木村翔、歴史に残る衝撃の大番狂わせ世界王座奪取…について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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昨晩の超スーパージャイアントキリング 奇蹟の大番狂わせで興奮して寝付けず、で、寝坊しちゃいました…

 

さて、で、日本では国内のボクシングファンからしても、ほぼ無名(すいません)だった木村選手の背景を知ることのできる記事はないかな…ってことで、これを見つけました

 

元ヤンチャ少年の木村、中国の英雄にTKOで世界王座奪取 イーファイト

 

>7月28日、中国の上海オリエンタルセンターで行われたWBO世界フライ級タイトルマッチでは、世界初挑戦で同級7位の木村翔(28=青木)が王者ゾウ・シミン(36=中国)を11回2分28秒TKOで破り、大番狂わせで新王者となった。

【フォト】新王者となり喜ぶ木村と、王座陥落でロープにうなだれ泣くゾウ

 ヒット・アンド・アウェイでリズムに乗る王者を、不器用に追う木村の背中に、うっすらと“消えきらなかった入れ墨”が見えた。
 「何をやっても不真面目で中途半端にしか取り組めなかった」と20代前半までの自分を振り返る木村は、本庄北高校時代、ボクシング名門校 の選手たちを破って1年生からインターハイに出場する幸先の良いキャリアを積み始めたが、2年生の頃にはすでに部を辞めていた。

 以降の話はわざわざ語ろうとしない木村。24歳になってから、またプロでボクシングを再始動したものの、デビュー戦でいきなり初回KO負け。かつての木村ならば、これでまた諦めたかもしれないが、酒屋のアルバイトで生計を立てながらキャリアを積み、以後は14勝(7KO)2分。そして急転直下のようにこの挑戦プランが舞い込んだ。

 王者のゾウは中国史上初の世界選手権優勝、世界選手権連覇、五輪表彰台入り、五輪金メダル、五輪連覇と多くの金字塔を打ち立ててきた中国の国民的英雄。だが、36歳現在の戦力に関してはプロ転向後にタッグを組んだ名将フレディ・ ローチから自立し、むしろ木村よりも未知数が多かったのも確かだ。

 試合前半は、ゾウはこれまでの不向きそうなファイター化から脱却し、全盛期の「ポイント稼ぎ」を彷彿とさせる変幻自在な攻防を駆使して、アウトボクシングでいくら逃げても木村に主導権を握らせた印象までは与えなかった。
 木村の作戦は絵に描いたような後半勝負。採点を考えずにボディブローで相手の体力を消耗させ、8回以降に倒しにかかるというものだった。

 結果的には作戦が成功したとはいえ、予想していた以上にゾウのポジショニングは巧みで、木村がイメージしていた「ボディから顔面への連打」を許さない上に、3ラウンド、偶然のバッティングで負った右目尻の切り傷は、いつ試合を止められてもおかしくないほど深刻だった。

 途中の採点では王者が上回っており、流れ出る血を気にする木村に、逆転の契機は訪れないか。本人もそう思いかけたという11回、木村の放つ右ストレートに反応できなくなった。セコンドの有吉将之会長から「お前の人生を変えて来い!」の声が飛ぶ。


「自分は勝つつもりでハードトレーニングを積んで上海に来ました。だからこっちのスタミナはまだ全然余っていたんです」(木村)

 猛然とラッシュし、ロープ際で渾身の右を打ち込むと、ゾウがたまらず膝をつく。フラつきながら立ち上がったものの、レフェリーはストップを宣告した。

 大歓声から悲鳴、悲鳴からどよめきに変わった会場に、一礼をしてリングを降りた木村は「まだ全然実感が湧いてこない。とりあえず世界チャ ンピオンになったからアルバイトを辞めようかな」と開口一番。
「ようやく人様に胸を張れることができたから、母校で講演会でもやりたいんですけど、廃校になっちゃったんですよ」と庶民的なジョークを言って、目尻の血を拭った。

 これでフライ級はWBAの井岡一翔(井岡)、WBCの比嘉大吾(白井具志堅)に続いて、3団体目の現役世界王者が誕生。日本人同士による統一戦も期待したいところだ。

 

…いやぁ、凄かったぁ

 

あの、失礼な話、僕は期待してはいなかったのです

 

だって、あまりにもな負の要素が多かったし、実績も段違い、キャリアも段違い(ゾウは五輪2連覇の英雄)、敵地での世界初挑戦、そして、国内ではほぼ無名に近いボクサーでありました

 

まだJBC未承認のタイミングでWBOAPタイトルを獲得してますが、これが無名のランカー同士による王座決定戦であったので、WBO世界ランクを獲得こそしたものの、ぶっちゃけ、このタイトルの意味と価値に懐疑的な視線も根強く、日本>東洋太平洋…WBOアジアパシフィック 的な印象は拭えなかったわけであります

 

いやぁ、しかし、攻めに攻めて、もう攻撃あるのみの執念の猛アタックでぶっ倒しちゃったのだから衝撃的でありました

 

で、夕べもこの敵地王座戴冠の変遷を調べようと思ってはいたものの、ちょっとはっきりしなかったのですが、いい記事を見つけましたよ

 

木村翔が36年ぶり快挙、王者敵地で日本選手が奪取 日刊スポーツ

 

>無名の男が中国のスター選手を敵地で撃破し、世界を射止めた。WBO世界フライ級6位木村翔(28=青木)が、初防衛戦に臨んだ同級王者鄒市明(ゾウ・シミン、36)に挑戦。五輪2大会連続金メダルの強敵に加え完全アウェーながら、前半はボディー攻撃で足を止める。11回にダウンを奪うとさらに連打で仕留めた。日本人として9人目で延べ10回目となる海外奪取で、創設73年目の名門ジムに男子初のベルトをもたらす金星となった。

【写真】チャンピオンの鄒市明を攻める木村翔

 ▼日本人の海外奪取 木村が通算9人目でのべ10回目となるが、日本ボクシングコミッション(JBC)公認に限る王者の敵地で奪取となると、西城、柴田、大熊、三原以来36年ぶり5人目となる。柴田の2度目、上原、平仲、亀田は王者の母国ではない中立地開催。高山はIBFが未公認時代の奪取だった。

 

…ってことで、純然たる「敵地世界タイトル奪取」というのはなんと三原正さんまで遡るんですって

 

僕はJBCによる承認や公認記録を通じてとなると、平仲さんかなぁ?と思ったのですが、いやいや、平仲さんも「中立国」での王座戴冠だったそうです

 

上原さんも「中立国」だったかぁ

 

改めて、この快挙の壮絶さと崇高さが際立ちますなぁ

 

で、この木村選手、埼玉県熊谷市出身ということで、なんと、僕の出身地の隣町みたいなもんなんですよねぇ

 

日本で一番暑くて柄が悪い(笑)街…って感じで、これも衝撃なんですよぉ(僕は好きだけれど)

 

確か、元日本チャンピオンで世界挑戦も果たした三澤照夫さんが熊谷市出身でしたかねぇ

 

三澤さんの活躍もうれしかったけれど、今回は歴史に残るジャイアントキリングってことで、その衝撃が熊谷市を襲っていると思いますよぉ

 

ううむ

 

いやぁ、昨晩はネット観戦できて本当にラッキーだったなぁ

 

改めましておめでとうございますっ‼

 

御愛読感謝

 

つづく