W世界戦、田口・京口 | ボクシング・メタボリック

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ボクシングに魅せられて41年。阪神タイガースファン歴40年世界戦初生観戦は1983年西は熊本・福岡・沖縄とおそらく300試合は越えている。海外デラ・ホーヤとトリニダード戦を観に行っただけ。ニューヨークの殿堂はたった2回。現地速報や新聞情報貼り感想書いてます。

京口、井上超えデビュー1年3か月最速王者!

2017年7月24日6時0分  スポーツ報知

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  • 2回、京口(左)の強烈な左アッパーがアルグメドの顔面を捉えた(カメラ・堺 恒志)
 

 ◆報知新聞社後援 プロボクシング ダブル世界戦 ▽IBF世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇京口紘人(判定)ホセ・アルグメド●(23日、東京・大田区総合体育館)

 IBF世界ミニマム級9位・京口紘人(23)=ワタナベ=が、世界初挑戦での王座奪取に成功した。4度目の防衛を狙った同級王者ホセ・アルグメド(28)=メキシコ=に3―0の判定勝ちを収めた。プロデビューから1年3か月での世界王者は国内最速。8戦目での世界王座は国内歴代4位タイの記録となった。京口の戦績は8勝(6KO)、アルグメドは20勝(12KO)4敗1分け。国内ジム所属の男子世界王者は史上最多に並ぶ12人となった。(観衆3350)

 新王者となった瞬間、京口は右足をドン!と踏みつけて天井を見上げ、雄たけびを上げた。「王者になれたことは素直にうれしい」と喜びをかみしめた。昨年4月のプロデビューから1年3か月での世界王座奪取は、田中恒成(畑中)と井上尚弥(大橋)の1年6か月を抜く国内最速。一気に世界のベルトを手にした。

 8戦目での世界王者は、中学時代に指導を受けて尊敬する、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(47)らに並ぶ国内歴代4位。「ジョーちゃん」と呼んで慕う辰吉に話題が及ぶと「今日みたいな試合だと怒られちゃう。もっと強い自分を見せられるように頑張る」と苦笑いだ。

 試合は左ボディーを効果的に打ち込んだが、左右のフックを振るい頭も同時にぶつけてくる王者に苦しめられた。9回に左フックがクリーンヒット。アルグメドが血を噴いてぐらつくと、京口は一気に連打を仕掛け先制ダウンを奪った。それでも、勝利を確信できず「ニューチャンピオン!と言われた時には今までに感じたことない気持ちになった」としみじみ語った。

 とてつもないスピードで駆け上がったが、昔から才能に恵まれていたわけではない。3きょうだいの末っ子。空手の師範でもある父・寛さん(49)の下、3歳から道場に通い始めた。1歳上の姉・真琴さんにも「1度も勝ったことがない。劣等感を持ちながらやっていた」ほどだったという。

 大阪・伯太高時代、国体1回戦で田中恒成に敗戦。大商大時代には14年度の国体Vの実績を残したが、現WBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(BMB)に1勝3敗。井上孝志トレーナーが「あいつはアマエリートと言われるのを嫌う」と評する通り、突き抜けた存在ではなかった。

 だから厳しい環境を求めた。「関東の方が根性が入っている人間が多い気がする」と単身上京。昨年4月のデビュー後、1か月しか間隔を空けない時期もあるほどハイペースで実戦を消化した。井上トレーナーが「体幹がしっかりしている」と語るように才能も開花。今では4~5階級上の選手を相手にスパーリングするほど破壊力を付けた。

 思わぬ逆風もあった。今月中旬、グリーンツダジム所属の兄・竜人(26)が酒気帯び運転の疑いで逮捕された。弟の京口は試合後「皆さんに迷惑をかけて申し訳ない」と頭を下げた。「会ってお説教します。何としても結果を残したかった」と胸をなで下ろした。「誰からも応援されるボクサーになりたい」と理想の王者像を語った京口。スターへの階段を上っていく。(三須 慶太)

 ◆京口 紘人(きょうぐち・ひろと)1993年11月27日、大阪・和泉市生まれ。23歳。12歳でボクシングを始める。大阪・伯太高時代に国体出場も田中恒成(現WBO世界ライトフライ級王者)に敗れ、1回戦敗退。大商大時代には主将も務め、2014年度国体成年の部ライトフライ級優勝。アマ戦績は52勝(8KO)14敗。昨年4月にプロデビューし、今年2月に東洋太平洋ミニマム級王座を獲得。身長161センチの右ボクサーファイター。

田口9回TKOでV6!“両思い”田中と年内統一戦へ

2017年月24日6時0分  スポーツ報知

  • 9回TKO勝利で6度目の防衛に成功した田口は、客席に向かってポーズをとる(カメラ・堺 恒志)
 

 ◆報知新聞社後援 プロボクシング ダブル世界戦 ▽WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇田口良一(TKO 9回24秒)ロベルト・バレラ●(23日、東京・大田区総合体育館)

 WBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30)=ワタナベ=が6度目の防衛に成功した。指名挑戦者の同級1位ロベルト・バレラ(24)=コロンビア=に9回24秒TKO勝ち。日本選手のライトフライ級での防衛回数では渡嘉敷勝男を抜いて歴代単独2位となった。熱望するWBO同級王者・田中恒成(22)=畑中=との統一戦にも一歩前進した。田口の戦績は26勝(12KO)2敗2分け、バレラは18勝(12KO)2敗となった。

 後先は考えなかった。田口は1回から相手をロープ際に追い込み、戦意を喪失させるほどの猛ラッシュで圧倒。「8回まででスタミナを全部使う。それぐらいの勢いでガンガン飛ばした」。初めて試みた積極果敢な試合運び。観客のボルテージも最高潮に達する中、右ストレートが効き、9回24秒でTKO勝ち。前日計量時に自身のベルトを奪い取ろうとする不遜な態度に出た挑戦者を沈め「前回がふがいなかったので、払拭したかった」と胸を張った。

 昨年大みそかの5度目の防衛戦はカニサレス(ベネズエラ)に引き分けた。辛くも王座を守ったが「評価を下げてしまった。無駄な時間を皆さんに使わせてしまった」とモヤモヤを残した。汚名返上へ、構えを小刻みに左右にスイッチするバレラ対策を徹底。4月下旬から約2か月間、左腕でも右腕と同じように投げられるまでテニスボールを放り続けた。肩の可動域が広がり、不得手な左ストレートもスムーズに打てるようになった。

 ベビーフェースで「ツヨカワ(強くてかわいい)」と呼ばれるが、12月に31歳を迎える。4月には「もう親に迷惑をかけられない」と東京・大田区の実家を出て、同じ区内にマンションを借りて独り暮らしを始めた。20代の頃は疲れ知らずで減量も苦しまなかったが「太りやすく、疲れも取れにくくなった」。試合1か月前からラーメンを封印し、整骨院通いとサプリメントの服用で疲労を回復。以前は友人に「ホントにスタミナねーな」といじられるほどだったが、この日は怒とうの攻めを披露した。「途中でスタミナが一瞬なくなったけど、復活したのは練習の成果と経験。30歳はベテランなので」と笑った。

 6度目の防衛で日本選手のライトフライ級では具志堅用高の13度に次ぐ歴代単独2位に立ち、田中恒成との悲願の統一戦実現にも弾みを付けた。試合後にテレビのゲストで来場していた田中もリングに上がり、年内の対戦を誓い合った。「前々からやりたいと言っていた。願ってもないこと。絶対に面白い試合になる」。王者の威信を取り戻し、来たるべき“最強決定戦”へ腕をぶした。(林 直史)

 

いや~田口選手強かったですね。圧勝でした、プレッシャー掛け続けて相手の距離潰して終始自分のペースで戦ってました。地味ですが、

田中選手との試合、いい試合になりそうですね。エリート対雑草。あとはテレビ局と会場、問題でしょうか?うまくまとめて<(_ _)>大晦日統一戦(正直大晦日は嫌ですけど)

 

そして京口選手おめでとうございます。自分の採点は115-112でしたが、9ラウンドは10対7でも良かったかなって感じ。アルグメドもワイルドでしたし手数もすごかったですね。ちょうど福原選手と戦った、同じメキシカンのカジェロス選手とダブりましたね。

これで男子チャンピオン12人ですか?統一戦機運が高まればいいですね。福原対京口戦来年中には、観たいカードになりました。

然し渡辺ジム世界初挑戦の91年平野選手から内山選手が獲るまでの約20年と取ってから10年もしないうちに世界チャンピオン4人ですか。すごいですね。まあ当時とは状況も今とは違いますが。