件をのむことができず試合をとりやめたというもの。トニー陣営は「ホプキンスとキングとの問題だ」としながらも、高額(200万j)収入が当て外れとなり、失望を隠しきれない。ホプキンスは昨年、宿敵ロイ・ジョーンズとの再戦交渉の際も、650万j(約7億7千万円)のオファーを「安すぎる」と断ったため試合が実現されなかったとされている。
 一方、S・ライト級の統一王者コンスタンチン・ヅー(豪州)は9月27日に郷里のロシア・モスクワで元WBA王者シャンバ・ミッチェルとの再戦を予定していたが、練習中にアキレス腱を痛めたとして、試合を延期している。11月下旬か12月初めにリセットされる模様。また今月20日にメヒカリで予定されていたIBF世界フライ級タイトルマッチも、王者イレーネ・パチェコ(コロンビア)が練習中に負傷したため、キャンセルになっている。バランキーリャでスパー中に左拳の古傷を再び痛めたとか。パチェコは2月にも同じ個所を傷めて試合を延期していた。

 

 BOX ON! 海外ニュース (6月10日)

ルイス−クリチコ戦決定
 
21日のヘビー級戦はWBCタイトル戦に

KLITITSCHKO,VITALI-MIURA.JPG - 13,318BYTES 挑戦者カーク・ジョンソンの負傷欠場で豪華な代役が決まり、注目カードが実現した。6月21日ロサンゼルスのステープルズ・センターで行われるWBC世界ヘビー級王者レノックス・ルイス(英国)の防衛戦の相手に、同級1位のビタリ・クリチコ(右写真・ウクライナ)が選ばれ、ゲリー・ショウ・プロモーターもこれを確認した。クリチコは当初21日の前座でセドリック・ボズウェルとの10回戦に出場する予定だったが、これはキャンセル。なおWBCはルイス−ジョンソン戦を認めなかったが、当然ルイス−クリチコ戦を公認することになる。
 両者は一度4月に対戦が内定していたが、ルイス側がマイク・タイソンとの再戦を優先させるため、12月に延期することで関係者の間で合意されていた。これが半年も早まることになるが、「ルイスと対戦することが長年の夢だった。興奮している」(クリチコ)「早いクリスマス・プレゼントのようなもの」(ルイス)と、ともに試合を歓迎している。「試合は最後(12回判定)まで行かない。クリチコは試合になって初めて超一流のチャンピオンと戦うことがどんなものか知るだろう」とルイスは早くもKO宣言を出している。

 

 BOXON! 海外ニュース (6月9日)

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バレラ−モラレス3はまだ決定せず
女子最強対決へ? アリ−ライカーが前哨戦

 BARERRA-MORALES2.JPG - 23,477BYTESラスベガスの地元紙が「バレラ−モラレス第3戦が10月4日、128 ポンドの契約ウェイトで実現」と報じたが、まだ事実関係がないことが判明した。これはトップランク副社長トッド・ドゥーボフ(ボブ・アラムの子息)の発言とされているが、彼はそれを否定している・・・・・・前WBO世界ヘビー級王者ウラジミール・クリチコの再起戦が8月30日、ドイツで予定されている。クリチコは兄ビタリの応援のため、現在ロサンゼルスに滞在中。「一番やりたい相手はタイソン。ロイ・ジョーンズは彼自身がやりたがらないだろう」と話している・・・・・・3団体統一世界S・ライト級王者コンスタンチン・ヅーの次期防衛戦は、9月27日モスクワで、元WBA王者シャンバ・ミッチェル(アメリカ)との対戦がほぼ決まり。ロシア生まれで現在オーストラリアを拠点に戦っているヅーにとって、プロになって初めての凱旋試合となる。・・・・・S・ミドル級のスベン・オットケがWBA・IBFスーパー・チャンピオンになったため空席になっているWBA世界S・ミドル級王座の決定戦は、8月9日シドニーで地元期待のアンソニー・ムンディン(豪州)とアントゥン・エコルズ(アメリカ)の間で行われる予定だが、難題が。エコルズが警察沙汰を起こしてまだ出所していないため。このため試合の実現が危ぶまれている。ムンディンは元ラグビーのスター選手で、往年のミドル級コンテンダー、トニー・ムンディンの息子。一度ドイツでIBF王座決定戦に出場して失敗している・・・・・21日のロスの興行が予定通り行われれば、前座で今日の女子ボクサーで実力最高といわれるルシア・ライカー(右写真)と、同じく人気最高のライラ・アリ(アリの娘)が出場する興味深いカードが用意されている。ふたりが直接対決するのではなく、それぞれ別な相手との対戦。しかし近い将REIKER,LUCIA.VICTORY.JPG - 13,312BYTES来にライバル戦実現の期待が高く、今回はそのための顔見せとみられている・・・・・元世界L・ヘビー級の元世界チャンピオン同士がカナダで対戦。バージル・ヒル(米国・39歳)と昨年再起し3連勝のドニー・ラロンデ(カナダ・43歳)で、7月5日ウィニペグで10回戦を予定している。ヒルはクルーザー級でも元王者で、現マイナー団体のIBC王者(WBA3位)。これに勝って再挑戦を狙っている。今回の報酬は10万j、"金髪の爆撃機"と称しモデル並のルックスで人気のあったラロンデは6万jプラス、カナダのPPVのパーセンテージ。・・・・・西澤ヨシノリの返上で空位になっていたOPBF(東洋太平洋)S・ミドル級王座は、6月2日シドニーで決定戦が行われ、ダニー・グリーンがジェイソン・デリスル(ともに豪州)を5ラウンドKOに破り、新チャンピオンとなっている。

 BOXON! 海外ニュース (6月9日)

ナルバエス、地元で難敵撃退
WBOフライ級王座V3

 7日ブエノス・アイレスで行われたWBO世界フライ級タイトルマッチは、地元の王者オマ−ル・ナルバエス(アルゼンチン)が4位エベラルド・モラレス(メキシコ)に5ラウンド2分30秒TKO勝ちし、3度目の王座防衛に成功した。ルナパークを埋めた1万人の観客の声援を背に、サウスポーの王者はスピード、テクニック、パワーのすべてに勝り、初めから優勢に試合を運んでいた。5回に左ストレートをチンに決めてダウンを奪うと、すかさずコーナーに詰めて連打。ここでコーナー主審(米国)が試合をストップした。
「きつい試合になると思っていたからハッピーだ。統一戦はいつでもやる」と勝者ナルバエスのコメント。これに勝って14勝(8KO)無敗1分。一方10連勝9連続KOを続けていたモラレスは、記録をストップされて22勝(17KO)7敗3分となった。

 

 BOX ON! 海外ニュース (6月8日)

ガッティ、宿敵に決着
ダウンにめけず判定勝ち
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 激闘を売り物にする中量級の人気対決、アルトゥロ・ガッティ(米=WBC・S・ライト級3位)対ミッキー・ウォード(同8位)の第3戦が6月7日、アトランティックシティで行われ、ガッティが3−0の明白な判定勝利を飾った。1勝1敗で迎えた両者、テクニックとスピードで勝るガッティがボディー打ちを交えてリードしたが、ウォードも前進を止めずビッグパンチをヒットし、またも両者はヒートアップ。6回にはウォードが打ち合いから右でダウンをゲットした。だが以後ファン総立ちの打撃戦を制したガッティが96-93 (2者)、97-92 のスコアで判定勝利。合計30ラウンドに及ぶ戦いに決着をつけた。ガッティは4回の攻防で右手を骨折したと話し、善戦むなしく敗れたウォード(37歳)は引退を表明している。 セミのヘビー級戦では再起後好調だったマイケル・グラント(米)がシドニー五輪候補からプロ入りしたドミニック・グイン(米)に4度倒されて7回KO負け。グインは22勝17KO無敗。

 BOX ON! 海外ニュース (6月7日)

JOHNSON,SM.JPG - 13,384BYTES21日のルイスの防衛戦中止へ
ジョンソンがスパーで負傷を理由に

 6月21日ロサンゼルスのステイプルセンターで挙行予定だったレノックス・ルイス(英国)−カーク・ジョンソン(右写真:カナダ)のIBO(国際ボクシング機構)認定世界ヘビー級タイトルマッチは、急遽中止となるもようだ。挑戦者ジョンソンが練習で胸の筋肉を痛め、全治に4−6週間が必要と診断されたためという。3日のスパーでアッパーを放った際に痛めたため、本番まで2週間前に異例のキャンセルとなった。これは6日に挑戦者側が明らかにしたもので、興行そのものが中止または延期されるのかは不明。
 試合はWBCがタイトル戦として承認せず、マイナー団体のIBOのみの公認で行うことになっていたが、当初マイク・タイソンのノンタイトル戦と同時挙行と伝えられながらタイソンが出場をOKせず、一部で興行的に実現を危ぶむ声も出ていた。
 王者ルイスはでに米ペンシルベニア州スコットランのリゾート地で殿堂トレーナーのエマヌエル・ステュワード氏とともにキャンプ・トレーニングを張り、試合に備えていた。ルイスはジョンソン戦をキャンセルして、このまま秋に予定されるWBC1位ビタリ・クリチコ(ウクライナ)との指名試合に向かう可能性も出てきている。

 BOX ON! 海外ニュース (6月7日)

ポンサックレク、大差判定でV7 WBCフライ級

 WBC世界フライ級チャンピオン、ポンサックレック・シンワンチャー(タイ)は6月6日タイのパジャイで同級11位のランディ・マングバット(フィリピン)を挑戦者に迎えたが、12回をほぼ一方的に攻めて3−0判定勝ち。昨年11月に大阪で本田秀伸に判定勝ちしたのに続き、同タイトルの7度目の防衛に成功した。
 チャンピオンはマングバットの強い抵抗にノックダウンこそ奪うことはできなかったが、勝負は明白で、スコアも118−109(2人)、119−110と大差がついた。これでポンサックレック(25歳)の戦績は47勝25KO2敗。強打のチャンピオンは5連続KO防衛の後は2試合判定防衛となった。一方マングバットは31勝14KO18敗11分。

 

 BOX ON! 海外ニュース (6月5日)

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 次の試合がまだこれからというのにさらに先の試合まで決まっている”売れっ子”が日本S・フェザー級王者の本望信人(角海老宝石)。9月20日後楽園ホールで同級2位中村つよし(スペースK)を相手に3度目の防衛戦(指名試合)を予定しているが、これに勝てば次は同級8位の中川知則(進光)との防衛戦も決定。これは、もし本望が中村に敗れた場合は、新王者が中川と対戦することで合意ができているという・・・・・5月19日の初防衛戦で意外な敗北を喫し無冠となった前日本S・ライト級王者佐々木基樹(協栄)が4日、再起を期してメキシコへトレーニング留学に出発した。いつまで滞在するかは例によって不明・・・・逆にメキシコから帰国組も。約2週間トレーニングに出かけていた稲田千賢と粟生隆寛のホープ・コンビが4日元気に帰国。同時に帝拳ジムと契約した田中繊大トレーナーと、西岡利晃のスパーリング・パートナー2人(フリオ・セサール・アビラとウーゴ・バルガス)も同じ飛行機で来日した・・・・・

 

 BOX ON! 海外ニュース (6月2日)

メキシコ現役13人目の世界王者誕生!
カルデナス、逆転KO奪取

CARDANEZ-BARRERA KO.JPG - 23,095BYTES 5月31日メキシコ・ティファナで行われたIBF世界ミニフライ級タイトルマッチは波乱の幕切れで王者が交代した。2度目の防衛戦に臨んだ王者ミゲール・バレラ(コロンビア)がスタートからアグレッシブな攻撃を仕掛けて挑戦者エドガル・カルデナス(メキシコ)を圧倒していたのだが、10回、突如ピンチに陥った王者に挑戦者が追撃を加えると、バレラは倒れKO負け。そのまま昏倒し、担架で病院に直行した。殊勲のカルデナスはメキシコ現役13人目の世界王者となった。セミではディエゴ・モラレス(メキシコ=WBCバンタム級2位)がパブロ・オスナ(コロンビア)に3−0の判定勝ち。(三浦勝夫)

 BOX ON! 海外ニュース (6月2日)

グラつく米ネバダ州のMRI検査義務化

 米国ネバダ州コミッションは、リングの事故防止策として6月1日からライセンス申請選手に対しMRI(磁気共鳴画像)による頭部診断を義務化する方針だったが、一部で異論も出て正式決定が遅れている。5月30日ラスベガスで開いた役員会議でも義務化するかどうかの投票に踏み切れず、改めて6月12日に協議の上採決することになったものだ。一番のネックは格安でも425ドル(約5万円)かかる検査費の問題。「デビュー選手の報酬分を上回る額」で、これを負担する選手、プロモーター側から不満が出ている。
 同じくMRI検査を義務化しているニューヨークでは、検査費用は州が負担している。また日本のプロの試合では、JBC(日本ボクシング・コミッション)が1985年から全選手に対しCT(X線断層撮影)による頭部検査を義務化している。 

 BOX ON! アマチュア・ニュース (6月2日)

7月タイで世界選手権開催

 AIBA(国際アマチュアボクシング協会)管轄のメジャー大会のひとつ、第12回世界選手権大会が7月4日から12日まで、タイ・バンコクの国立スタジアムで開催される。最近のスポーツ界では新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)の影響で国際大会が中止または延期されるケースが出ているが、主管のAIBAはバンコクでの開催を確認したと、5月12日付けでキャンサー・ドガネリ事務総長から発表されている。タイもSARS患者が出ているが、きわめて少ないということだ。 なお日本からは、4選手が参加する。 同じくAIBA主管の第3回カデット世界選手権大会は6月21日から29日まで、ルーマニアのブカレストで開催される。31カ国から200人が参加し、13階級でトーナメントが行われる。この「カデット」とは、出場資格が17歳以下の大会で、ジュニア(19歳以下)とは別に3年前から設けられたもの。日本はまだ参加していない。
 

 BOX ON! 海外ニュース (6月2日)

エルナンデスがノンタイトル戦で逆転KO

 30日米テキサス州イーグル・パスで行われたノンタイトル10回戦で、IBF世界J・ライト級王者カルロス・エルナンデス(エルサルバドル)がモイセス・ペドロサ(コロンビア)に2回KO勝ちを飾った。2月に王座に就いて以来初の試合に臨んだエルナンデスは、初回にペドロサの右を耳のうしろに受けてダウン(試合後反則パンチと主張)。しかしすぐに立ち、2回にコンビネーションを決めてフィニッシュした。エルナンデスは当初タイトル戦を予定していたが、IBFから1位で元王者のスティーブ・フォーブス(米国)との対戦を強制させられたため、ノンタイトル戦に切り替えたもの。この試合は8月に行われる。


「金」のハリソン11連勝も
ハイド暴れて場内大混乱

 レノックス・ルイスの後継者候補勝つ! シドニー五輪のS・ヘビー級金メダリストからプロ転向したオードリー・ハリソンが31日ロンドンのリングでマシュー・エリス(ともに英国)を3度倒して2回TKO勝ちし、負け知らずの11連勝を飾った。しかし、試合後リング上でマイクを手にし「次の相手はハービー・ハイド(元WBO王者)とフランク・ブルーノのどちらがいい?」と観客に呼びかけたのがきっかけで、暴動騒ぎが起こった。リングにブルーノも上がり、観客は「ブルーノ」コール。一方、リングサイドにいたハイドは観客のブーイングに切れてフアンと喧嘩となり、場内に椅子も投げ込まれる乱闘に発展した。

 

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