木村&有吉 「世界王座奪取!」 vs協栄ジム2階道場 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

世界的、いや国内的にも全く無名といってよい木村 翔 (青木)選手が、28日、中国・上海でオリンピック2大会連続金メダリストの”中国の黄金の拳”、ゾウ・シミン(中国)を破り、WBO世界フライ級王座を獲得。初戦初回KO負けの男が世界チャンピオンになった。

 

 

指導して来た有吉将之会長は、WBC女子世界アトム級王者小関 桃 選手に続く、念願の男子世界王者を輩出。有吉会長は、自らがファンだと言ってはばからない、元WBA世界フライ級王者坂田健史(協栄)選手をイメージして、木村選手をつくって来た。以下は有吉会長から坂田選手を指導して来た大竹重幸氏に試合前日送られて来たメッセージです。

 

「おはようございます!。先生、いつもご助言いただき、改めてお礼申し上げます。木村は坂田君のように、僕は先生のようになって(僕の方は心配)、世界取ります!先生、いつもありがとうございます!。」

 

 

大竹氏は有吉会長からの依頼で世界戦を前にした木村選手の練習ぶりも見に行っている。かつて、有吉会長は新大久保にあった協栄ジム2階道場へ、数年間に渡り選手を連れて出稽古へ来ていた。

 

6年ぶりの再起からOPBF王者まで到達した大久保雅史(青木)選手は、坂田選手とのロングラウンド・スパーでメキメキと力をつけて行ったが、2010年11月のメキシコ遠征で元WBC世界Lフライ級王者エドガル・ソーサ(メキシコ)との一戦を最後に、眼疾のため引退。有吉会長は涙ながらに、「あれだけ頑張って来たのに、本当に残念で、かわいそうで」と語っていたのを思い出す。

 

 

有吉会長はこの出稽古で得た経験、また、大竹氏からのアドバイスを快く受け入れ、自分のものに変え、ついに世界チャンピオンを誕生させた。

 

 

中学生で協栄ジム入り。20代で名門ジムのマネジャー、トレーナーとなり、協栄ジム先代、金平正紀会長が亡くなくなられてからは佐藤 修 選手、坂田選手をゼロから指導し世界王者に導いた大竹氏も、追われるように協栄を去り、今は距離を置く関係で、長年の伝統の強みが継承される機会がなくなっていただけに、有吉&木村コンビの快挙は、歴史が繋がったようで本当にうれしく思います。元気をもらいました。おめでとうございます!。

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