本田会長「ひどすぎる。こういう判定ではボクシングの信用がなくなってしまう」…について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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帝拳・本田会長「ひどすぎる。こういう判定ではボクシングの信用がなくなってしまう」 スポーツ報知

 

>◆報知新聞社後援 プロボクシング トリプル世界戦 ▽WBA世界ミドル級王者決定戦 ○アッサン・エンダム(判定2―1)村田諒太●(20日、東京・有明コロシアム)

 歴史的快挙達成は、ならなかった。ボクシング12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストでWBA同級2位の村田諒太(31)=帝拳=が、世界初挑戦での王座獲得に失敗した。同級暫定王者(1位)アッサン・エンダム(33)=フランス=に1―2の判定負け。1995年12月の竹原慎二以来、2人目となる日本人ミドル級世界王者、日本人初の五輪メダリストの世界王者という夢はかなわなかった。初黒星の村田の戦績は12勝(9KO)1敗、エンダムは36勝(21KO)2敗。(観衆1万1000)

 村田が所属する帝拳ジムの本田明彦会長(69)は、「村田が勝っていた。相手は手数というよりも逃げていただけ。負けは絶対にない。いろいろな見方があるとはいえ、ひどすぎる。こういう判定ではボクシングの信用がなくなってしまう」と声を荒らげた。ただし判定についてWBAへ提訴するかどうかは明言せず。エンダムとの再戦についても「集大成のつもりで4年間かけて(マッチメークを)やってきたから、簡単に再戦なんて言えない。次はもうないですよ」と否定した。

 

…僕も自称ボクシング好きを公言して、このブログを10年以上続けてまいりましたが、今回の判定結果以上の「衝撃」と「落胆」は初めてと言っても過言ではありません

 

もしかしたら、伝説の疑惑の判定と語り継がれる「ファメション×原田1」をリアルタイムで観ていたら、今回と同じ気持ちになったのかもしれませんねぇ

 

まだ世界タイトルがたった一つだったころ、ファイティング原田さんの3階級制覇達成を阻んだのは対戦相手のファメションの闘志や技術ではなくて、異常なるレフェリングとその採点結果だった…わけでありますが、しかし、今回の採点結果の酷さは半端ではなかった

 

もっとも重要視すべきダメージングブローの見極め方を、リングの真下にいるジャッジがわからなかったのだから衝撃は大きい

 

我らが村田諒太選手を語るのに亀田興毅さんを引き合いに出すのは不本意でありますが(ご存知の通り僕は亀田兄弟が好きではない)、あの国民の大多数がその結果を疑ったWBA世界ライトフライ級王座決定戦 ランダエタ① も酷かったが、あれと同等、もしくはそれ以上の衝撃的でありました

 

それも、地元開催の興行で、圧勝に見えた内容で、「負け」の烙印を押されたのだから、その怒りは半端ではないし、なかなか収まりもつかない

 

手数だけで世界タイトルを奪えるのならば、打ち合いを拒否して延々と逃げ回りながら、クリンチを繰り返しながら、逃げ腰で12ラウンド持ちこたえればよい…という大いなる矛盾を、それも「大差」で示したこのWBAミドル級の採点結果を理解しろと言われても、それは無理というほかない…

 

採点においてもっとも優先されるべきはダメージングブローの数と深度であり、例えガードされようとも放ったパンチの数ではないのだ…

 

さらに付け加えれば、村田選手の高く掲げたガード技術の高さは秀逸でありました

 

エンダムの中間距離からのパンチの大多数はこの鉄壁の前に跳ね返されていたことを付け加えておきます

 

さて、これは異常事態だ

 

本田会長はその怒りを露にしながらも軽々なる言葉は控えているようですが、これは提訴すべきだ

 

最近ではパッキャオ×ブラッドリー①における、優勢と思われたパッキャオの判定負けがこの結果に近いような気がしますが、あれはWBOスーパーウェルターでしたが、あれは世界的な議論を呼び、結局、WBOは誤審を認めたものの、しかし、「結果は覆さなかった」のですね

 

この采配もいかがなものか?と思いますが、今回のWBAの異常採点結果に対して、我々はどう向き合ったらよいのでしょう?

 

本田会長の意向と行動に我々の怒りと想いを乗せたいという気持ちが強いとは思いますが、果たして、どういう対応をするのでしょうか?

 

提訴するとは明言はしておりませんが、果たして…

 

にしても、このガッカリ感は内藤大助さんが亀田興毅さんに負けた時以上のものあるなぁ…

 

あれも悔しかったけれど、でも、採点内容は納得できたものなぁ…

 

まぁ、グローブ疑惑(バンテージ)は後に残りましたけれど…

 

しかし、当の村田選手が冷静に努めようとしているだけに、我々も騒ぎ辛いというか、冷静にならなうちゃいかん…という気持ちにもなりますね

 

御愛読感謝

 

つづく