2017 7 28 中国 上海
インターネット生中継観戦します
WBO世界フライ級タイトルマッチ
チャンピオン ゾウ・シミン
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挑戦者 木村翔
1R 両者右構え 初防衛戦のゾウが足を使って迎撃スタイル 挑戦者の木村は挑戦者らしく前に前に出て左右強打を振るう ゾウはにじり寄って強打強振の木村に対して落ち着いて有効打を当てる しかし、木村の腹を括った強打強振スタイルはかなり有効ともいえる 一発さえ当たれば…という迫力は確かにある ただ、懸念すべきはスタミナの継続だ 玉砕覚悟ともとれる前進アタックにも見える ゾウ10-9
2R 距離を潰しにかかる木村にカウンター迎撃スタイルのゾウはやや手を焼いているようにも見える 的確さと有効打で優るはゾウだが、木村のアグレッシブは悪くない ゾウ10-9
3R 技巧では及ばない 強引さとハートで突破口を切り開けるかどうか? 木村の強打の間隙を縫ってノーガードのゾウがクリーンヒットを浴びせる ゾウは木村のパンチを見切り、両手ブラリで踊るようにしてパンチをかわす ゾウのカウンターが秀逸 ゾウ10-9
4R 猪突猛進では奇跡の一発が当たらねば展開は変わらない しかし、ゾウは36歳 木村の猛アタックの質が落ちなければ終盤に流れが変わる可能性はある 木村はゾウをロープ際に追い込んで上下強打を見舞うが、ゾウはするりと身を翻しながらカウンターを取る しかし、ゾウも決して楽ではない 木村の闘志は十分だ ゾウ10-9
5R 消耗戦になれば終盤には五分に持ち込めそうだ 木村の右ストレートにゾウものけ反る さばききれない そんな雰囲気も漂い始めた 木村の執念の強打強振は決して不毛ではない ゾウをじわじわと削っている 木村の有功打クリーンヒットが増えてきた きわどくも木村10-9
6R ゾウのパンチはやはり軽い 木村はかなりの被弾をしているが、その動きが衰えることはない 逆にゾウはそんな木村の前進をやや嫌悪しているようにも見える あっ ここで木村の右まぶたがぱっくりと切れた これは遇バツか? ゾウが捌く 木村、流血 焦るな が、大振り過ぎる ごくたまに当たるが浅い ゾウ10-9
7R 木村、その心意気 最高だ 攻めに攻めたて続けている これ以上攻めるのは無理…という限界領域で攻め続ける 相手は五輪連覇の技巧派のゾウだ そりゃぁ技巧では及ばない しかし、気迫は互角以上のものを発揮している が、捕まえられない ゾウの足は止まらない ゾウ10-9
8R 木村の戦術はシンプルだ ただ、全身全霊で倒しに行く 持てる全ての力を、余すことなく強打する 当たれ 木村のボディー10連打 ううむ 顔面への有功打数はゾウ しかし、アグレッシブとボディー打ちは木村か 木村10-9
9R 木村の動きは悪くないし、極端に動きが落ちることもない 実に挑戦者らしい戦いだ これだけ大振りしながら空転もあるのにずっと攻め続ける これはなかなかできることではない ゾウが極端なるアウトボックスに出た 木村は空転 さらに綺麗な右を喰う ゾウ、腹、効いていると思うけれど、まだ、足は止まらない ゾウ10-9
10R 捕まえられない が、これがボクシングなのだ どれだけ攻め続けようとも、当たらなければ無意味なのだ ゾウの動きが落ちてこない その足が止まる展開も想像したが、木村の腹を括った猛進を受け流し続けるゾウ ボディーもかなり叩き続けて来たはずだが、しかし、止まらない ゾウはそのフットワークを駆使 当てて離れるボクシングを実践し続ける ゾウは2度もスリップしたが、これは作戦か? あるいは…? ゾウ10-9
11R ポイント的には不利 倒すしか勝利はないであろう それが敵地挑戦というモノ これが日本だったらもっとポイントも接近していると思うが、しかし、観客の声援も含めての優劣がポイント反映されるがボクシングなのだ 木村、野獣のように攻め立てる この執念は半端ではない
…っと、木村の右が当たる
距離を詰めて左右ボディ連打
…っと、木村の連打についにゾウの足が止まった
あ
木村連打連打っ
ゾウ、棒立ちだ…
あああっ
ゾウ、崩れ落ちたぁ…
ざわわわわ…
(鳥肌)
ゾウ、ダウンっ‼
ゾウ、辛くも立ち上がるも、しかし、レフェリーが続行を許さず…
勝者、WBO世界フライ級 新 チャンピオン 木村翔~‼
なんと敵地世界挑戦の連続失敗記録も止める大金星
五輪連覇の中国の英雄を敵地でTKO これは大快挙です
素晴らしいっ
何と言っても、最初から最後まで延々と分厚い攻めを貫き通した
木村選手のことは僕はあまりよく知りませんでした
が、この勇気ある決意と闘志の燃焼は、ボクシングの歴史に残る素晴らしさでありました
木村選手、最高でしたっ
僕は大ファンになりました
なんという感動
なんという熱き戦い
ヒーロー誕生だっ
いやぁ、敵地世界タイトル奪取は一体いつ以来ですかぁ?
平仲さん? 以来…?
ちょっと調べないとよくわかりませんが、もうぶったまげました
凄かったぁ
あぁ、叫んだわぁ~
しかし、これだけのスタミナを蓄え、そして、延々と、延々と攻めたて続けた木村選手、あなたは日本屈指のファイターとして、今夜、その雄姿は日本ボクシング史に刻まれましたね
おめでとうございますっ
いやぁ、これは超大番狂わせですわ
お見事です
ぶったまげましたぁ
最高っ
御愛読感謝
つづく
※敵地世界挑戦奪取はWBOバンタム級で亀田和選手が2013年に獲得した例がありましたが、これはJBCに認められていた記録かどうかわからないなぁ 日本国内出場NGの時期でしたっけ? またIBF世界ミニマム級タイトルを敵地メキシコで高山勝成さんが確認してますが、まだ、IBFは未承認の時でしたね これも2013年でしたか ちなみにJBCがIBF WBOに加入したのは2013年4月でしたが、先の亀田和選手と高山勝成さんはカウントされていたか? はちゃんと調べないとハッキリしませんかね〜 すいません