村田・比嘉・拳四郎 世界戦+テレビ観戦田中 | ボクシング・メタボリック

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ボクシングに魅せられて41年。阪神タイガースファン歴40年世界戦初生観戦は1983年西は熊本・福岡・沖縄とおそらく300試合は越えている。海外デラ・ホーヤとトリニダード戦を観に行っただけ。ニューヨークの殿堂はたった2回。現地速報や新聞情報貼り感想書いてます。

村田、非情判定に泣く…ダウン奪うも手数で負けた 「時間ほしい」進退にも含み

 「ボクシング・WBA世界ミドル級王座決定戦」(20日、有明コロシアム)

 WBA世界ミドル級王座決定戦で、ロンドン五輪金メダリストで世界初挑戦の村田諒太(31)=帝拳=は、同級1位のアッサン・エンダム(フランス)に1-2の判定で敗れた。日本の五輪メダリストとしてプロ初の世界王者になれず、95年の竹原慎二以来となる22年 ぶり2人目のミドル級王座には就けなかった。

 判定が発表された瞬間、場内が驚き、疑問、不満の声に包まれた。だれもが村田の勝利を信じていた。だが現実は不可解な1-2の判定負け。五輪金メダリストとして初、日本人として22年ぶりの世界ミドル級王座獲得は幻に終わった。

 「結果は結果なので僕自身どう受け止めるかではない。ジャッジはプロだし、第三者が判断すること」と冷静に受け止めた。

 作戦通りだった。3回から右を上下にヒットさせ、4回には見事なカウンターでダウンを奪った。5回には右ショートをヒットさせロープ上に尻もちをつかせた。7回にも右ストレートでロープにはじき飛ばすなど、ダウン寸前の場面が何度もあっただけに「もう1、2回ダウンを取っていれば」と悔しさをにじませた。

 エンダムの手数は堅いガードで阻んだはずが、ポイントは取られていた。有効打より手数、フットワークに重きを置くWBA独特の採点法が村田に災いした。ガードを固め、プレスをかけ、あれほど右を打ち込みながらジャッジに支持されなかった。村田が勝つにはKO以外なかったのか。

 村田は「ジャブはダメージングポイントではないけど取られたかな。相手は足を使うのがうまかった」と振り返った。

 ロンドン五輪金メダリストとして鳴り物入りでプロ入りした。計り知れぬ期待を受け止め「五輪の金メダリストは世界タイトルを取るのが義務だと思っている」と口にしたのは14年5月、4戦目の後だった。

 それだけに、この敗戦は重たい。「これだけ多くの人に支えられて、集大成として見せたかったことができなかった。またやります、と無責任には言えない。気持ちの整理をする時間がほしい」と、進退にも含みをもたせた。

比嘉が6回TKOで世界奪取 具志堅会長悲願達成!ついに世界王者誕生

 

 「ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(20日、有明コロシアム)

 同級1位・比嘉大吾(21)=白井・具志堅スポーツ=が6度のダウンを奪い、6回2分58秒TKOで、計量失格で前王者となったファン・エルナンデス(30)=メキシコ=を破り、世界初挑戦で王座を獲得した。1995年にジムを設立した元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高会長(61)は、5度目の世界挑戦で悲願の世界王者を誕生させた。

 19日に都内のホテルで行われた公式計量でエルナンデスがリミットの50・8キロを200グラムオーバーして失格。戦わずして王座を剥奪された。両陣営の合意で試合当日の16時に非公式の再計量を行い、エルナンデスは制限体重から10ポンド(約4・5キロ)以内に抑えることが確認された。比嘉が勝った場合のみ新王者誕生、負けるか引き分けの場合は王座が空位になる変則タイトルマッチとして試合は決行された。

 調整ミスをしたとは思えないほど鋭いステップにスイッチ、多彩なパンチを飛ばしていたエルナンデスに対し、比嘉は2回に左フックを合わせてダウンを奪う。しかしエルナンデスもこれ以外の失点は少なく4回終了時の公開採点は38-37で2人がエルナンデス、1人が38-37で比嘉だった。

 しかし5回、比嘉が踏み込みの効いた左フックでダウンを追加。6回には右アッパーカットと連打で4度倒し、試合を決めた。

 新王者は「最高ですね。試合前怖くて会長、トレーナー全員に支えられた」と周囲への感謝を示した。ジム設立22年目で悲願を達成させた具志堅会長は「選手を比嘉大吾を褒めてください。本当に心配でしたよ。だけど私は信頼していたから、大吾のことを。本当に素晴らしい試合をしてくれました」と愛弟子を称えた。

 沖縄出身では、1992年4月にWBA世界スーパーライト級王座を獲得した平仲明信氏以来、25年ぶり7人目の世界王者誕生となった。全勝ですべてがKO勝ちというパーフェクトレコードでの世界奪取は日本史上初。

 比嘉の通算戦績は13戦13勝(13KO)。エルナンデスは40戦36勝(26KO)4敗。

拳四朗 百裂拳ばりの連打で判定勝ち 4団体ライトフライ級を日本人王者独占

 「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(20日、有明コロシアム)

 WBC世界ライトフライ級タイトルマッチは、同級4位の拳四朗(25)=BMB=が、王者のガニガン・ロペス(メキシコ)に2-0の判定で勝った。名古屋市で行われたWBO世界ライトフライ級タイトルマッチは、王者の田中恒成(21)=畑中=が、同級1位のアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)を3-0の判定で退け初防衛。日本のジム所属の男子世界王者は、史上最多に並ぶ12人。ライトフライ級は主要4団体の王者が全て日本人となった。

 新王者は父の背中に回り、緑のベルトを優しく腰に巻いた。拳四朗が僅差判定を制し、親子の夢が結実した。「お父さんのためというのが大きい」と戦う理由を語っていた。現役時代、手にすることができなかった世界のベルトを贈られた元日本ミドル級王者の父・永(ひさし)氏は「今日が私の引退日です」と感慨深げに語った。

 初対戦のサウスポーに戸惑い「悩みながら戦った」。8回終了時の公開採点では3-0とリードしたが、最終12ラウンドは「行くしかない」と足を止めて打ち合い“百裂拳”ばりに相手ボディーを連打。「楽しかった。『やってるねー』という感じ」と笑わせた。勝ち名乗りを受け、トレードマークのピースサインで喜びを表現した。

 色白の童顔だが、日本酒好きという一面も持ち合わせる。お気に入りの銘柄は「水芭蕉」と「やまとしずく」だという。公の場では「お父さん」と呼ぶが普段は「パパ」。リング上では素に戻って「パパ、親孝行できたと思う」と呼び掛けた。

 京都のジムから初の世界王者が誕生し、主要4団体のライトフライ級は日本人王者で独占された。今後は指名試合2試合が課されており、日本人同士の統一戦は先の話となる。試合後の会見では、ドーピング検査で脱いだトランクスを前後逆にはいて現れる天然ぶり。「負けないチャンピオンになりたい。勝ち続けます」とベビーフェースでほほ笑んだ。

田中判定で初防衛 WBA王者・田口に宣戦布告 統一戦実現を促す

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 「ボクシング・WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ」(20日、武田テバオーシャンアリーナ)

 王者の田中恒成(21)=畑中=が同級1位のアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に3-0で判定勝ちして初防衛を決めた。序盤に攻め込まれた田中は左ボディーなどでダメージを与えて徐々にリズムをつかみ、5回に右の強打でダウンを奪った。その後は最後まで激しく打ち合い、強敵を押し切った。

 宣言していたKO防衛はならず、田中は勝ち名乗りの瞬間、思わず舌をペロリ。それでも、16戦すべてKO勝ちというアコスタを粉砕。最後まで攻め気を失わなかった相手について「本当に激しくて強くてつらくて、最高のライバル」と賛辞を惜しまなかった。

 3回からボディーを増やして勢いを止め、攻勢に。5回は右アッパーでバランスを崩し、上からたたきつけるような右の強打でダウンを奪った。ベルトを守り、勝因を問われると「総合力。実力で勝っていた」と誇った。

 防戦戦終了とともに、気持ちは次の舞台へ。テレビ中継のゲスト解説を務めた田口を、リングに呼び出して「今年中にやりましょう!!」と、統一戦実現を呼び掛けた。

 その勢いのまま、即座に畑中清詞会長にも迫った。「難しい交渉になると思いますが、OKかノーか」。畑中会長は笑顔で「OK!!」。田中陣営は、早くも臨戦態勢だ。

 21日に、IBF世界ライトフライ級王者、八重樫東(大橋)の防衛戦をリングサイドで観戦することも明かした。ライトフライ級の年内卒業も明言して「田口選手、八重樫選手に絞った。この2人との対戦だけ目指す」。若き2階級制覇の王者には、統一戦のリングしか見えていない。

 

会場行く前に田中選手の試合をテレビ観戦。いや~田中選手全KOの相手に真っ向から打ち合いダウンも奪う圧勝。強かったアコスタも気持ち折れずに最後までよく頑張りました。

 

拳四郎選手は引き分けか115.113くらいで勝ちとみてましたが、王座獲得きわどい試合でした。メイン終了後予備カードの時に寺地さん拳四郎、竹原さんの3人で写真撮ってました。竹原さんが寺地さんに20数年ぶりですね~と話しかけ拳四郎選手には、これからも頑張ってと声かけてました。

 

比嘉選手は私の予想では、計量勢いはあっても歴戦の雄エルナンデスには通じず判定負けかスタミナ切らせての後半TKO負けとみてましたが、見事に裏切ってっくれました。エルナンデスを追い詰める足の運び見事でした。パンチ力+相手を追い詰める脚があると強いチャンピオンになりそうな予感。

 

村田選手・・・私の感想は竹原さんと一緒です。然しWBA会長のお詫びしたいってのもね~・・