うWBA会長、村田に”再戦指令” 不可解判定から一夜…異例声明 スポニチ
>WBAのヒルベルト・メンドサ会長が、村田諒太(帝拳)がアッサン・エンダム(フランス)に不可解な採点で1―2の判定負けを喫したミドル級王座決定戦(20日)に“再戦指令”を出した。WBA公式サイトで「私の採点では117―110で村田の勝ち。村田、帝拳プロモーション、日本のボクシングファンにおわびする」と異例の声明を発表。「選手権委員会にダイレクトリマッチ(直接再戦)を命じるよう求める」とした。
また、試合の立会人を務めたWBAのフリオ・タイム氏(パナマ)も21日、判定を「不服」とした上で、再戦を求める方針を示した。タイム氏は「私の採点では116―111で村田の勝ち。既に選手権委員会には直接再戦を要請した。月曜日(22日)に帝拳と本田会長は正式な通知を受けるだろう」と明かした。
不可解な採点には国内外から疑問の声が噴出している。WBA世界スーパーフェザー級王座を11度防衛した内山高志(ワタナベ)はブログに「村田の勝ちでしょ(笑) よくわからん」と書き込んだ。元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏も、世界王者となった愛弟子・比嘉大吾の一夜明け会見で「もう一人、いるべき人がいない」と異を唱えた。
村田はこの日、宿泊先から都内の自宅へ帰宅。フェイスブックにエンダムとの2ショット写真を掲載して「日本に来てくれて感謝していると伝えた」と明かし、「少し休んでこの先のことは考えます」とつづった。
…日本中が落胆した不可解なる判定結果の後、WBAのメンドサ会長が自身の採点でも村田選手の判定勝ちだったことを明かし、再戦指令を出した…とはもう伝えられておりますが、僕が気になるのはこの再戦指令に対して、帝拳ジムの本田会長がどういう対応を考えているかであります
別の記事では、「だからWBAとはかかわりたくなかった」とか、「もうかかわりたくない」とか、そんな『言い方』が目につく
この『言い方』への違和感を感じているのは僕だけではないはずだ
つまり、「一般的には知られていない、あるいは隠されているWBAという団体の、口にできない『闇』が、その言い方の背景に透けて見える」という気がしまいか?
本田会長からすれば、「もう、かかわりたくない」すなわち、『信用ならない』…という強い嫌悪感と不信感が思わず溢れてしまった…ということに他ならない
日本の至宝となりうる、村田諒太という逸材を、手塩にかけて育て上げ、そして、ついに花開いたはずだった…のに、このような悪夢のような結果への落胆は尋常ならざるものがありますが、世界的にももっともハードルが高い階級と言われる「ミドル級」であっても、即再戦が可能であるとメンドサ会長が話を取りまとめても、しかし、本田会長はこの話を受け入れないかもしれない…とも思える
また、うがった見方をしてしまえば、WBAはこのリマッチを実現することで再び承認料を得るわけで、その価格がいかなるものなのかは僕にはわからないが、間違いなく「儲かる」はずなのだ…
また、判定における疑惑戴冠のチャンピオン・エンダムを招聘すれば、また、巨額のファイトマネーを支払わなければならず、その負担はかなりのものにはるはずだ
本田会長の躊躇と嫌悪感の背景には、こういった興行面の苦悩も隠されているのかもしれない
我々ボクシングファンはもう一度戦って「明白な勝利」で村田選手の尊厳の回復と実力の証明を果たさせてあげて欲しい…と考えてしまいますが、しかし、本田会長にとっても、当の村田選手本人にとっても、ことはそう簡単ではない
また、WBAがまず最初になすべきことは、「再戦指令」という簡単な通達を発信することではない
エンダム×村田 の一戦における各ジャッジの判断の検証であり、その公表が先決ではなかろうか?
仮にエンダム×村田2が開催されても、また同じ結果が出るかもしれないとなれば、もうこれはおぜん立てするだけ無駄、言い方は悪いが、お金をドブに捨てるようなものだ
これほどバカバカしいことはない
WBAが信頼回復を唱えるならば、まずはそこの詳細を検証したうえで、「なぜ」このような結果を出してしまったのか? 「どこ」がおかしかったのか?を公にすることが必須だ
さて、しかし、僕が想像する限り、本田会長のWBAへの不信感は頂点に達していると考えられる
「もうかかわりたくない」…という言葉の重みの向こうに透けて見える「闇」はかなり大きなもののように思える
ボクシング界が覆ってしまうほどの、とんでもないモノが横たわっているのだ、と僕は妄想する
巨額の金銭が動く世界である
僕のような単なるボクシング好きであっても、ちょっと思いを巡らせればWBAの異常さはすぐに列挙できる…
これまでの亀田兄弟や井岡選手への「忖度」や、暫定王座乱立やスーパーチャンピオン制度、その拝金主義を鑑みるだけでもそう簡単に信用できないのは間違いない
また、このエンダム×村田 実現の軌跡の中で、想像を超える難しい交渉、あるいは、無理難題を乗り越えてきたのだとして、にもかかわらずこの結果だったのか? というような、我々には知りえない背景もあったのかもしれない…
我々には見えない「闇」を本田会長が熟知しているだけに、「もうかかわりたくない」のだとすれば、やはり、そうかんたに再戦実施を希望することもできない…と考えざるを得ないような気もしてくる…
我々の悶えはまだまだ終わらない…
御愛読感謝
つづく